祈ろうとする者はまず手を洗い、洗いながら次の句を唱えよ。
おおわが神よ。この世の軍勢ぐんぜいも及ばぬほどの確固たる力であなたの聖典を握りしめることができますよう、私のこの手を強くなし給え。そして、この手に属さないあらゆるものへの干渉から私の手を守り給え。まことにあなたは全能者であり、最も力に満ち給う御方におわします。
* ( 次に、顔を洗いながら次の句を唱えよ。 )
おおわが主よ、私はあなたに顔を向けました。あなたのお顔の光で私の面おもてを照らし給え。そして、この顔があなた以外の何者にも向くことがないよう守り給え。
* ( 祈る者は起立して、ゲブレ、崇拝すうはいの的、すなわち
バージにあるバハオラの霊廟れいびょうに向かって唱えよ。)
神はご自身の他に神なきことを証言し給う。啓示と創造の王国は神のものなり。まことに、神は啓示の曙あけぼのなる御方を現わし給い、彼こそはシナイ山上で神と対話した御方であります。彼を通して至高なる地平線は光り輝き、通り越すことのできないロートの聖木は語りました。そして、「見よ、 万物の所有者は来たれり。天と地、 栄光と支配は全人類の主であり、天上の玉座ぎょくざと地上との所有者である神のものなり」との声明が、彼を通して天と地のすべてのものに対して発せられました。
* ( 次に腰をかがめ、両手を膝ひざにおき唱えよ。)
あなたは、私や私以外のいかなる者の賛美をも超え、また、私や天と地に住むすべての者の描写びょうしゃも及ばぬほど崇高なる御方におわします。
* ( 次に起立して、両手を顔に向けて唱えよ。)
おおわが神よ、懇願の指もて、あなたのご慈悲とご恩寵おんちょうの御裾みすそにすがる者を失望させ給うな、おお慈悲深き者の中の最も慈悲深き御方よ。
*( 次に座して唱えよ。)
私はあなたの一体性と唯一性とを証言し、また、あなたが神におわし、あなたの他に神なきことを証言いたします。あなたはまことに、あなたの大業を啓示し、聖約を果たし、天と地に住むすべてのものに対し、ご恩寵おんちょうの扉を開け広げ給いました。あなたの愛し給う人々の上に祝福と平安、敬礼けいれいと栄光あらんことを。彼らこそは、世の移り変わりや異変によっ
てもあなたに向かうことを妨げられない者であり、あなたと共にあるものを得ることのみを願い、すべてを捧げた者らであります。まことにあなたは常に許し給い、恵み深き御方におわします。
「望む者は、長い聖句の代りに次の句を唱えるだけでも十分である。
『神はご自身の他に神なきことを証言し給う。神こそは危急ききゅうの場の救助者
におわし、ご自力にて存在し給う御方にまします。』同様に、 次の句を座して
唱えても十分である。 『私は、あなたの一体性と唯一性とを証言し、また、
あなたが神におわし、あなたの他に神はいまさぬことを証言いたします』」。
## (日に一度、昼に唱える)
神様、あなたが私を創り給いましたのは、あなたを知り、あなたを崇拝すうはいするためでありますことを証言いたします。今こそ私の無力なことと、あなたの御力の大いなることを、また私の貧しさと、あなたの御豊さとを証言いたします。
あなたの他に神はいまさず、あなたは危難の中の御救いにおわし、ご自力にて存在し給う御方にまします。
この祈りを唱える者は起立して神に向かい、最も慈悲深く、
憐あわれみ深き主の慈悲を待ち望むかのように右へ、そして左へ顔を向け、
次いで唱えよ。
すべての名称の主におわし、天界の創造者にまします神よ。最も崇高にして、栄光に
満ち給うあなたの不可視の本質の曙あけぼのなる御方らにより嘆願いたします。私のこの祈りをして、あなたの美から私をさえぎる諸々の暗幕あんまくを焼き尽くす炎となし、あなたの御前の大海へ私を導く光となし給え。
( 次に神聖にして崇高なる御方にまします神に 嘆願の両手を挙げて唱えよ。)
おお世界の希望の的におわし、人類の最愛なる御方にまします神よ。 ご覧のように、私はあなたに向かい、あなた以外の者へのすべての愛着を捨て、その動きにより全創造界を奮い立たせ給いましたあなたの御綱みつなにすがっております。おおわが主よ、私はあなたの僕しもべであり、あなたの僕しもべの子であります。御心みこころに従うことのみを願い、あなたの望み給うことを果たし、あなたのお喜びにかなう用意の整った私を見そなわせ給え。ご慈悲の大洋とご恩寵おんちょうの昼の星とにより嘆願いたします。この僕しもべを、あなたの御心みこころとお喜びのままにあしらい給え。いかなる表現も賛美もとうてい及ぶことのできないあなたのご威力により誓います。あなたの示し給うものはすべて私の心の望みであり、私の魂の慕したいまつるものであります。おお神よ、わが神よ。私の抱く望みや行いには御目を向け給わず、天と地をあまねく包み込むあなたの御心みこころのみを見そなわせ給え。おお全人類の主よ、あなたの最大名にかけて誓います。私は、あなたの望み給うことのみを望み、あなたの愛し給うもののみを愛します。
*( 次にひざまずき、額ひたいを地につけて唱えよ。)
あなたは、あなた以外のいかなる者の叙述も、あなた以外のいかなる者の理解力をも超えて崇高なる御方におわします。
( 次に起立して唱えよ。)
おお主よ、私の祈りをして生命の泉となし給え。そしてあなたのご主権の続く限り、私がこの泉により生き、あなたの諸々の世を通じてあなたについて述べることができますようなし給え。
*( 次に再び嘆願の両手を挙げて唱えよ。)
ご愛情の炎により全世界を燃え立たせ給いました御方よ。あなたとの別離は心と魂を溶かしてしまいます。あなたのもとにあるものを私に拒み給わぬよう、全創造物を征服し給うあなたの御名により嘆願いたします。おお万人ばんにんを支配し給う御方よ。おお、わが主よ、見そなわす通り、この旅人はご威力の天蓋てんがいのもとにあり、ご慈悲の境内けいだいにある最も崇高なる自らの住まいに急いでおり、この罪人つみびとはあなたの御許みゆるしの大洋を求め、この卑いやしき者はご栄光の宮廷きゅうていを求め、この貧しきものはあなたの御豊さの地平線を求めております。御心みこころのままに命めいじ給うご主権はあなたと共にあります。ここに証言いたします。あなたのなし給うことは賛美され、あなたの定め給うことは遵守じゅんしゅされ、そして、あなたはご命令を下すに何ら制約を受け給わぬ御方におわします。
*( 次に両手を上げて「最大名」(アラホ・アブハ) を三度唱えよ。
神聖にして崇高なる御方にまします神の御前に腰をかがめ、両手を
膝ひざにおいて唱えよ。)
おおわが神よ。見そなわす通り、私の精神は、あなたを崇拝すうはいし、あなたを記憶し、あなたを賛美したいという切なる思いで両の手足と諸々の器官の中で奮い立ち、あなたのご命令の御口があなたの御言葉の王国と知識の天上において証言したことを、証言しております。おおわが主よ、この状態にて懇願いたします。私が自らの貧しさを示し、あなたのご恩恵と御豊さを賛美し、私の無力なることを宣言し、あなたの御力とご威力とを表わすことができますよう、あなたと共にあるすべてのものを私に与え給え。
*( 次に起立し、嘆願の両手を二度挙げて唱えよ。)
全能者におわし、すべてに恩寵おんちょう深き御方にましますあなたの他に神はいまさず、初めと終りの命令者にましますあなたの他に神はありません。おお神よ、わが神よ。あなたの御許みゆるしは私を勇気づけ、ご慈悲は私を力づけ、あなたの呼び声は私を目覚めさせ、あなたのご恩寵おんちょうは私を立ち上がらせ、あなたの方へと導きました。さもなければ、どうして私が、あなたのおそばの都みやこの門前に立ち、御心みこころの天上より輝きわたる光へ顔を向けることができましょうか。おおわが主よ、見そなわす通り、この哀あわれな者は、あなたのご恩寵おんちょうの扉をたたいております。また、このはかなき魂は、ご恩恵の御手から永遠の生命の流れを求めております。おおすべての名称の主にまします御方よ。命めいずるは常にあなたにあり、御心みこころに身をゆだね、進んで服するは私にあります、おお天の創造者よ。
*( 次に両手を三度挙げて唱えよ。)
神はすべての偉大なる者を超えて偉大なり。
* ( 次にひざまずき、額ひたいを地につけて唱えよ。)
あなたは、あなたのおそば近く仕える者らの賛美もあなたの御前の天上に昇ることができぬほど高遠におわします。また、自らをあなたに捧げる者らの心の鳥も、決してあなたの門の御扉みとびらに行き着くことはできません。あなたはすべての属性を越えて聖別され、すべての名称を越えて神聖にましますことを証言いたします。あなたの他に神はいまさず、あなたは最も崇高なる御方におわし、栄光に満ち給う御方にまします。
*( 次に座して唱えよ。)
全創造物が証言し、天上の集合が証言し、そして最も高きにある楽園の住民や、彼らを越えて栄光の地平線より荘厳そうごんなる御言葉そのものが証言したことを私もここに証言いたします。あなたは神におわし、あなたの他に神はいまさぬこと、また、現わされた御方は、隠されたる神秘であり、秘蔵の御しるしであり、「存在」の二文字は彼により結びつけられましたことを。そして、彼こそは、最も崇高なる御方の筆によりその名が書き記された御方であり、天上の玉座ぎょくざと地上の主にまします神の諸々の書しょに述べられた御方であることを証言いたします。
*( 次に起立して唱えよ。)
おおすべての存在の主におわし、目に見えるもの、見えぬものすべての所有者にまします主よ。あなたは私の涙と私のもらす溜息ためいきに気付き給う。そして私のうめき声と、泣き声と、心の嘆なげきとを聞き給う。ご威力にかけて申します。私の罪過ざいかは、私があなたへ近づくのを妨げ、私の罪は私をあなたの神聖さの宮廷きゅうていから遠く引き離しております。おおわが主よ、あなたのご愛情は私を豊かにし、あなたとの別離は私を破滅させ、あなたから遠く隔へだてられることは私を消滅させてしまいました。この荒野にしるされたあなたの足跡そくせきにより嘆願いたします。また、この広大なる空間で、あなたが選び給うた者らが発した「ここに我あり、ここに我あり」という言葉により嘆願いたします。さらに、あなたの啓示の息吹いぶきとご出現の曙あけぼのの微風とにより懇願いたします。私が、あなたの美を仰あおぎ見ることを許し給い、あなたの書しょに記されたことのすべてを守るよう定め給え。
*( 次に「最大名」(アラホ・アブハ)を三度唱え、 腰をかがめ、両手を膝ひざにおいて唱えよ。)
おおわが神よ、あなたに賛美あれ。あなたは、私があなたを記憶し、賛美するよう私を助け給いました。また、あなたは御しるしの曙あけぼのである御方を私に知らしめ給い、ご主権の前に頭こうべを垂たれ、ご神性の前にひれ伏し、荘厳そうごんなる御口からもれる御言葉を認めさせ給いました。
( 次に起立して唱えよ。)
おお神よ、わが神よ。私の背は私の犯した罪の重荷で曲り、私の無思慮むしりょは私を破滅に追いやりました。自らの悪行とあなたのご仁愛じんあいを思うたびに、私の心は私の中で溶け、血管を流れる血潮ちしおは煮え返ります。おお世界の希望の的にまします御方よ、あなたの美にかけて申します。あなたに向けて顔を上げるにも、私は赤面し、あまりの恥はずかしさに切望の両手をご恩恵の天上に差し伸べることもできません。おおわが神よ、見そなわす通り、私の涙は、あなたを記憶することをさえぎり、あなたの美徳を称えることを妨げております、おお天上の玉座ぎょくざと地上の主にまします御方よ。御国のしるしと、あなたの領土の神秘とにより嘆願いたします。おおすべての存在の主よ、愛し給う者らをご恩恵にふさわしいように扱い、ご恩寵おんちょうにかなうままにあしらい給え。おお目に見えるもの、見えぬもの、すべてのものの王におわす御方よ。
( 次に「最大名」(アラホ・アブハ)を三度唱え、 ひざまずき、額ひたいを地につけて唱えよ。)
あなたに賛美あれ、おお我らの神よ。あなたは、私どもをあなたのおそば近くに引き寄せるものを遣つかわし給い、聖なる書しょと経典を通じて下し給いましたあらゆる良きものを私どもに与え給いました。おおわが主よ、愚おろかな空想、むなしい妄想の軍勢ぐんぜいより私どもを守り給うよう嘆願いたします。まことにあなたは強大なる御方におわし、すべてを知り給う御方にまします。
( 次に頭を上げて座して唱えよ。)
おおわが神よ、あなたの選び給うた者らが証言いたしましたことを私もここに証言いたします。また、最も高きにある楽園の住民たちと、あなたの強大なる玉座ぎょくざを取り囲む者らが認めたものを私もここに認めます。天と地の王国はすべてあなたのものであります、おお、諸々の世界の主なる御方よ。
おお、親切なる主よ。この会合は、あなたへ向かっております。この人々の心はあなたの愛により輝いております。この人々の知性と精神は、あなたの吉報の知らせに歓喜しております。おお、神よ。このアメリカの民主主義が、物質的にも栄光に満ちた段階に達したように、精神的にも、栄光に満ちた段階に達せるようなし給え。そして、この公正な政府に勝利を得させ給え。この尊敬された国が、人類の一体性の旗を掲げ、最大平和を宣布し、それにより世界中の全ての国々で、最も栄光あり、称賛さるべき国となるよう、確証し給え。おお神よ。このアメリカという国は、あなたのご恵沢けいたくに値し、あなたのご慈悲にふさわしいものであります。あなたの御恩恵と賜物により、この国を貴とうといものとなし、あなたに近いものとなし給え。
おおわが神よ、御名に誉ほまれあれ。あなたは日の中の王なる日を現わし給いました。この日は、あなたが最も優れた書簡の中で選び給うた者らや預言者らに告知された日であり、また、全創造物に、すべての御名の栄光の輝きを放ち給うた日であります。自らをあなたに向け、御前に達し、あなたのお声の語調ごちょうを耳にした者はみな、大いに幸いなるものであります。
おおわが主よ、あなたの諸々の名称の王国が崇敬すうけいして周囲を回る御方の御名により懇願いたします。あなたの愛し給う者らが、僕しもべらの間で御言葉を称えるのを恵み深く助け、また、彼らが創造物の間で、あなたの賛美を四方へ広めるのを恵み深く助け給え。それにより、あなたの啓示に対する喜悦きえつがあなたの地上に住むすべての人の魂を満たしますように。
おおわが主よ、あなたは彼らを御恵みめぐみの活水かっすいへと導き給いました。それゆえ、ご恩恵により、彼らをあなたから引き離し給わず、また、あなたの玉座ぎょくざの住居に彼らを召還しょうかんし給いましたからには、ご慈愛を通して、彼らを御前から追い払い給うな。攻撃者の勢力や、最も尊とうとく、最も強大なるあなたご自身を信じなかった者らのささやきによってもあなたから引き離されることがないほどに、あなた以外のすべてから彼らを完全に離脱させるものを彼らに下し給い、あなたのお側という大空へ彼らを舞い上がらせ給え。
おお主なるわが神に賛美あれ。何人なんびとも充分には理解することができず、何人なんびともその意義を計り知ることのできないあなたの御名により、また、あなたの啓示の源泉におわし、あなたの御しるしの曙あけぼのにまします御方により嘆願いたします。私の心をあなたのご慈愛とご記憶の器うつわとなし給え。そして、そこからあなたの英知の活水かっすいが、また、あなたの誉ほまれと賛美の清く澄みわたる流れが漂ただよい出るよう、その器うつわをあなたの大いなる大海に結びつけ給え。
私の四肢ししはあなたの唯一なることを証言し、私の毛髪はあなたのご主権とみいずを証言しております。私は自我じがをまったく捨て、無我に徹てっし、ご恩寵おんちょうの御扉みとびらの前に立ち、ご恵沢けいたくの裾すそにすがり、御賜物たまものの地平線を一心にみつめております。
おおわが神よ。あなたのご威厳いげんの偉大さに相応ふさわしいものを私に定め与え給え。御教えを教え広めることができますよう、いや増すご恩寵おんちょうにより私を助け給え。死者も墓から立ち、あなたの御前に急ぎ、あなたを完全に信頼し、御教えの黎明れいめいとご啓示の曙あけぼのの場にその目を据えるほどの布教の力を私に与え給え。
まことに、あなたは御力に満ち給う御方におわし、最も崇高にして全知の御方にましまし、すべてに賢明なる御方におわします。
あなたに栄光あれ、おお世界の主におわし、人類の希望の的にまします御方よ。おお最大名の中にあらわれ給うた御方よ。最大名を通して、英知と言葉の真珠はあなたの知識の大海の真珠貝より出現し、神の啓示の天界は、あなたのお顔の太陽の出現の光明により飾られました。
創造物に対するあなたの証拠を完成させ、僕しもべらに対するあなたの証言を成就じょうじゅさせた御言葉により嘆願いたします。御教えの面おもてがあなたの領土に光を放ち、あなたの御力の旗印はたじるしが僕しもべらの間に打ち立てられ、導きの御旗があなたの国土のいたるところに掲げられるよう、あなたの民を強くなし給え。
おおわが主よ。ご恩寵おんちょうの御綱みつなにすがり、ご恵沢けいたくの外套がいとうの裾すそをしっかりと握りしめる者らを見そなわせ給え。彼らをあなたに引き寄せるものを彼らに定め与え給え。また、あなた以外のすべてのものから彼らを引き離し給え。
存在の王におわし、目に見えるもの、見えぬものすべてのものの庇護者にましますあなたに嘆願いたします。御教えに仕えるために立ち上がる者をみな、御心みこころのままに動く海となし給え。彼らをして、あなたの聖木にともる火に燃えさかり、あなたの御心みこころの天上の地平線に輝くものとなし給え。まことにあなたは、全世界の権力も、全人類の力も弱めることのできない、強大なる御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは唯一無二の御方におわし、庇護者にましまし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
諸々の顕示者けんじしゃをあらわし給い、諸々の源みなもとの中の源みなもとにおわし、すべての啓示の源泉におわし、すべての光の源みなもとにまします神よ。ここに証言いたします。あなたの御名により、悟りの天界は飾られ、発言の大海は押し寄せ、あなたの摂理せつりは諸々の宗教の信徒たちに伝えられました。
願わくは、あなた以外のすべてを放棄し、あなたの他のなにものにも頼ることのないほどに私を豊かになし給え。あなたが治おさめ給うすべての世において有益なるものを、ご恩恵の雲より私の上に雨と降らせ給え。私が僕しもべらにたち混じり、御国が続く限り、また、ご主権が持続する限り、決して忘れ去られることのない奉仕をもって御教えに仕えることができますよう、いや増すご恩寵おんちょうにより私を助け給え。
私は、あなたのご恩恵の地平線とご恩寵おんちょうの大海に向かい、御賜物たまものの天上を仰あおぎみる僕しもべであります。おお主よ、あなたのご威光と栄光、そして、あなたの惜おしみなき御豊さとご恵沢けいたくとに相応ふさわしいままに私をあしらい給え。まことにあなたは御力と権威の神におわし、祈る者に応えるに相応ふさわしい御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてを知り、すべてに賢き御方におわします。
言挙げよ。御名に誉ほまれあれ、おお主なるわが神よ。聖なる発言の天が人類の間で動き始めた時に、英知の光の光輝を発したあなたの御名により嘆願いたします。天来の確証により私を恵み深く助け、僕しもべらの間で私があなたの御名を称揚しょうようすることができるようなし給え。
おお主よ。私はあなたに顔を向け、あなた以外のすべてを遠ざけ、あなたの限りない祝福の衣ころもの裾すそにすがっております。人々の心をひきつけ、彼らの魂と精神に喜びをもたらすことを宣言できるよう、私の舌を緩ゆるめ給え。私が、創造物の間の圧政者の勢力により妨げられ、あるいはあなたの領域に住む者らの中の不信心者の攻撃により引き留められることなきよう、あなたの大業に私を強くなし給え。心にあなたの知識の光の輝きをもち、あなたの愛を切望している人々が私の放つあかりによって導かれますよう、私を、あなたの国土に輝くともしびとなし給え。
まことに、あなたはお望みのことをなす力を持ち給い、創造界をその御手に収め給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者にしてすべてに賢き御方におわします。
おおわが神よ。あなたの僕しもべが、御言葉を高く掲げ、空虚くうきょなことや偽いつわりを拒み、真理を立証し、聖句を四方へ広めるよう助け、輝きを現わし、正しい人々の心に朝の光をもたらすことができますよう援助し給え。
まことに、あなたは寛大なる御方におわし、許し給う御方にまします。
おお神よ、わが神よ。あなたの信頼される僕しもべらが優しく愛情深い心を持つよう助け給え。僕しもべらが地上のあらゆる国々に天上の一同より出いずる導きの光を広めることができるよう助け給え。まことに、あなたは力強く、御力に満ち給い、強大にしてすべてを制し、常に与え給う御方におわします。まことに、あなたは寛大にしてお優しく、思いやりに満ち、最も恵み深い御方におわします。
おおわが神よ、あなたは、私が慎つつましく頭こうべを垂たれ、ご命令の前でへりくだり、ご主権に服従し、あなたのご支配の威力に身震いし、あなたの怒りを逃れ、ご恩寵おんちょうを懇願し、御許みゆるしに頼り、あなたの激しい怒りに怖おそれを抱いているのを見給う。私は高鳴たかなる胸と、流れる涙と思慕しぼの念と、すべてのものへの完全なる離脱をもって嘆願いたします。あなたを愛する者らをあなたの領土全域を照らす光線となし、あなたが選び給うた僕しもべらが御言葉を称揚しょうようするよう助け給え。それにより彼らの顔が光輝をもって美しく、明るくなり、また、彼らの心が神秘に満たされ、あらゆる魂が罪の重荷を下ろすことができますように。攻撃者や、悪行をなす、冒涜ぼうとく的で不謹慎ふきんしんな者らから彼らを守り給え。
おおわが主よ、まことに、あなたを愛する者らは喉のどが渇かわいております。彼らを恩恵と御恵みめぐみの泉へと導き給え。まことに、彼らは空腹であります。あなたの天上の食卓を彼らに下し給え。まことに、彼らは裸はだかであります。彼らに学識と知識の衣服を着せ給え。
おおわが主よ、彼らは英雄です。彼らを戦場へと導き給え。彼らは案内人です。彼らに論拠と証拠をもって語らせ給え。彼らは奉仕に身を捧げる僕しもべらです。確信の美酒にあふれる杯を彼らに配らせ給え。おおわが神よ。彼らを麗うるわしき庭園で喜び歌う鳴鳥めいちょうとなし、茂みで待ち伏せる獅子ししとなし、広大な海に突進する大魚たいぎょとなし給え。
まことに、あなたは恵み深い御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは強大なる御方、力強き御方、常に授け給う御方におわします。
おお神よ。あなたは、私があなたの望みに適かない、あなたへの隷属れいぞくに確固とし、あなたへの奉仕に身を捧げ、すばらしい葡萄園ぶどうえんで尽力し、あなたの道にすべてを犠牲にすること以外には何の望みも抱いていないことをご存知であり、それを証言し給う。あなたはすべてを知り、すべてを見給う。私は、あなたへの愛ゆえに、御国の到来を声たからかに告げ、すべての人々の間にあなたの呼びかけを広めるため、山や砂漠へ歩みを向けること以外の望みはありません。おお神よ。この無力な者のために道を開き、この病やめる者に妙薬みょうやくを与え、この苦悩する者に治癒ちゆを授け給え。私はあなたの御敷居おんしきいで、燃え上がる心をもって、涙ながらに懇願いたします。
おお神よ。私はあなたの道においていかなる困難にも耐え、あらゆる苦難を喜んで、心より受け入れる覚悟であります。
おお神よ。試練から私を守り給え。あなたは、私があらゆる物を超脱し、あらゆる想いから解放されていることを十分ご存知です。私は、あなたについて語ること以外に従事することはなく、あなたに仕えること以外に切望することはありません。
おお、親切なる主よ。あなたが超脱(ちょうだつ)の地平線より現し給うた人々は、心と魂の領域を輝く月のごとく照らし、存在の世の属性を脱し、不滅の王国へと急ぐ者らであります。あなたは、彼らが比類のないはつらつさと美を得られるほど、幾度も、彼らの心の庭をご慈愛の海の滴(しずく)で潤し給いました。あなたの聖なる一体性の神聖なる芳香(ほうこう)は四方へ放散(ほうさん)され、その甘い香りは世界を覆(おお)い、地上の各地はその香りで満たされました。
おお純粋なる精神よ。かの聖人たちのように自由かつ純粋で、存在の世を新たな衣(ころも)と新しい衣服で飾り、あなた以外の何ものをも求めず、あなたのお喜び以外の道を歩まず、大業(たいぎょう)の神秘以外を語らぬ人々を呼び起こし給え。
おお親切なる主よ。この若者に、聖者たちの志(こころざ)した最高の目標への到達を可能ならしめ給え。この若者が、あなたのお優しい慈悲の大空を舞い、あなたの天来の賜物(たまもの)に与(あずか)り、聖なる導きのしるしとなり、天上の軍勢(ぐんぜい)の旗印(はたじるし)となりますよう、力を与えるご恩寵(おんちょう)の翼(つばさ)、超脱と聖なる援助の翼を授け給え。あなたは強力なる御方におわし、力強き御方、すべてを見、すべてを聞き給う御方にまします。
おお親切なる主よ。巣立ちを迎えたこれらの小鳥たちに天来の翼(つばさ)を恵み給え。そして、彼らがこの無限の空間を飛翔(ひしょう)し、アブハの王国の頂点にまで舞い上がることができますよう、彼らに精神的な力を授け給え。
おお主よ。これらのか弱い若木のそれぞれが、青々と生い茂り、実をもたらす木となるよう強くなし給え。あなたの天上の軍勢の力によってこれらの魂に勝利をもたらし給え。それにより、彼らが、過ちと無知の勢力を粉砕(ふんさい)し、人々の間で親睦(しんぼく)と導きの旗を翻(ひるがえ)すことができますように。また、生命をよみがえらせる春の息吹(いぶき)のように人間の魂の木を生き返らせ、活気づけ、春のにわか雨のように、その地域の牧場を青々とさせ、肥沃(ひよく)にさせますように。
あなたは強大なる御方におわし、力強き御方にまします。あなたは授け給う御方、すべてを愛し給う御方におわします。
おお親切なる主よ。王国のこの娘に天の確証を授け給え。そして、彼女が大業に確固として、神秘のバラ園の小夜鳥(さよどり)のようにアブハの王国で最も妙(たえ)なる音色で歌曲(かきょく)をさえずり、それにより、皆に幸せをもたらしますよう、恵み深く援助し給え。王国の娘たちの間で彼女を崇高(すうこう)になし給え。そして、永遠の生命に達するようなし給え。
あなたは授け給う御方、すべてを愛し給う御方におわします。
おお主よ、この若者を輝く者となし、この哀れな者にあなたの賜物(たまもの)を授け給え。この若者に知識を与え、毎日夜明けに力をいや増(ま)させ、保護の天蓋(てんがい)の中に守り給え。さればその若者は、過ちから解き放たれ、大業への奉仕に身をささげ、道から逸(そ)れた者を指導し、不幸な者を導き、とらわれの身にある者を解放し、無思慮(むしりょ)な者を目覚めさせるでありましょう。それにより、すべての人々があなたを思い、ほめたたえることで祝福されましょう。あなたは強大にして力に満ち給う御方におわします。
おお主よ、わが神よ、あなたに賛美と栄光あれ。これは、あなたが愛の牧場に植え、ご主権の指で育てられた選(え)り抜(ぬ)きの苗木(なえぎ)であります。あなたは、あなたの一体性の庭園から流れ出る永遠の生命の泉の水をその苗木に注ぎ、お優しき慈悲(じひ)の雲より、苗木の上にご恵沢(けいたく)の雨を豊富に降らせ給いました。今やその苗木は、あなたの祝福を受けた避難所のもとで成長し、発達いたしました。その祝福は、あなたの聖なるご本質の曙(あけぼの)より現されたものであります。その苗木は、花と葉を一気に生じさせ、あなたのすばらしい贈り物とご恩恵の摂理(せつり)を通して実を結び、あなたのご慈愛(じあい)の方向から漂(ただよ)いくる甘い香りの微風(びふう)にそよいでおります。
おお主よ。あなたは永遠の王国の神聖なる幕屋(まくや)に恩恵と恵沢を付与し、再会の場に和合の本質を飾り給いました。どうか、あなたの格別なご恩恵とご恵沢の放出により、この苗木が青々と、鮮やかに生い茂るようなし給え。
おお主よ。目に見えぬ王国から流れ出し、力を与えるあなたの恩寵を通してこの苗木を援助し、あなたの僕(しもべ)らの目に隠されている軍勢(ぐんぜい)で彼を助け、あなたの御前に確かな足場をもたせ給え。あなたについて述べることができますよう、彼の舌を緩め、あなたを称えることで、彼の心を喜ばせ給え。あなたの王国において彼の顔を明るく照らし、天上の領域で彼を繁栄(はんえい)させ、大業への奉仕において恵み深く確証を与え給え。
あなたは御力と栄光に満ち、全能の御方におわします。
おおわが神よ、おおわが神よ。僕しもべらの心を一つに結び給え。また、彼らにあなたの偉大なる御目的を示し給え。あなたのご命令に従い、御おきてを守らせ給え。神よ、彼らの努力を助け給い、あなたに仕えまつる力を与え給え。
おお神よ、 彼らを見捨て給わず、 彼らの歩みをあなたの知識の光で導き、彼らの心をご慈愛深くいつくしみ給え。あなたは彼らの救助者におわし、主におわします。
おお神よ、人類への愛をあらわし給うあなたに栄光あれ。おお私どもの生命と光におわす神よ、あなたの道において僕しもべらを導き、私どもをあなたの内に豊かになし、あなた以外のすべてのものから解放し給え。
おお神よ、私どもがあなた以外の何ものにも目を向けないよう、あなたの唯一性を教え、あなたの一体性の認識を与え給え。あなたは慈悲深き御方におわし、恩恵を与え給う御方にまします。
おお神よ、あなたが愛し給う者らの心にあなたへの愛の火を燃え立たせ給え。それにより、その火はあなた以外のすべてのものに対する思いを焼き尽すでありましょう。
おお神よ、あなたが永遠の古いにしえより、永劫えいごうの未来にまで常に存在し給うこと、あなたの他に神はいまさぬというあなたの高遠なる永遠性を私どもにあらわし給え。まことに、私どもはあなたのうちに安らぎと力を見いだす者であります。
おお主の中の主におわす御方よ。あなたはすべての創造物の主におわし、目に見えるもの、見えぬもの、命あるものすべての教育者にましますことを証言いたします。そして、あなたの威力は全宇宙を包含し、地上の軍勢ぐんぜいは決してあなたを挫くじくことはできず、また、すべての民と国の主権をもってしても、あなたの御目的の成就じょうじゅを阻むことはできないことを証言いたします。まさにあなたが望み給うことは、全世界の再生と、人類の和合の確立、そして、地上に住むすべての人々の救済以外の何ものでもないことをここに証言いたします。
おお神よ、わが神よ。まことに私はあなたの御敷居おんしきいに額ぬかずき心から祈り、嘆願いたします。
あなたの大いなる慈悲をこれらの人々に注ぎ給え。あなたの格別なご愛顧あいこと真理を彼らに授け給え。
主よ、すべての心を一つに結び給え。あなたが唯一におわし、神聖にましますことの御しるしを通してすべての人々の魂を和合に導き、精神を活気づけ給え。主よ、あなたの一体性の光で彼らの顔を輝かせ給え。御国への奉仕において僕しもべらの腰を強くなし給え。
おお主よ、限りなき慈悲の所有者よ。ご寛容かんようと御許みゆるしの主よ。私どもの罪を許し、短所を見逃し給え。私どもが御許みゆるしの御国を仰あおぎ、威力と御力の領土に嘆願し、あなたの御宮居おんみやいでつつましく、あなたの証拠の栄光の御前で従順であるようなし給え。
おお主なる神よ。あなたの授け給う愛の御恵みめぐみにより私どもを海の波のごとく、花園に咲く花のごとく一つに結び、調和させ給え。主よ、あなたの一体性の御しるしにより人々の胸を開き、全人類を同じ栄光の天上に輝く星となし、あなたの生命の木に実る完全な果実となし給え。
まことに、あなたは全能者におわし、ご自力にて存在し給い、与え給い、 許し給い、 寛恕かんじょし給う御方にまします。そしてあなたは全知におわし、唯一の創造主にまします。
おお主よ、あなたは私どもの哀願あいがんの手が、あなたの好意と恩恵の天上へと差し伸べられているのを見給う。その手をあなたの寛大さと豊かなご恩寵おんちょうの宝物で満たし給え。私どもと、私どもの父母とを許し、あなたのご恩寵おんちょうと神聖な寛大さの大海で私どものすべての願望を満たし給え。おお私の心の親愛なる御方よ、あなたの道にささげる私どものすべての行いを受け入れ給え。まことにあなたは最も強力なる御方におわし、最も高遠なるもの、比類なく唯一のもの、許し給い、恩寵おんちょう深き御方にまします。
おおわが神よ。あなたは、許しを求める僕しもべらに、あなたに向かうよう望み給いました。
私もそれに倣ならいお許しを懇願するものであります。あなたの統治権に相応ふさわしいように、私どもの罪を洗い流し、私と両親と、そして、あなたがあなたの愛の住処すみかに入ったと見なし給う者らを、あなたの卓越たくえつしたご主権にふさわしく、また天上の御力の栄光に適した方法で許し給え。
おおわが神よ。あなたは、あなたに祈りを捧げるよう私の魂を鼓舞こぶし給いました。あなたのお助けがなければ、私はあなたに呼びかけることはありませんでした。あなたに栄光と賛美あれ。あなたはご自身を顕示し給いましたゆえ、あなたを賛美いたします。私はあなたを知る義務を果たすことができず、ご愛情の道を歩むことができませんでしたゆえ、あなたの御許みゆるしを乞こうものであります。
おお主よ、この最も偉大な宗教制において、あなたは子が両親のためにとりなすことを認めておられます。これは、この宗教制の無限で、特別な賜物たまものの一つであります。それゆえ、おお親切なる主におわす御方よ、この僕しもべがあなたの唯一性の敷居で求めることを受け入れ、その父親をあなたの恩寵おんちょうの大海に沈め給え。なぜなら、この息子は、あなたに奉仕するために立ち上がり、あなたの愛の道で常に努力しているからであります。まことにあなたは与え給い、許し給い、親切なる御方におわします。
わが神よ、わが崇拝すうはいと敬慕けいぼの御方よ。あなたの唯一性と一体性を証言し、過去と現在のあなたの賜物たまものに感謝を捧げます。あなたはすべてに恩恵深き御方におわします。あふれんばかりのご慈悲の雨は、高きにも低きにも等しく降り注ぎ、あなたの御恵みめぐみの輝きは、従順な者をも反抗する者をも照らしております。
おお、ご慈悲の神よ。慈悲の精髄せいずいはあなたの御扉みとびらの前で頭こうべを垂たれ、慈愛はその最も内なる精神をもってあなたの大業の聖域の周囲を取り巻いております。私どもは、あなたの、古来の御恵みめぐみを乞こい願い、現在のご恵沢けいたくを懇願いたします。そして、存在の世に生きるすべての者の上に慈悲を垂たれ給い、あなたの御代みよにおいて御恵みめぐみの流出を彼らに拒み給わぬよう懇願いたします。
すべての者は貧しく、困窮こんきゅうする者であり、あなたはまことに、すべてを所有する御方におわし、すべてを征服し、力に満ち給う御方におわします。
おお憐あわれみ深き主よ、寛大にしてすべてに可能なる御方よ。私どもはあなたの摂理せつりの下陰したかげにいる僕しもべらであります。寵愛ちょうあいの御まなざしを私どもに向け給え。私どもの目を明るくし、耳をよく聞こえるようにし、心に理解と愛を与え給え。あなたのご福音により、私どもの魂を快活にし、また、幸福になし給え。おお主よ、御国への道を私どもに指し示し給え。
また、私ども皆を聖霊の息吹いぶきでよみがえらせ給え。私どもに永遠の生命を与え、私どもに不滅ふめつの栄誉を授け給え。人類を一つになし、人間の世界を明るくなし給え。私ども皆があなたの道を歩み、あなたのお喜びになることをなそうと熱望し、御国の神秘を探し求めることができますようなし給え。おお神よ、私どもを一つになし、私どもの心を切れることなきあなたのきずなで結び給え。まことにあなたは与え給う御方におわし、ご慈悲深く、全能なる御方にまします。
おお親切なる主よ、寛大にして御恵みめぐみ深き御方よ。私どもはあなたの御敷居おんしきいに仕える僕しもべらであり、あなたの聖なる一体性の庇護のもとに集う者らであります。あなたのご慈悲の太陽はすべてのものを照らし、御恵みめぐみの雲はすべてのものの上に雨と降り注いでおります。あなたの賜物たまものはすべてのものにあまねくゆきわたり、あなたの摂理せつりはすべてのものを養い支えております。おお主よ、あなたのご庇護はすべてのものを包み、恩恵の御まなざしはすべてのものに向けられております。おお主よ、私どもにあなたの無限の賜物たまものを授け給え。導きの光を灯ともし給え。目を明るくし、魂を快活にし、すべての人々に新たな精神を与え給え。人々に永遠の生命を与え給え。真の理解力の扉を開け放ち、信仰の光を輝かせ給え。ご恩恵の下陰したかげにすべての人々を集め、彼らを調和させ和合させ給え。それにより、人々をひとつの太陽の光線となし、ひとつの海の波となし、ひとつの木に実る果実となし給え。人々が同じ泉から飲み、同じ微風によって元気付けられ、同じ光源より光を得ることができますようなし給え。あなたは与え給う御方、慈悲深き御方、全能なる御方におわします。
おお憐あわれみ深き主よ。あなたは同じ元親からすべての人類を創り給い、人類が皆一つの
家族に属することを定め給いました。あなたの聖なる御前では人類はすべてあなたの僕しもべであり、あなたの神殿のもとに守られるものであります。万人ばんにんはあなたのご恩恵の食卓に集い、あなたの摂理せつりの光に照らされております。
神よ、あなたはすべての者に親切におわし、すべての者を養い給い、すべての者をかばい給い、すべての者に生命を授け給いました。あなたは万人ばんにんに例外なく才能と能力を賦与ふよし給い、人類は皆あなたのご慈悲の大海原に浸ひたっております。
おお憐あわれみ深き主よ。すべての者を一つに結び給え。そして人類が皆互いを同族とみなし、全地球を一つの郷さととみなしますよう、諸々の宗教を調和させ、国々を一つに結び給え。人類が皆完全なる調和のうちに住むことができますよう願いまつる。
神よ、人類一体性の旗印はたじるしを高く掲げ給え。
神よ、最大なる平和を確立し給え。
神よ、人々の心を一つに結び給え。
おお親切なる父にまします神よ。ご愛情の芳香ほうこうにより私どもの心を喜びに満たし給え。
御導きの光により私どもの目を輝かせ給え。聖なる御言葉のメロディーにより私どもの耳を楽しませ給い、あなたの摂理せつりの砦とりでに私ども皆をかくまい給え。
あなたは許し給う御方におわし、全人類の短所を許し給う御方にまします。
おお神よ、おお人間の輝く本質にあなたの光輝を放ち、知識と導きの光明を彼らに注ぎ給う御方よ。あなたは全創造物の中から人間を選び、この至高なる恩寵おんちょうの受領者となし、万物を包含させ、それらの内奥ないおうの本質を理解し、それらの神秘を解明する能力を与え給いました。そして、人間を、暗闇の中から目に見える世界へ連れ出し給いました。「神はまことに、ご自身の望み給う者に特別の慈悲を注ぎ給う」 。
おお主よ。あなたの愛し給う者らが、知識や科学や芸術を習得できるよう、また、全創造物の最も内なる実体に納められている神秘を明かすことができるよう援助し給え。彼らをして、存在するすべてのものの心に書き記され、埋め込まれた隠された真理を聞くことができるようなし給え。すべての創造物の中で導きの旗となし、知性の鋭するどい光線となし、この「最初の人生」でその光を放射するようなし給え。そして、あなたへ導く先導者となし、あなたの道を示す案内人となし、あなたの御国へと人々を駆かり立てる使者となし給え。
まことにあなたは、力に満ち給う御方におわし、保護者におわし、強力なる御方、擁護ようごし給う御方、強大なる御方、最も寛大なる御方にまします。
おお主なるわが神に賛美あれ。あなたは、私が、あなたの賜物たまもの以外の方向へ向かわぬよう僕しもべらに呼びかけ、あなたの明快な書しょにあなたが定め給うた事のみを遵守じゅんしゅするよう彼らに命めいじたのを見、それをご存知です。その書しょはあなたの計り知れないご命令と、取り消すことのできない目的にそって下されたものであります。
おおわが神よ。私は、あなたのお許しがなければ一言も発することができず、あなたの許可を得るまではいかなる方向に動くこともできません。おおわが神よ。あなたはご威力によって私を生じさせ、ご恩寵おんちょうにより私にあなたの大業を示し給いました。それゆえに私はこれほどの逆境ぎゃっきょうに立たされ、私の舌はあなたを称揚しょうようすることも、また、あなたの栄光を賛美することも妨げられました。
おおわが神よ。あなたがご命令を通して、また、ご主権の力によって私のために定め給いました事柄に対し、あなたにすべての賛美を捧げます。あなたに対する私どもの愛において、私を愛する者らと私とを共に強め、私どもを大業に確固たらしめ給うよう、懇願いたします。ご威力にかけて誓います。おおわが神よ。暗幕あんまくによりあなたから閉め出されることはあなたの僕しもべの恥はじであり、あなたを知ることは僕しもべの栄光であります。あなたの御名の力に擁護ようごされていれば、何事も私を傷つけることはできず、また、心があなたの愛に満たされていれば、この世のいかなる苦難も私を動揺させることはできません。
それゆえ、おおわが主よ、あなたの真実性を否定し、あなたの御しるしを信じなかった者らの危害から私どもを守るものを、私と私の愛する者らのうえに下し給え。
まことにあなたは、 栄光に満ちた御方、最も恵み深き御方におわします。
あなたに賛美あれ、おお主よ、わが神よ。この僕しもべは、御恵みめぐみの手からご慈悲の美酒を飲
み、あなたの御代みよにあなたの愛の芳香ほうこうを味わいました。あなたが所有し給う良きものをこの僕しもべに与え、この世を、一瞬の瞬まばたきよりも速やかに消え去る影と見なすほどの高みへこの僕しもべを引き上げ給うよう、あなたの諸々の名称の具現者ぐげんしゃらにより懇願いたします。その具現者ぐげんしゃらは、いかなる悲しみによってもあなたの愛に喜悦きえつすることを妨げられることはなく、お顔を見ることから妨げられることもありません。また、無思慮むしりょな者らの軍勢ぐんぜいをもってしても、あなたのお喜びの道からそらされることはありません。
おお神よ、計り知れないご威厳いげんの力により、あなたが忌いみ給うすべてのものから僕しもべを守り給え。まことにあなたは、この僕しもべの主であり、すべての世界の主におわします。
あなたの御名に誉ほまれあれ、おお主よ、わが神よ。あなたの御名により時は到来し、復活が実現し、恐れと震えが天と地のすべてのものを捕らえました。その御名により懇願いたします。あなたに向かい、大業を助けた僕しもべらの心を喜ばせるものを、ご慈悲の天とご慈愛の雲から下し給え。
おおわが主よ。僕しもべらと侍女じじょらをむなしい空想と無益な想像の矢より守り、彼らに、あなたの御恵みめぐみの手から、あなたの知識の清流の水を飲ませ給え。
まことにあなたは、全能者におわし、最も崇高なる御方、常にお許し給う御方、最も寛
大なる御方におわします。
おお神よ、わが神よ。私は、あなたの愛の手綱たづなにしっかりとすがってわが家を離れ、あなたのご配慮と保護のもとにすべてを委ねました。あなたは、御力によりあなたの愛し給う者らを、強情者や邪よこしまな者、あらゆる不従順な圧制者、あなたの道から遠くそれたあらゆる邪悪じゃあくな者から守り給いました。その御力により懇願いたします。ご恩恵と御恵みめぐみにより私を安全に守り、御力とご威力により、私が家に帰れるようなし給え。
まことにあなたは、全能者、危難の中の救助者、ご自力にて存在し給う御方におわします。
最も崇高なる御方、最高の御方、最も荘厳そうごんなる御方の御名にかけて。
あなたに栄光あれ、おおわが主なる神よ。おおわが神よ、わが師よ、わが主よ、わが支えよ、わが望みよ、わが避難所よ、わが光よ。あなたご自身以外のいかなる者も知らない、ひそかに、秘蔵されたあなたの御名により懇願いたします。この書簡を保持する者を、あらゆる惨事や病やまいから、また、すべての邪悪じゃあくな男たちや女たちから守り、悪人らの害悪、不信心なる者らの陰謀いんぼうから守り給え。さらに、おおわが神よ、あらゆる苦痛や悩みから保護し給え。おお万物の王国を手中に収め給う御方よ。まことに、あなたはすべてのものを超えて力に満ち給う。あなたはお望みのままになし給い、定め給う。
おお王の中の王におわす御方よ。おお親切なる主よ。おお古来の恩恵と恩寵おんちょう、寛大さと賜物たまものの源みなもとなる御方よ。病やまいを癒いやし給う御方よ。不足を満たし給う御方よ。光の中の光である御方よ。すべての光を越える光である御方よ。あらゆる顕示者けんじしゃを明かし給う御方よ。憐あわれみ深き御方よ。慈悲深き御方よ。おお恵み深き御方、寛大なる御方よ、最大の慈悲と満ちあふれる恩寵おんちょうにより、この書簡を持参する者に慈悲を垂たれ給え。さらに、あなたのご庇護を通して、その者の心と理性に逆さからうあらゆるものからその者を守り給え。あなたは、力ある者の中で最も力に満ち給う。あなたのうえに神の栄光あらんことを。おお昇りくる太陽よ。全能なる御方、最も愛されし御方である彼の他に神はいまさぬという、神ご自身による証言を宣言し給え。
おおわが主よ。あなたを信じた者らと私に、あなたが最善と判断し給うものを定め給え。なぜなら、母なる書しょに述べられているように、あなたはすべての物に対して定められた分量を手中に持ち給うがゆえに。あなたのすばらしい贈り物は、あなたの愛を大切にする者らのうえに絶え間なく注がれ、あなたの天上の恩恵の驚くべき御しるしは、あなたの聖なる一体性を認める者らに豊富に授けられています。私どもは、あなたが私どもに定め給うたことのすべてをあなたの御手に委ね、あなたの知識が包み込むすべての良きものを、私どもに与え給うよう懇願いたします。
おおわが主よ。あなたの全知力が認めるあらゆる邪悪じゃあくから私を守り給え。なぜなら、力と威力はあなただけに存在し、勝利はあなたの存在によってのみ到来し、命令するのはあなただけであるからです。神の望み給うことはすべて実現し、望み給わぬことは決して実現することはありません。
力と威力は神のみにあり、神は最も崇高なる御方、最も強大なる御方におわします。
おお神よ。あなたに誉ほまれあれ。あなたこそはすべてのものの存在以前に存在し給い、すべてのものの存在以後にも存在し給う御方、すべてのものを超えて永続する神におわします。また、万物を知り、万物の主権を有し、万物を慈悲深く扱い、万物の間を裁さばき、万物を見給う御方におわします。あなたは神であり、わが主におわします。そして、私の立場をご存知であり、私の内なる存在と外なる存在を目撃し給います。
私と、あなたの呼び声に応えた信者らとを許し給え。私に悲しみをもたらそうとするものや、私の不幸を願うものらの危害に対し、十分なる救助者となり給え。まことに、あなたはすべての創造物の主におわします。あなたはすべての者を満ち足らしめ給い、あなたなしで自立できる者はありません。
圧倒的な威厳いげんの主におわし、抵抗しがたい御方にまします神の御名において。
すべての主権の源みなもとを手中におさめ給う主に誉ほまれあれ。主は、存在せよ、という命令の一
言により、お望みのものを創造し、すべてを御心みこころのままに創り給いました。すべての権限はこれまでも、また、これからも永遠に主のものであります。主はご命令の威力によりご自分が望み給う者には誰にでも勝利を与え給います。まことに、主は御力に満ち給う全能者におわします。啓示と創造の王国、そしてその間にあるすべての栄光と威厳いげんは主に属します。まことに、主は力に満ちあふれ、栄光に満ち給う御方におわし、永遠の古いにしえより永劫えいごうの未来まで、主は不屈ふくつの威力の源泉におわします。まことに、主は御力と威力の主におわします。天と地の王国、そしてその間にあるすべてのものは神に属します。そして、神の御力は万物に優るものであります。天と地の王国、そしてその間にあるすべての財宝は神に属します。また、神の庇護はすべてを覆おおい包むものであります。神こそは天と地、そしてその間にあるすべてのものの創造者におわし、まことに万物の証人におわします。神こそは天と地、そしてその間に住む万人ばんにんの審判しんぱんの主におわします。まことに神は迅速に判断を下し給う。神こそは天と地、そしてその間にあるすべてのものに限度を定め給う。まことに神は最高の保護者におわします。神こそは、天と地、そしてその間にあるすべてのものの鍵かぎを手中におさめる御方におわします。御命令の威力により、神は御心みこころのままに賜物たまものを授ける御方におわします。まことに、神の御恵みめぐみはすべてを包み込み、神は全知者ぜんちしゃにおわします。
言挙げよ。神は私を満たし給う。神こそは万物の王国を手中におさめ給う。神は、 天と地、 そしてその間にあるすべてのものの軍勢ぐんぜいの力により、僕しもべらのうちのお望みの者を誰であれ守り給う。まことに、神は万物を見守り給う。
おお主よ、あなたは計り知れぬほど崇高におわします。私どもの前にあるもの、後ろにあるもの、頭上にあるもの、右や左にあるもの、足下あしもとにあるもの、そして私どもがさらされているあらゆる方角にあるものから私どもを守り給え。まことに、万物に対するあなたの保護は完全であります。
おお神よ、わが神よ。あなたの信頼し給う僕しもべらを自我じがと情欲の悪から守り給え。ご慈愛に満ちたあなたの警戒けいかいの目で僕しもべらを見守り、あらゆる恨うらみや憎にくしみや妬ねたみから彼らを守りたまえ。あなたのご保護の堅固なる砦とりでに僕しもべらをかばい給え。疑いの矢から僕しもべらを守り、彼らをしてあなたの輝く御しるしを現わす者となし給え。あなたの聖なる一体性の曙あけぼのから差し出るまばゆい光明こうみょうで僕しもべらの顔を照らし給え。聖きよき御国から啓示される聖句で僕しもべらの心を喜ばせ給え。あなたの栄光の領土から来る、すべてを支配する御力により、僕しもべらの腰を強くなし給え。あなたは御恵みめぐみ深き御方におわし、保護者にましまし、全能者におわし、恩寵おんちょうに満ち給う御方にまします。
おおわが主よ。ご存知のように、人々は苦痛と惨事さんじに取り囲まれ、苦難と困難に包囲されております。まことに、あらゆる試練が人々を攻撃し、あらゆる逆境ぎゃっきょうが、大蛇だいじゃのように襲おそいかかっております。人々にはあなたの保護と庇護、護衛とご加護の他に避難所も安全な場所もありません。
おお慈悲深き御方よ。おおわが主よ。あなたのご保護をわが鎧よろいとなし、あなたのご庇護をわが盾たてとなし、あなたの一体性の御扉みとびらの前における謙虚さをわが護衛となし、あなたのご加護と防御をわが砦とりでとなし、わが住まいとなし給え。自我じがと欲望のささやきから私を守り、
あらゆる病やまいや試練、そしてあらゆる困難や苦難から私を守り給え。
まことにあなたは、保護者におわし、守護者にまします。まことにあなたは保存者におわし、すべてを満たし給う御方にまします。そして、まことにあなたは慈悲深き者のなかの最も慈悲深き御方におわします。
おおご親切にして愛情ある摂理せつりの御方よ。久遠くおんの大海の大波のごとく、東方はざわめき、
西方は揺れ動いております。神聖の微風は放散ほうさんされ、目に見えぬ王国からは真理の天体の光線がまばゆく輝いております。聖なる和合の聖歌が唱えられ、天の威力の旗がたなびいております。天使の声があげられ、巨大な海獣かいじゅうのうなり声のごとく、無私無欲むしむよくへと召還しょうかんしております。「ヤー・バハオル・アブハ」という勝利の叫びが四方にとどろき、「ヤー・アリオルアーラ」という呼び声が至る所に鳴り響ひびいております。世界には、心を魅惑みわくする唯一なる御方の栄光の他にざわめきはなく、比類なき御方、最愛なる御方の愛のうねり以外の揺らぎはありません。
主に愛される者らは、あらゆる土地で、麝香じゃこうの香りの呼吸をもって明るいろうそくのように燃えており、すべてに慈悲深き御方の友らは、満開の花のように、あらゆる地域に見出すことができます。彼らは一瞬たりとも休むことなく、あなたを思い起こす以外に息をつくこともなく、大業に仕えること以外に願望を持ちません。彼らは、真理の牧場においては甘美な旋律せんりつを奏かなでる小夜鳥さよどりのようであり、導きの花園では、鮮あざやかな色の花のようです。彼らは、実在の庭園の小道を神秘的な花で飾り、風に揺らぐ糸杉のように神の御意みこころの川岸に並んでおります。存在の地平線上では、まばゆい星のように輝き、世界の天空では輝く天体のように光っております。彼らは天の恩寵おんちょうの顕現けんげんであり、聖なる援助の光の源みなもとです。
おお愛情あふれる主よ。すべての者が確固として不動であり、永遠の光輝で輝くようなし給え。それにより、一息ごとに、あなたのご慈愛の木陰より微風がたなびき、恩寵おんちょうの大海から霧きりが立ちこめ、あなたの愛の快こころよい雨がさわやかさを授け、そよ風が聖なる和合のバラ園からの芳香ほうこうを漂ただよわせますように。
おお世界で最も愛される御方よ。あなたの光輝の輝きを付与し給え。おお人類が愛しまつる御方よ。あなたのお顔の光を私どもに放ちたまえ。
おお神よ、全能者よ。私どもをかばい、私どもの避難所となり給え。おお存在の主よ。
あなたのご威力と支配権とを示し給え。
おお愛情深き主よ。ある地域では扇動せんどうを煽あおり立てるものらが活動しており、日夜、悪事を働いております。
残虐者ざんぎゃくしゃらが狼おおかみのように待ち伏せ、 虐しいたげられた、 無実の羊たちの群れには、助ける者も救助者もありません。聖なる和合の草原を走るカモシカたちを猟犬が追跡し、天の導きの山々に住む雉きじたちは、妬ねたみの大ガラスに追いかけられています。
おお聖なる摂理せつりよ。私どもを保護し、かくまいたまえ。おお私どもの盾たてである御方よ。
私どもを救い、防御し、あなたの避難所のもとにかくまい、御助けにより、あらゆる病やまいから救い給え。実にあなたは、真の保護者、目に見えぬ守護者、神々しい保護者、天来の愛情に満ちた主におわします。
集会に出席する時、会場に入る前に心にある
すべてのことから自らを解き放ち、神を思うことのみに
思いを集中させ、 自分の心に話しかけなさい。
皆がこの会を愛の集いとし、啓発の源みなもととし、心を
引きつける集りとし、天上の軍勢ぐんぜいの光が皆を取り囲み
ますように。そうすれば、あなたがたは至上の愛をもって
一つに集うことができよう。
おお神よ、不和の原因となるあらゆる要素を排除し、和合と調和の源みなもととなるすべてのものを私どものために用意し給え。おお神よ、私どもに天の芳香ほうこうを下し、この集いを天上の集いに変え給え。私どもにすべての良きものと食物を与え給え。私どものために愛の糧かてを用意し給え。私どもに知識の糧かてを与え給え。私どもに天の啓発の糧かてを授け給え。
心につぎのことを思い、和合のフィーストに入りなさい。
皆さんは、共同体の他のメンバーをいかにして喜ばせ、幸せにすることが
できるかを考えねばなりません。また、そこに出席する全員を自分より優れ、
より立派であると考え、自分を他の人より価値のない者と思わねばなりません。
彼らの地位の高さを知り、自分の地位が低いと考えなさい。
もしあなたが、この教えに従って行動し生活すれば、まことにそのフィーストは
天来の糧かてとなることを確信しなさい。その晩餐ばんさんは主の晩餐ばんさんとなるでしょう。
我はその集いの僕しもべである。
おおわが神よ、わが師よ、わが望みの的よ。この僕しもべは、あなたのご加護と保護を願いつつ、御恵みめぐみの隠れ家に眠り、あなたのご慈悲の天蓋てんがいのもとに休息を得ようとしております。
おおわが主よ、眠ることなきあなたの御目にかけて嘆願いたします。私があなた以外のものを見ないよう、 この目を守り、 私の視力を強め給え。そうすれば、私の目はあなたのしるしを見分け、あなたの啓示の地平線を見ることでしょう。あなたの全能なる啓示の前では力の真髄しんずいも震えあがりますが、それこそがあなたであります。
あなたの他に神はいまさず、あなたは全能なる御方、すべてを従えさせ給う御方、何事にも束縛そくばくされぬ御方におわします。
おお神よ、わが神よ、あなたを思いまつる人々が、あなたからの隔離かくりのために目覚めている時に、 どうして私が眠ることができましょう。また、あなたの愛し給う者らが、あなたの御前から遠く離れて苦悩している時に、どうして私が休息を求めて横たわることができましょう。
おおわが主よ、私は、私の精神と全存在とをあなたのご威力とご保護の右手に委ねました。また、あなたの御力を通して頭を枕に置き、あなたの御心みこころとお喜びに応じて頭を持ち上げます。まことに、あなたこそは保護し給う御方におわし、守り給う御方、全能なる御方、最も力強き御方におわします。
あなたのご威力にかけて。私は、眠っている時も目覚めている時も、あなたのお望み以外のことは求めません。私はあなたの僕しもべであり、あなたの手中にあります。私が、あなたのお喜びの香りを放散することができますよう、 恵み深く助け給え。これこそは、まことに、私の望みであり、あなたのおそば近くいる者らの希望であります。おお諸々の世界の主よ、あなたに賛美あれ。
おおわが神よ。ご覧のように、あなたの愛し給う者らは、創造物の間の反逆者はんぎゃくしゃや、あなたの民の邪悪じゃあくなる者らに包囲されております。あらゆる地で、あなたを愛する者らの嘆なげきの声と、選び給うた者らのむせび泣きがあがっております。あなたの最も偉大なる御名により懇願いたします。威力の御胸みむねより現わし給う御力の手をもって、あなたを愛する者らのすべてを助け給え。
おおわが神よ。ご覧のように、彼らの目はあなたに向けられ、彼らの視線はあなたの威力とお優しい摂理せつりの曙あけぼのに据えられております。おおわが主よ。彼らの卑いやしさを栄光に、貧困を富に、そして彼らの弱さを、あなたより生まれ出た強さに変え給え。
あなたはお望みのままになす力を持ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてを知り、すべてに精通し給う御方におわします。
おお主よ、わが神よ。あなたに栄光あれ。ご主権の威力の大河を現わし給え。それにより、あなたの統一の水が万物の内奥ないおうの実在の中に流れますように。また、誤りのない導きの旗がご命令の王国に高々と掲げられ、聖なる光輝の星があなたの威厳いげんの天上でまばゆく輝くように。
あなたはお望みのままになす力を持ち給う。まことに、あなたは危難の中の御救いにおわし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
おお神よ、わが神よ。あなたの恩恵の天界とご寵愛ちょうあいの昼の星から私を遠ざけ給うな。目に見えるもの見えぬものすべてを征服し給うたその御言葉により懇願いたします。僕しもべらの間で、そしてあなたの領土の至る所で、大業を称揚しょうようする行いを達成できるよう、 私と、 選ばれた者らを援助し給え。聖なる書しょで下し給うたあらゆる良きものを私に定め給え。
まことにあなたは全能者、常に許し給う御方、最も寛大なる御方におわします。
あなたに栄光あれ、おお主よ、ご命令の力により万物を生じさせ給うた御方よ。
おお主よ。あなた以外のすべてを放棄した者らを援助し、彼らに大いなる勝利を与え給え。おお主よ、天と地とその間のあらゆるところの天使の群集を彼らに下し、それにより、あなたの僕しもべらを助け、彼らを救い、強め、成功を収めさせ、彼らを支え、栄光を付与し、栄誉と賛美を授け、彼らを豊かにし、すばらしい勝利を得させ給え。
あなたは彼らの主におわし、天と地の主、すべての世界の主におわします。おお主よ、この僕しもべらの力を通してこの信教を強め、彼らが、世界のすべての人々に打ち勝つようなし給え。なぜなら、彼らはまことに、あなた以外のすべてを離脱した僕しもべらであり、あなたは、まことに、真の信者らの保護者であるからです。
おお主よ、冒おかすことのできないあなたのこの信教への献身を通して、彼らの心を、天と地と、またその間にあるいかなるものよりも強いものとなし給え。そして、おお主よ、全人類が見守る前で、彼らが、あなたの御力を現わすことができますよう、あなたの驚くべき力の御しるしで彼らの手を強くなし給え。
おお主よ。聖なる一体性の木の速やかなる成長を整え給え。そして、おお主よ、あなたのお喜びの流水をその木に注ぎ、あなたの聖なる保証の啓示の面前に、あなたの栄光と崇高さ、あなたへの賛美と感謝のためにあなたが欲し給う果実を実らせ、その木が御名を賛美し、あなたのご真髄しんずいの一体性を称え、あなたを敬うやまうようなし給え。なぜなら、これらはすべて、あなたの手中にのみあるからであります。
あなたの確認の木に自らの血をもって水を与え、かくして、神聖で不変のあなたの御言葉を高揚こうようするために選ばれた者らの祝福は偉大なり。
おお主よ。あなたの御代みよにおいて、あなたの忍耐強い僕しもべらは、あなたの道で殉教することを求めました。それゆえ、相応ふさわしい勝利を彼らにもたらし給え。彼らの精神を慰なぐさめ、内なる存在を喜ばせ、心に確証をもたらし、身体に安らぎをもたらすものを、また、彼らの魂が、最も崇高なる御方である神の御前へ昇り、最高の楽園、また、真の知識と美徳を持つ者らのためにあなたが定め給うた栄光の避難所へ上昇させるものを、彼らに下し給え。まことに、あなたはすべてを知り給い、一方、私どもはあなたの単なる僕しもべであり、完全なる虜とりこであり、奴隷どれいであり、貧しき者であります。おお神よ、我らの主よ、私どもは、あなただけに加護を求め、あなたのみに祝福と恵みを求めて嘆願いたします、おお現世と来たるべき世の慈悲の神なる御方よ。私どもは、貧しく、価値もなく、無力と破滅の権化ごんげにすぎません。しかるに、あなたの全存在は富、 独立、 栄光、威厳いげん、限りなき御恵みめぐみのしるしにおわします。
おお主よ、私どもへの報酬を、あなたに相応ふさわしい、現世と来世の良きものに変え、天上から下界げかいに広がる様々な恩恵に変え給え。
まことに、あなたは私どもの主におわし、万物の主におわします。私どもは、あなたに
属するものを乞こい求め、あなたに献身するものであります。
おお主よ。地上のすべての人々があなたの信教の楽園に入ることを可能ならしめ給え。それにより、あなたのご意向の境界線の外に留まる創造物はなくなりますように。
太古たいこより、あなたは望むままになす御力を持ち給い、望み給うすべてのことを超越し給う。
おお神よ、わが神よ。あなたに誉ほまれあれ。あなたは、最も高い山の頂いただきの聖なる木に天来の愛の火を灯ともされました。その木は、「東のものでも、西のものでもなく」 、その火は、炎が天上の軍勢ぐんぜいに届くほどに燃えたち、また、それらの実在はその火から導きの光をとらえ、「まことに我は、シナイ山の斜面に火を見出した」と叫びました。
おお神よ、わが神よ。その突風が全地球を動かすよう、日毎にこの火の勢いを強め給え。おおわが主なる御方よ。すべての心にあなたの愛の光をともし、人々の魂にあなたの知識の精神を吹き込み、あなたの一体性の聖句で彼らの胸を喜ばせ給え。墓の住人たちをよみがえらせ、高慢な者らに警告を与え、 世界中を幸福にし、 水晶のごときあなたの水を下し、明らかなる光輝の会合で、特別に調合された美酒の聖杯を提供し給え。
まことにあなたは、与え給う御方、許し給う御方、常に授け給う御方におわします。まことにあなたは、慈悲深く、憐あわれみ深き御方におわします。
彼こそは神におわします。
おお主よ、わが神よ、慕したいまつる御方よ。これらは、あなたのお声を聞き、御言葉に耳を
傾かたむけ、あなたの呼びかけを傾聴けいちょうした僕しもべらであります。彼らは、あなたを信じ、あなたの御業みわざを目撃し、あなたの証言を認め、あなたの御しるしを証明いたしました。あなたの道を歩み、導きに従い、あなたの神秘を発見し、あなたの書しょに記された秘密、あなたの巻物にある聖句や書信や書簡に示された知らせを理解いたしました。彼らは、あなたの御衣ころもの裾すそにすがり、あなたの光と光輝の衣服にしがみつきました。彼らの歩みは聖約によって強められ、心は遺訓いくんに確固としたものとされました。主よ。彼らの心に、あなたの聖なる魅惑みわくの炎を燃え立たせ、彼らの心の中で愛と理解の鳥がさえずるようなし給え。彼らが、有能なしるしとなり、光輝あふれる旗となり、あなたの御言葉のように完全無欠となるようなし給え。彼らが大業を高め、あなたの御旗をなびかせ、御業みわざを四方へ知らしめるようなし給え。彼らをして、御言葉に勝利をもたらし、あなたの愛し給う者らの腰を強め給え。あなたの御名を称えるために彼らの舌を緩ゆるめ、聖なる御心みこころとご意向にかなうよう、彼らを鼓舞こぶし給え。神聖の御国において彼らの顔を照らし、大業の勝利のために立ち上がるよう彼らを援助することにより、彼らを喜びで満たし給え。
主よ。私どもは弱き者です。あなたの神聖さの芳香ほうこうを広めるために私どもを強くなし給え。私どもは貧しい者らです。あなたの聖なる一体性の宝庫で豊かになし給え。私どもは裸はだかの状態であります。あなたのご恩恵の衣服をまとわせ給え。私どもは罪深い者であります。御恵みめぐみとご恵沢けいたくとご容赦ようしゃにより、罪を許し給え。まことにあなたは援助者におわし、救助者、恵み深き御方、強大なる御方、力強き御方におわします。
確固不抜な者らのうえに栄光中の栄光あらんことを。
神の大業の翼成者よくせいしゃの上に光と栄光、礼と賛美あれ。忍耐の光明は彼らを通じて放散されました。そして、御力に満ち、強大におわし、束縛そくばくされることのない御方にまします神に選択の権限があるという真理は、彼らをもって立証されました。また、彼らを通じて恩恵の大海は波たち、人類の主におわす神の恩寵おんちょうあふれる御恵みめぐみの芳香ほうこうがまき散らされました。ここに我ら、神に嘆願いたします。神こそは高遠におわします。神よ、あなたの軍勢ぐんぜいの御力により彼らを守り、すべての創造物に君臨くんりんするあなたの不屈の威力をもって彼らを助け給え。ご主権は、天の創造者におわし、御名の王国の主にまします神のものであります。
おお神よ、わが神よ。あなたの侍女じじょである私は、あなたに呼びかけ、あなたに信頼を置き、あなたに顔を向けてこう嘆願しております。この侍女じじょにあなたの天の恩恵を下し、あなたの霊的神秘を明かし、あなたの神性の光を注ぎ給え。
おおわが主よ。私の夫の目に視力を与え給え。あなたの知識の光で彼の心を喜ばせ給え。あなたの光り輝く美に彼の知性を引きつけ、あなたの明らかなる壮麗そうれいさを彼に明かすことにより彼の精神を慰なぐさめ給え。
おおわが主よ、彼の目を覆おおうヴェールを取り除き給え。彼の上にあなたの豊かな恩恵を注ぎ、あなたへの愛の美酒で陶酔とうすいさせ、彼をして、地上を歩みながら、その魂が高き天上に舞う天使たちの一人となし、あなたの人々の間であなたの英知の光で輝く明るいランプとなし給え。
まことに、あなたは貴い御方におわし、常に与え給う御方、何人なんびとに対しても手を差し延べ給う御方にまします。
おお神よ、すべての名称の神、天界の創造者よ。あなたの御名を通して、あなたの御力の黎明れいめいであり、あなたのご威力の曙あけぼのなる御方は顕あらわされ、あらゆる個体は溶けて流れだし、あらゆる死者はよみがえり、生命を有するあらゆる精神は確証を授けられました。その御名により懇願いたします。私があなた以外のいかなるものにも執着することなく、あなたの大業に仕え、あなたの御主権の力を通してあなたがお望みのことを望み、あなたの御心みこころにかなうことをなすことができますよう助け給え。
さらに懇願いたします。おおわが神よ、あなた以外の何ものも必要としないほどに私を豊かにするものを私に定め給え。おおわが神よ、ご覧のように、私の顔はあなたに向けられ、私の手はあなたの御恵みめぐみの綱を握りしめております。私にあなたの慈悲をたれ、選び給うた者らに書き記されたことを書き記し給え。あなたはお望みのままになす力を持ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給う御方、すべてに恩寵おんちょう深き御方におわします。
おおわが神よ、あなたに賛美あれ。あなたのご慈愛の芳香ほうこうは私を魅了みりょうし、ご慈悲の微風は私
をあなたの豊かなる恩恵に向かわせました。おおわが主よ。御恵みめぐみの指より、生命の水を私に飲ませ給え。その水を口にする者はみな、あなた以外のすべてのものへの愛着を断ち、すべての創造物を超越した大空に舞い上がり、あなたの愛情あふれる摂理せつりと豊富な賜物たまものに目を据えるのであります。
おおわが主よ。私が、いかなる状況においてもあなたに仕え、あなたの啓示と美の崇高なる聖域に向かうようなし給え。御心みこころに召めすならば、私をあなたの御恵みめぐみの牧場の若木として育て給え。それにより、御心みこころの微風が私を呼び覚さまし、あなたのご意志のままに私を曲げ、私の動と静のすべてを完全にあなたの指示に従うものとなし給え。
あなたの御名を通して、隠されたる神秘は明かされ、固く守られた御名は現わされ、封印された聖杯の栓せんは開けられ、その芳香ほうこうが過去と未来の全創造物の上に放たれました。おおわが主よ。渇かわきにあえぐ者は、あなたの御恵みめぐみの活水かっすいに預かろうと急ぎ、哀あわれな生き物は御豊かさの大海に身を浸ひたそうと切望しております。
おお主よ、世界が愛しまつる御方、あなたを認めるすべての者が求めまつる御方よ。
あなたの栄光により誓います。私は、あなたのご存在の昼の星があなたの民の上に光輝を放った日々に、あなたからの別離の悲痛に苦しめられております。あなたのお顔に目を据え、あなたの御許みゆるしによりあなたの玉座ぎょくざの宮廷きゅうていに入り、ご命令によりあなたと対面した者らに定められた報酬を私にも書き記し給え。
おおわが主よ。その輝きが天と地を取り巻いたあなたの御名により嘆願いたします。あなたの書しょに定められたことに、私が自分の意志を委ねることができるようなし給え。それにより、私は、あなたがご主権の力を通して望み給うたこと以外のいかなる望みも、また、あなたのご意志であなたが私に定め給うたこと以外のいかなる意志をも自分の中に見出すことはなくなるでしょう。
おおわが神よ。私は弱き者ゆえ、あなたが選び給うた者らに示された道以外にいかなる道も見つけることができません。地上の原子はすべて、あなたこそが神におわし、あなたの他に神なきことを宣言いたします。あなたは太古たいこより、 望むことをなし、 御心みこころのままに定める御力に満ち給う。
おおわが神よ。私を常にあなたに向かわせるものを、私に定め給え。また、私が常に御恵みめぐみの綱にすがり、御名を宣言し、あなたのペンより流れ出るすべてのものを探し求めることができるようなし給え。おおわが主よ。私は貧しく、孤独であり、あなたはすべての所有者におわし、最も高遠なる御方におわします。あなたのご慈悲の不可思議をもって私を憐あわれみ給え。また、あなたの一体性を認めたすべての創造物の心、そしてあなたに完全に献身するあなたのすべての民の心を再生したものを、私の人生のあらゆる瞬間に私に下し与え給え。
まことにあなたは全能者におわし、最も崇高なる御方、すべてを知り給う御方、すべてに賢明なる御方におわします。
あなたのお顔はあなたを切望するすべての者の崇敬すうけいの的であり、あなたの存在はあなたの御心みこころに完全に献身する者らの希望であり、あなたのおそば近くにいることはあなたの宮廷きゅうていに近づいたすべての者の望みであり、あなたのお顔はあなたの真理を認めた者らの伴侶はんりょであり、あなたの御名はお顔を見たいと切望する魂たちを動かすものであります。あなたのお声はあなたの愛し給う者らの真の生命であり、あなたの御口をもれる言葉は天と地に住むすべての者にとって生命の水であります。
あなたが耐えられた虐待と、あなたに対して不当な仕打ちをした者らの軍勢ぐんぜいがあなたの身に科した災難とにより懇願いたします。あなたに関わりのないすべてのものから私を清めるものをご慈悲の雲より私に下し給え。それにより私が、あなたを賛美するに値し、あなたを愛するに相応ふさわしいものとなれますように。
おおわが主よ、あなたの周りを回る侍女じじょたちにあなたが定め給うたものを私に差し控え給うな。その侍女じじょたちには、あなたの美の太陽の光輝とお顔の輝きの光線が常に降り注ぎました。あなたは、あなたを求める者みなを永遠の古いにしえより救い給い、あなたに嘆願する者を慈悲深く恵み給いました。
あなたの他に神はいまさず、あなたは強大なる御方、永続する御方、すべてに恵み深き御方、最も寛大なる御方におわします。
おおわが神に栄光あれ。わが顔はあなたのお顔に向けられております。まことに、わが顔はあなたのお顔であり、わが呼び声はあなたの呼び声であります。わが啓示はあなたの啓示であり、我自身はあなた自身であります。わが大業はあなたの大業であり、わが命令はあなたの命令であります。わが存在はあなたの存在であり、わが主権はあなたのご主権、
わが栄光はあなたの栄光、わが力はあなたの力であります。
おお諸々の国を形作られた御方、永遠の王なる御方よ、我は懇願いたします。あなたの侍女じじょたちをあなたの純潔の幕屋の中に守り、彼女らの行いであなたの御代みよに値しないものを取り消し給え。そして、おおわが神よ、彼女らから、すべての疑いと愚おろかな空想とを取り除き、あなたに似につかわしくないすべてのものから彼女らを聖別し給え。おお諸々
の名称の主におわし、発言の源みなもとなる御方よ。あなたこそは、全創造界を支配し給う御方におわします。
あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者におわし、最も崇高なる御方、栄光に満ちた御方、ご自力にて存在し給う御方におわします。
おお主なるわが神に栄光あれ。あなたの愛の火は、あなたの一体性を認めた者らの心を燃え立たせ、あなたのお顔の光輝は、あなたの宮廷きゅうていに近づいた者らの顔を明るく照らしました。おおわが神よ、あなたの知識の流れは、何と豊かなことでしょう。おおわが敬愛けいあいする御方よ、あなたに対する私の愛ゆえに、また、あなたのお喜びのために、邪悪じゃあくなる者らの投げる矢から受ける損傷は何と心地よいものでありましょう。あなたの道において、信教を宣布するために不信心な者らの剣からこうむる傷は何と快いものでありましょう。
あなたは御名を通して、不穏を平穏に、恐れを自信に、弱さを強さに、そして屈辱くつじょくを栄光に変え給いました。その御名により懇願いたします。私と、 あなたの僕しもべらがあなたの御名を称賛し、 あなたのメッセージを伝え、あなたの大業を宣布できますよう、御恵みめぐみにより助け給え。それにより、私どもが、御教えに背そむく者らの攻撃や、不信心な者らの暴威ぼういにも動じることがないようになし給え。おお私の敬慕けいぼしまつる御方よ。
おおわが主よ、私はあなたの侍女じじょであります。あなたの呼び声に耳を傾かたむけ、あなたの元へ急ぎ、自分を捨て、あなたに心を据えました。おおわが主よ、地上のすべての宝はあなたの御名から現われ出ました。その御名により嘆願いたします。あなたを信じず、あなたの真実性を否定した者らのささやきから私を守り給え。
あなたは、御心みこころのままになす力を持ち給う。まことにあなたは、すべてを知り、すべてに賢き御方におわします。
御名に誉ほまれあれ、おお主よ、わが神よ。ご慈悲の不思議を見ることを欲する私の目を、あなたの甘美なる旋律せんりつを聞こうと切望する私の耳を、そして、あなたの知識の活水かっすいを願望する私の心を見そなわせ給え。おおわが神よ。あなたはご慈悲の住まいの前に立ち、あなたの御名を呼ぶあなたの侍女じじょを見給う。その御名は、あなたが、他のすべての名称を越えて選び給い、天と地にあるすべてのものの上に置かれたものであります。彼女が自らを完全に忘れ、ひたすらあなたの玉座ぎょくざに引きつけられるよう、ご慈悲の息吹いぶきをこの侍女じじょに下し給え。その玉座ぎょくざは、あなたのお顔の栄光で輝き、ご主権の光輝を遠方へ放つ座であり、あなたの座として定められているものであります。あなたは、御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは栄光に満ちた御方、最も恵み深き御方におわします。
おおわが主よ、あなたを求めた者らを見捨てることなく、あなたに歩みを向けた者らを追い払い給わぬよう、そして、あなたを愛する者らへの恵みを奪い給うことなきよう懇願いたします。おおわが主よ、あなたはご自身を慈悲の神、最も憐あわれみ深き者と称し給う御方におわします。それゆえ、あなたに避難所を求め、あなたに顔を向けた侍女じじょに慈悲を垂たれ給え。
まことに、 あなたは常に許し給う御方 、 最も慈悲深き御方におわします。
万物は、畏おそれを抱かせるあなたのご威厳いげんの前で震え、すべての人間の諸事しょじはあなたの
手中に収められ、あなたの創造物すべての顔は御恵みめぐみとご慈悲に向けられています。あなたが御名の王国にあるすべての名称の精神と定め給うたあなたの御名により懇願いたします。あなたの御名の王国を振動させたこの啓示において、あなたに背を向け、あなたの最も尊とうとい、最も崇高なる真髄しんずいの真理を否定した者らのささやきから私どもを守り給え。
おおわが主よ、私はあなたの侍女じじょのひとりであります。私は、あなたの慈悲深いご恵沢けいたくの聖域と、崇敬すうけいの的であるあなたの栄光の幕屋に顔を向けております。あなたに関わりないすべてのものから、私を清め給え。また、あなたを愛し、あなたのお望みを満たすことができますよう、私を強くなし給え。それにより、私があなたの美について熟考じゅっこうすることに喜びを見いだし、あなたの創造物に対するすべての愛着を断ち、あらゆる瞬間に、 「諸々の世界の主なる神に誉ほまれあれ」と宣言することができますように。
おおわが主よ、あなたの美を私の食べ物となし、あなたのご存在の光を私の飲み物となし、あなたのお喜びを私の希望となし、あなたへの賛美を私の勤めとなし、あなたを思いまつることを私の伴侶はんりょとなし、あなたのご主権を私の助けとなし給え。そして、あなたのお住まいを私の住処すみかとなし、暗幕あんまくによってあなたから閉め出された人々の限界より高められた座を私の家となし給え。
まことに、あなたは御力の主におわし、強さと栄光の神におわします。
あなたに誉ほまれあれ、おおわが神よ。あなたの侍女じじょのひとりが、あなたとあなたの御しるしとを信じ、あなたの一体性の木陰に入りました。おおわが神よ、現わされたる御方、隠されたる御方なるあなたの御名により、封印されたあなたの選り抜きの美酒を彼女に飲ませ給え。それにより、彼女が自分自身を忘れ、あなたを思いまつることに完全に献身し、あなた以外のすべてから完全に離脱するようなし給え。
おおわが主よ、今やあなたは、あなたの知識を彼女に示し給いました。それゆえ、御恵みめぐみによりあなたのご恩寵おんちょうを彼女に拒み給うな。また、彼女をあなたのもとへ召還しょうかんし給うたからには、ご恵沢けいたくにより彼女をあなたのもとより追放し給うな。あなたの大地に見出されるすべてのものに優るものを彼女に与え給え。まことにあなたは最も恩恵に満ち、大いなる恩寵おんちょうの御方におわします。
もし、あなたが、創造物のひとつに、天と地の王国に匹敵するものを授けられたとしても、あなたの領土の広大さが原子ひとつほども減るわけではありません。あなたは、人々が呼び慣なれている偉大なる御方という存在よりもはるかに偉大なる御方におわします。なぜなら、そのような称号はあなたの御名のひとつでしかなく、御名のすべてもまた、あなたの御心みこころの表示によって創られただけなのですから。
あなたの他に神はいまさず、あなたは御力の神、栄光の神、知識と英知の神におわします。
おおわが神よ。ご覧のように、あなたに背を向けた人々の悪事は、あなたのご神性を現わす御方から僕しもべらを隔へだてております。おおわが主よ、彼らを私事に没頭ぼっとうさせるものを彼らに下し給え。そして、彼らの暴力を彼ら自身の間に閉じ込め、この地、そしてそこに住む人々に平安を与え給え。
おおわが主よ、あなたの侍女じじょのひとりは、あなたのお顔を求め、あなたのお喜びの大空を舞っております。おおわが主よ、侍女じじょらの中の選ばれし者らに定め給うたものを彼女から差し控え給うな。そして、彼女があなたの御言葉に強く引きつけられるようになし給え。それにより、彼女は彼らの間であなたを称えることでありましょう。
あなたは、お望みのままになす力を持ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能なる御方にして、すべての者が援助を求める御方におわします。
わが主よ、わが主よ。大いなる恵みをこの卑いやしい侍女じじょに授け給いましたあなたを賛美し、感謝を捧げます。まことにあなたは、この侍女じじょをあなたの明白な御国へ導き、このはかない世界であなたの高遠なる呼び声を聞かせ、すべてを征服するあなたの勝利に満ちた御代みよの出現を証明するあなたの御しるしを示し給いました。それゆえ、あなたのとりことなった私は、あなたに祈り嘆願しております。
おおわが主よ。私の胎内に宿る子をあなたに捧げます。どうかこの子をあなたの御国で称賛に値する者となし、あなたの恩恵と寛大さにより幸福な者となし給え。そして、この子をあなたの御教えのもとで育み成長させ給え。まことに、あなたは恩寵おんちょう深き御方におわします。まことに、あなたは偉大なる恩恵の主にまします。
おお主よ、わが神よ。この子は、あなたの僕しもべから生まれ出た者であります。あなたは、諸々のご命令の書しょに記された、決して取り消されることのない定めの書簡で、この僕しもべに傑出けっしゅつした地位を与え給いました。
あらゆる者の望みの成就じょうじゅを可能にし給う御名により懇願いたします。この子が、あなたの僕しもべらの中にあってより成熟した魂となるようなし給え。また、あなたの御名の力でこの子を輝くものとなし、あなたの賛美を口にするようなし、あなたに顔を向け、あなたのお側に近づくようなし給え。まことに、あなたは永遠の古いにしえより、御心みこころのままになす力を持ち給う御方、永劫えいごうの未来にわたり、欲するままになす力を持ち給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは崇高なる御方、尊とうとい御方、征服者、強大なる御方、すべてを制する御方におわします。
おお神よ、わが神よ、私の頭こうべを正義の冠かんむりで、私のこめかみを公平の装飾で飾り給え。
まことに、あなたはすべての贈り物と、御恵みめぐみをその手中に収め給う御方におわします。
乳児のための祈り
あなたに誉ほまれあれ、おお主よ、わが神よ。この乳飲ちのみ子が、あなたのお優しいご慈悲と愛情ある摂理せつりの胸で養われ、あなたの天上の木の果実で育てられることを恵み深く許し給え。この乳飲ちのみ子は、あなたご自身が、あなたの主権者としての意志と威力を通して創り、生じさせ給いました。それゆえ、この乳飲ちのみ子をあなた以外の者の世話に委ね給うな。あなた
の他に神はいまさず、あなたは全能者におわし、すべてを知り給う御方におわします。
あなたに賛美あれ、おおわが最愛なる御方よ。卓越たくえつした恩恵の甘い香りと、聖なる賜物たまもの
の芳香ほうこうとをこの乳飲ちのみ子の上に漂ただよわせ給え。この乳飲ちのみ子が、あなたの最も高貴な御名の下陰に保護を求めることができますように。おお諸々の名称と属性の王国を手中に収め給う御方よ。まことにあなたは、望み給うことすべてをなす御力を持ち給う。まことにあなたは、強大なる御方におわし、崇高なる御方、常に許し給う御方、恵み深き御方、寛大なる御方、慈悲深き御方におわします。
おお神よ、この子らを養い給え。この子らはあなたの果樹園の若木であり、あなたの
牧場の花であり、あなたの庭園のバラであります。あなたの雨をこの子らの上に降らせ給え。あなたの愛で、彼らの上に真理の太陽を輝かせ給え。そしてこの子らが訓練され、成長し、進歩し、最高の美しさを現すことができますよう、あなたの微風を送り給え。あなたは与え給う御方、憐あわれみ深き御方におわします。
おお、お優しい主よ。これらの麗うるわしい子どもたちは、あなたの御力の手によって創造されたものであり、あなたの偉大さのすばらしいしるしであります。おお神よ、この子らを守り給え。この子らが教育されるよう恵み深く助け、人類世界に奉仕できるよう援助し給え。おお神よ、この子らは真珠であります。ご慈悲の真珠貝の中で養育されるようなし給え。
あなたは恵み深い御方におわし、すべてを愛し給う御方におわします。
おお主よ。この子どもたちを優れた草木となし給え。あなたの聖約の庭園で育て、成長させ、栄光の御国の雲から降り注ぐ雨を通して生気と美を授け給え。
おお、お優しい主よ。私は幼い子どもであります。御国に迎え入れることにより私を高め給え。世俗的な私を、天来の者となし給え。下界げかいに属する私を、天上の領域に属するものとなし給え。消沈しょうちんした私を、輝かしい者となし給え。物質的な私を、精神的になし給え。そして、あなたの無限のご恩恵を明らかにすることを私に許し給え。
あなたは力に満ち、愛情あふれる御方におわします。
神様、私をお導き下さい。お守りください。私の心の灯ひを明るくして、私を輝く星となし給え。あなたは偉大なる御方におわし、力に満ち給う御方にまします。
おおわが主よ。おおわが主よ。私は幼い子どもであります。ご慈悲の乳房で私を養い、愛の御胸みむねで訓練し給え。導きの学び舎で教育し、ご恩恵の下陰したかげで育て給え。私を暗闇から救い、輝く光となし給え。不幸から解放し、バラ園の花となし給え。また、私を聖なる敷居の僕しもべとなし、高潔こうけつなる者らの資質と性質を授け給え。そして、私を人間界への恩恵の源みなもととなし、私の頭上に永遠の生命の王冠を置き給え。
まことにあなたは、力に満ち給う御方、強大なる御方、すべてを見、すべてを聞き給う御方におわします。
おお比類なき主よ。この哀あわれな子どもの避難所となり、過あやまちを犯した、この不幸な魂の寛大なる師となり給え。おお主よ。私たちは価値のない草木ですが、あなたのバラ園に属するものであります。花も葉も持たない苗木なえぎですが、あなたの果樹園の一部であります。それゆえ、あなたのお優しい慈悲の雲より降り注ぐ雨でこの草木を養い、精神的な春の復活をもたらす息吹いぶきでこの苗木なえぎをよみがえらせ、一新させ給え。そして、この子どもが永遠の生命を得、いつまでも御国に住むことができるよう、この子どもを注意深いもの、明敏めいびんで高貴なものとなし給え。
おおわが神よ、おおわが神よ。ご覧のようにこの子どもたちは、生命の木の枝であり、
救済の牧場の鳥であり、あなたの御恵みめぐみの海の真珠であり、お導きの庭園のバラであります。
おお神よ、我らの主よ。私どもは、あなたへの賛美を歌い、あなたの神聖さを証言し、ご慈悲の天に向けて熱烈に嘆願いたします。私どもを導きの光となし、人類の間で永遠の栄光の地平線に輝く星となし、あなたより生じる知識を私どもに教授し給え。
ヤー・バハオル・アブハ。
おお主よ。私は子どもであります。私がご慈愛の下陰したかげで成長できるようなし給え。私は若木であります。ご恩恵の雲より注ぐ雨で私を養い給え。私は愛の園の苗木なえぎであります。実を結ぶ木となし給え。
あなたは強大なる御方、力強き御方、すべてを愛する御方、すべてを見給う御方におわします。
おお純粋なる神様。私は幼い子どもであります。あなたの賜物たまものの御胸みむねは私の安らぎの場であります。その御胸みむねで私の成長を促し、ご慈愛の蜜と乳で養い給い、知識の胸元で鍛きたえ給え。幼い私に自由を与え、卓越たくえつ性を授け給え。おお類たぐいなき御方よ。私を目に見えぬ御国を確信するものとなし給え。まことに、あなたは偉大なる御方におわし、力にみち給う
御方におわします。
栄光に満ち給う主よ。あなたのこの幼い侍女じじょを祝福し、幸せになし、あなたの一体性の敷居で愛される存在となし給え。そして、この侍女じじょが感動と喜びに満たされ、甘美なる芳香ほうこうを世に広めることができますよう、あなたの愛の聖杯より飲ませ給え。あなたは威力と力に満ち、すべてを知り、すべてを見給う御方におわします。
おお比類なき主よ。この乳飲ちのみ子がご慈愛の胸より授乳されるよう、また、この幼子おさなごがあなたの保護と安全の揺りかごの中で守られ、あなたのお優しいご愛情の腕かいなで育てられるようなし給え。
おお主よ、このいとけなき苗を、あなたの多様な賜物たまものの庭園に植え、ご慈愛の泉より水を与え給え。ご恩寵おんちょうと御恵みめぐみの雨を降り注ぐことにより、このいとけなき者が立派な木に成長するようなし給え。あなたは強大にして、力に満ち給う御方におわします。
おお神よ、この幼子おさなごをあなたの愛の御胸みむねの内にはぐくみ、あなたの摂理せつりの乳房を与え給え。この若木を慈愛のバラ園に植え、あなたの摂理せつりの雲から降る雨で養い給え。この幼子おさなごを御国の子となし、聖きよき世界に導き給え。あなたは力に満ち、親切におわし、惜おしみなく与え給う御方にまします。あなたの祝福はあらゆるものに優るものであります。
あなたに栄光あれ、おお主よ、わが神よ。あなたの信教を支持する者らと私とを許し給うよう懇願いたします。まことに、あなたは主権を有し給う主におわし、許し給う御方、最も寛大なる御方におわします。おおわが神よ。あなたについての知識を未だ得ていない僕しもべらがあなたの大業に受け入れられるようなし給え。なぜなら、彼らは一度ひとたびあなたのことを知れば、審判の日の真実を証言し、あなたのご恩恵の啓示に異論を唱えることはないからであります。彼らのうえに御恵みめぐみのしるしを下し、彼らがどこに住もうとも、豊富な分け前を授け給え。その分け前はあなたの僕しもべらの中にいる敬虔けいけんな者らのためにあなたが定め給うたものであります。実に、あなたは最高の支配者におわし、すべてに恵み深き御方、最もお情け深き御方におわします。
おおわが神よ。あなたの信教を受け入れた者らが住む家に、あなたの御恵みめぐみのしるしとして、また、あなたの御前からの慈愛の証あかしとして、恩恵と祝福とを雨と降らせ給え。まことにあなたは、許しを与えることにおいて比類なき御方におわします。もしあなたが、ある者への恩恵を控えられるなら、その者は、いかにして、あなたの日において信教の従者と見なされましょうか。
おおわが神よ、私と、また、約束された日にあなたの御しるしを信じる者ら、また、私への愛を心に抱く人々を祝福し給え。その愛とはあなたが彼らに植えつけ給う愛であります。まことにあなたは、正義の主におわし、最も崇高なる御方におわします。
神に嘆願いたします。道から外れた者らが公明正大になるよう恩寵おんちょう深く助け給え。また、彼らが気づかなかったことに注意を向けるようなし給え。神こそは、まことに、すべてに恵み深く、寛大なる御方におわします。おおわが主よ、ご恩寵おんちょうの御扉みとびらよりあなたの僕しもべらを排除し給わず、また、あなたの御前の宮廷きゅうていより彼らを追放し給うな。彼らが妄想の霧きりを霧散むさんさせ、空しい想いや望みの暗幕あんまくを引き裂くよう助け給え。まことに、あなたはすべてを所有し給い、最も崇高なる御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能にして恩寵おんちょう深き御方におわします。
おおわが神よ、あなたに栄光あれ。あなたは、あなたを熱烈に慕したいまつる者らが、あなたからの隔へだたりを嘆なげいているのを聞き、あなたを認識した者らが、ご面前からの遠隔えんかくゆえにむせび泣くのを聞き給う。おおわが主よ、ご恩寵おんちょうの扉を彼らに向けて開放し給え。それにより、彼らはあなたのお許しと御心みこころに沿ってそこに入り、荘厳そうごんなる玉座ぎょくざの前に立ち、御声の響ひびきを聞き取り、お顔の光の輝きで明るく照らされましょう。
あなたはお望みのままになす力を持ち給う。何人なんびとも、ご主権の力に抵抗することはできません。あなたは、永遠の古いにしえより唯一であり、誰一人としてあなたに匹敵するものはありませんでした。また、未来永劫みらいえいごうに、あなたに関するいかなる思考や描写びょうしゃをも遥かに超え給うでありましょう。それゆえ、ご恩寵おんちょうとご恩恵とにより、僕しもべらに慈悲を垂たれ給い、あなたのお側という大海の岸辺から引き離し給うな。もし、あなたが彼らを見捨て給えば、誰が彼らを慰なぐさめるでしょう。また、もし、あなたが彼らを遠く引き離し給えば、誰が彼らに好意を示すでしょう。あなたの他に彼らの主はいまさず、崇敬すうけいすべきものもありません。慈悲深き恩寵おんちょうをもって彼らを寛大にあしらい給え。
まことに、あなたは常に許したもう御方、最も憐あわれみ深き御方におわします。
おおわが神よ。まことに私はあなたの僕しもべであり、嘆願者であり、哀あわれな存在であります。私はあなたのもとに避難所を求め、あなたの門にたどり着きました。私は、すべての創造物はあなたの崇高なる本質から遮さえぎられ、創造界全体はあなたの最も内なる存在に達することはできないと知りながら、なおかつ、あなたの愛のみに満足を見出し、あなたを思うことのみに歓喜し、あなたへの従順のみを切望し、おそば近くいることのみを喜びとし、あなたとの再会のみに平穏を見出しております。あなたに近づこうとする時はいつも、私自身の内にご恩寵おんちょうのしるしを感知し、私の存在の中にご慈愛の顕あらわれを見出すのです。あなたの創造物たる者がどうして、あなたと再会し、ご面前に達することができましょう。いやそれどころか、あなたと交まじわり、あなたを理解することができる生き物は存在しないのです。あなたは僕しもべのために、あなたの領土を現わし、ご主権の驚くべき証拠を啓示し給いましたが、その身分卑いやしい僕しもべは、どうしてあなたを認め、賛美することなどできましょう。かくして、あらゆる創造物は、その内奥ないおうなる実在性に課せられた制限により、あなたの面前の聖域から遮さえぎられていることを証言いたします。あなたの摂理せつりの聖なる宮廷きゅうていに相応ふさわしいものは、創造界の達成のすべてを超えるものですが、あなたの引力の影響力が、あなたの造り給うたものの実在性に永遠に内在することは疑う余地もありません。おおわが神よ。これは、私にはあなたを賛美する力はなく、あなたに感謝を捧げる能力などまったくないことを示すものであります。ましてや、あなたの聖なる一体性を認めること、あなたの賛美、あなたの高潔こうけつさ、あなたの栄光の明白なしるしに達することなど、到底できません。いや、あなたのご威力にかけて誓います。私はあなたご自身のみを切望し、あなたのみを求めます。
バブ
おおわが神よ。あなたの他に私の心の苦悶くもんを和やわらげるものはなく、あなたは私の切望する最高の御方におわします。おおわが神よ。私の心はあなたのみに、また、あなたを愛する者らだけに結びついております。私の生と死はあなたのためにあることを厳おごそかに宣言いたします。まことに、あなたは共同者を持たない比類なき御方におわします。
おおわが主よ。自らをあなたから締め出した私を許し給え。あなたの栄光と威厳いげんにかけて申します。あなたはご自身を私に知らしめ、あなたの地位相応にあなたを記憶するよう呼びかけ給いました。にもかかわらず、私はあなたを適切に認め、崇拝すうはいすることができませんでした。おおわが主よ。もしあなたが、私の過失と逸脱いつだつのゆえに私を捉え給うならば、私はまことに哀あわれなものとなりましょう。私はあなたの他に救助者を知りません。あなたの下もと以外に逃げ込む場所はありません。創造物の中には、あなたの御許みゆるしなくしてあなたに取りなしを試みる者はありません。私はあなたの宮廷きゅうていの前であなたの愛にすがり、ご命令に応じて、あなたの栄光にかなうままに、ただひたすら、あなたに祈ります。お約束通りに、私の叫びに心を留め給うよう懇願いたします。まことに、あなたは神であり、 あなたの他に神はありません。あなたはただ独り、 助けもなく、すべての創造物から独立した御方におわします。また、あなたの愛し給う者らの献身も、あなたのお役に立つことはできず、不忠実な者らの悪行もあなたを傷つけることはできません。まことに、あなたは私の神におわし、決して約束を破り給う御方ではありません。
おおわが神よ。ご好意の証跡しょうせきにより懇願いたします。あなたの聖なる御前の崇高なる地位に私を引き寄せ、私があなた以外の者のほのめかしに心を傾かたむけることがないよう守り給え。 おおわが神よ。 あなたが受け入れ、好み給うものへ私の歩みを導き給え。あなたの御力により、あなたの怒りと天罰から私をかばい、私があなたの望み給わぬ住処すみかに入らぬよう引き留め給え。
おお主よ、わが神よ、苦悩の中の安息所にまします君よ。災わざわいの時の盾たてにおわし、隠れ家にまします御方よ。窮乏きゅうぼうのときの避難所におわし、逃げ場にましまし、寂しさの中の伴侶はんりょにまします御方よ。苦難の中の慰なぐさめにおわし、孤独の時の優しい友にまします君よ。悲しみの心痛をぬぐい給い、罪を許し給う御方よ。
私はすべてを捧げてあなたを仰あおぎ、全身全霊をこめてあなたに嘆願いたします。あなたのこの聖なる和合の時代において、御心みこころに逆さからうすべてのものから私を守り給え。
主よ、弱き者を憐あわれみ、病やめる者を治癒ちゆし、焼ける渇かわきをいやし給え。
あなたの愛の火がともされたこの胸を喜びに満たし、あなたの神聖なる愛と聖霊の炎でこの火を赤々と燃え立たせ給え。
聖なる大調和の聖堂を聖きよき衣ころもで装よそおわせ、私の頭上にご寵愛ちょうあいの冠かんむりを授け給え。あなたの御恵みめぐみの星の光で私の面おもてを照らし、あなたの聖きよき敷居に仕えることができますよう、恩寵おんちょう深く私を援助し給え。
あなたが創り給いましたものへの愛で私の心を満たし、私をあなたのご慈悲の御しるしとなし、恩恵の証あかしとなし給え。そして、私をあなたの愛し給う人々の間に和合をもたらす者となし、あなたに献身しまつり、あなたを称え、自我じがを忘れ、ただあなたにかかわることのみを常に念頭に置く者となし給え。
神よ、御許みゆるしと御恵みめぐみの優しい微風を惜おしみ給わず、ご援助と恩恵の泉を私から取り上げ給わぬよう願いまつる。
あなたのご庇護の翼つばさのもとに私をかくまい給え。すべてを守り給うあなたの御まなざしを私に向け給え。
人々の間で、あなたの御名を称えることができますよう私の舌を解き給え。そして私の声が多くの大集会において高らかに響ひびきわたり、私の唇からあなたを賛美する言葉が湧き出るようなし給え。
まことにあなたは恩寵おんちょう深く、栄光に満ち給い、みいず高く、全能なる御方におわします。
おお主よ、あなたのお顔は私の崇敬すうけいの的であり、あなたの美は私の聖域であり、あなた
のお住まいは私の目標であります。あなたを賛美することは私の希望であり、あなたの摂理せつりは私の伴侶はんりょであり、あなたの愛は私の存在のゆえんであり、あなたについて述べることは私の慰なぐさめであります。おそば近くにはべることは私の願望であり、あなたの存在は私の最も大切な望みであり、最高の熱望であります。あなたの僕しもべらの間の選ばれた者らのために定め給うたものを、私に差し控え給わぬよう懇願いたします。そして、現世と来世の良きものを私に与え給え。
まことにあなたは、すべての者の王におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、最も寛大なる御方におわします。
わが神、わが愛しまつる御方、わが王、わが慕したいまつる御方よ。いかなる言葉で私の感
謝の心を表わすことができましょうか。あなたは無思慮むしりょな私を呼び覚さまし、あなたに背を向けていた私を恩寵おんちょう深く向き直らせ給いました。
死者にも等しかった私を、生命の水でよみがえらせ、打ち萎しおれていた私を慈悲深き御方
のペンよりあふれ出る御言葉の聖流により活気づけ給いました。
おお神の御心みこころよ、存在するものすべてはあなたのご恩恵により生まれ出たものでありま
す。万物に寛容かんようの清水を拒み給わぬよう、また、万物をご慈悲の大海から遠ざけ給わぬよう懇願いたします。いついかなる状況においても私を助け、援護し給うよう嘆願いたします。ご恩寵おんちょうの天上から、古いにしえより続くあなたの恩恵を賜たまわりますよう嘆願いたします。まことに、あなたは御恵みめぐみの主におわし、永遠の御国の主権者にまします。
おおわが神よ。あなたの最も栄光ある御名により嘆願いたします。私の行動により、あなたの僕しもべらの生活が栄え、あなたの都市が繁栄いたしますよう私を助け給え。まことに、あなたはすべてのものを支配する力を持ち給う。
御名に誉ほまれあれ、おお主よ、我らの神よ。まことに、あなたこそは目に見えぬものを知る御方におわします。すべてを包み込むあなたの知識により、善きものを私どもに定め給え。あなたは主権を有する主におわし、全能なる御方、最愛なる御方におわします。
おお主よ、あなたにすべての誉ほまれあれ。私どもは、定められた日にあなたの御恵みめぐみを求め、あなたに全幅の信頼を置いております。おお神よ、あなたに栄光あれ。私どもがあなた以外に何も必要とすることがないよう、私どもに善きもの、相応ふさわしいものを与え給え。まことに、あなたはすべての世界の主におわします。
おお神よ、あなたの御代みよにおいて忍耐強く耐える者らに報むくい、真理の道からそれること
なく歩むよう、彼らの心を強くなし給え。そして、おお主よ、喜びに満ちたあなたの楽園に入ることを可能にするすばらしい贈り物を彼らに与え給え。おお主よ、神よ、あなたは崇高なる御方におわします。あなたを信じる人々が住む家に天よりの祝福を下し給え。まことに、あなたは聖なる祝福を下すことにおいて卓越たくえつした御方におわします。おお神よ、あなたの忠実なる僕しもべらに勝利をもたらす軍勢ぐんぜいを送り出し給え。あなたはご命令の力を通して御心みこころのままに創造物を造り給う。まことに、あなたは主権者におわし、創造者、すべてに賢き御方におわします。
言挙げよ。まことに、神は万物の造り主におわします。神は望み給うすべての者に豊
富に糧かてを与え給う。神は創造者におわし、万物の根源、造形者、全能者、創造主、すべてに賢き御方におわします。神は天と地とその間にあるすべてのものの中で最も優れた称号を持ち給う御方におわします。すべては神の命めいに従うものであり、天と地のすべての住人は神を賛美し、すべては神に帰り着くものであります。
おおわが神よ、わが主よ、わが師よ。私は私の親族の影響をのがれ、地上に住むいかなる者にも左右されず、あなたのお目にかなうものをいつでも受け入れることができるよう、あなたの御助けを求めました。私があなた以外のいかなるものにも左右されないほどに善きものを私に授け給え。また、あなたの無限の御恵みめぐみから、より豊富な分け前を私に与え給え。まことに、あなたはご恩寵おんちょうに満ち給う主におわします。
おお主よ。あなたのお喜びの境内けいだいの外に残された創造物はないよう、地上のすべての
人々をあなたの信教の楽園に招き入れ給え。
あなたは古いにしえより、御心みこころのままになす御力を持ち、欲し給うすべてのものを超越し給う。
主よ、哀あわれな私どもにご恩寵おんちょうを垂たれ給え。貧しい私どもにあなたの富の大海から分かち与え給え。窮乏きゅうぼうにあえぐ私どもを満たし給え。卑いやしい私どもにあなたのご栄光を授け給え。空とぶ鳥たちも、野にすむ獣けものたちも、日毎の糧かてをあなたからいただいております。また、すべての生物があなたのご庇護とご慈愛をいただいております。
この弱き者からあなたのすばらしきご恩寵おんちょうをお取り上げになりませぬよう、また、ご神
意によりこの無力なる魂に惜おしみなきご仁愛じんあいを賜たまわりますよう願いまつる。
私どもに日々の糧かてを与え、 また、 生活に必要なものをより多く与え給え。そして、私どもがあなたの他の何ものにも頼らず、ただあなただけと親しく交まじわり、あなたの道を進み、あなたのご神秘を証言することができますよう恵み給え。あなたは全能の御方におわし、愛に満ち、全人類を養い給う御方にまします。
おお親切なる主におわす御方よ。私どもはあなたの御敷居おんしきいに仕える僕しもべらであり、あなたの聖なる御扉みとびらを隠れ家としております。私どもはこの強固な柱のみを避難所として求め、あなたの保護以外にいかなる安息所にも向かいません。私どもを守り、祝福し、支持し、私どもがあなたのお喜びになることのみを愛し、あなたへの賛美以外を語らず、真理の道のみを進むようなし給え。また、私どもがあなた以外の何ものも必要としないほど豊かになり、あなたの恩恵の海から私どもへの贈り物を受け取り、あなたの大業を高揚こうようし、あなたの甘美なる香りをあらゆる方向に広める努力を続け、自らを忘れ、あなたのみを思い、すべてのものとのかかわりを断ち、あなたに夢中になるようなし給え。
おお供給者におわし、許し給う御方よ。私どもが目標を達成できますよう、ご恩寵おんちょうとご慈愛、贈り物と賜物たまものを授け給い、支え給え。あなたは力強き御方、有能なる御方、すべてを知り、すべてを見たまう御方におわします。まことにあなたは、寛大にして、すべてに恵み深く、常に許し給う御方におわし、許しを乞こうべき御方、最も重大な罪をも許し給う御方におわします。
おお主よ。あなたの御名のもとに広げられた祝いの食卓を取り上げ給うな。また、あなたの消えることなき火で燃え上がる炎を消し給うな。あなたの栄光とあなたの記憶のメロディーにさざめくあなたの活水かっすいの流れを止め給わず、 あなたの愛の芳香ほうこうを僕しもべらから奪い給うな。
主よ、あなたの聖者らの苦しみを安らぎに、また、苦難を安楽に変え、屈辱くつじょくを栄光に、悲しみを至上の喜びに変え給え。おお全人類の支配を手中に収め給う御方よ。
まことに、あなたは唯一無二の御方、強大なる御方、全知者ぜんちしゃ、全賢者ぜんけんしゃにおわします。
おおわが神よ、わが師よ。私はあなたの僕しもべであり、あなたの僕しもべの子であります。私は、あなたの一体性の昼の星があなたのご意志の曙あけぼのより輝きだし、その輝きを全世界に放ったこの時、あなたのご命令の書しょに定められたことに従って、この夜明けに寝床より立ち上がりました。
おおわが神よ、あなたに賛美あれ。私どもはあなたの知識の光の輝きで目覚めました。おおわが主よ、私どもがあなたの他の何ものも必要とすることなく、あなた以外のものへの愛着のすべてを取り除くものを、私どもに下し与え給え。さらに、私と私の愛する者ら、そしてわが親族のために、男性にも女性にも同様に、この世と来たるべき世の良きものを書き下したまえ。そして、おお、全創造物の最愛なる御方、全宇宙の望みである御方よ、あなたの尽きることのない保護により、私どもを彼らから守り給え。彼らとは、人々の心に邪悪じゃあくを吹き込む悪の囁ささやき手としてあなたが顕あらわし給うた者らであります。あなたはご自身の望むままになす御力の御方におわします。まことにあなたは、全能者にして、危難の中の救助者におわし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
おお主よ、わが神よ、あなたの最も優れた諸々の名称の上にある御方を祝福し給え。その御方を通して、あなたは、神聖なる者と邪悪じゃあくなる者とを隔へだて給いました。私どもをして、あなたが愛し、欲し給うことをなすものとなるよう恵み深く助け給え。さらに、おおわが神よ、あなたの御言葉であり、文字である者ら、あなたに面おもてを向け、あなたのお顔へ向かい、あなたの呼び声に耳を傾かたむけた者らを祝福したまえ。
まことにあなたは、すべての者の主におわし、王におわし、すべてに力強き御方におわします。 バハオラ
おおわが神よ、私はあなたの隠れ家で目覚めました。それは、あなたのご庇護の聖域の中で、また、あなたの保護の聖なる要塞ようさいの中に住むことを求める者にふさわしいことであります。おおわが主よ、私の外なる存在をご恩寵おんちょうの朝の光で照らし給いましたように、私の内なる存在をもご啓示の夜明けの光で輝かせ給え。
おおわが神よ、私は今朝あなたの御恵みめぐみによって起き、あなたに全幅の信頼を捧げ、あなたに身を委ねてわが家を出てまいりました。私の上にご慈悲の天上より祝福をたれ給え。そして、私があなたに対してしっかりと思いを据えて出かけましたように、無事に家に戻ることができますようなし給え。
あなたの他に神はいまさず、あなたは唯一の御方におわし、比類なき御方におわし、すべてを知り、すべてに聡明そうめいなる御方におわします。
おおわが神よ 、 あなたに賛美を捧げます。あなたは私を眠りから覚さまし、ひとたびは消え去った私を呼び起し、まどろみより起き上がらせ給いました。私は今朝、あなたの御しるしを認め、あなたの書しょを信じ、あなたの御綱みつなをしっかりと握りながら、あなたの御力とご威力の天上を照らすあなたの啓示の昼の星の輝きに顔を向けて目覚めました。
あなたの御心みこころの威力と、あなたの御目的の抵抗しがたい力により懇願いたします。眠りの中であなたが私に現わし給うたことを、あなたが愛し給う人々の心の中にある、あなたの愛の館やかたの最も確かな基盤となし、あなたの御恵みめぐみとご慈愛の諸々のしるしを啓示する最高の手段となし給え。
おおわが主よ、あなたの最も崇高なるペンを通して、この世と来たるべき世の良きものを私に定め給え。私は証言いたします、万物を支配する力はあなたの手中にありますことを。あなたは御心みこころのままに万物を変え給う。あなたの他に神はなく、あなたは御力に満ち、信頼される御方におわします。
あなたこそは、その命令を通して屈辱くつじょくを栄光に、弱さを強さに、無力を力に、恐れを
平静に、疑いを確信に変え給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは強大なる御方、お情け深き御方におわします。
あなたは、あなたを求める者を失望させ給わず、また、あなたを望む者を遠ざけ給うこともありません。あなたの寛容かんようの天国と、あなたの恩寵おんちょうの大海にふさわしいものを私に定め給え。まことに、あなたは全能者におわし、最も力強き御方にまします。
おお神よ、わが神よ、あなたの治癒ちゆの大海原と、恩寵おんちょうの太陽の輝きとにより嘆願いたします。神よ、僕しもべらを服従させ給いました御名により、また、すべてに浸透するあなたの最も崇高なる御言葉の力と、いと尊とうとい御筆の威力により、そして天と地にあるすべてのものの創造に先がけ給いましたあなたのご慈悲とにより懇願いたします。御恵みめぐみの清水もて、私をあらゆる苦しみと病やまい、あらゆる病難と虚弱きょじゃくから洗い清め給え。
おお主よ、ご恩寵おんちょうの御扉みとびらの前に待ちわびるこの懇願者を見そなわせ給え。あなたに望みをかけ、寛大さの御綱みつなにすがるこの私を見そなわせ給え。恩寵おんちょうの大海とご慈悲の太陽から求めるものを拒み給わぬよう嘆願いたします。
あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、最も寛大なる御方にまします。
おお主なるわが神に栄光あれ。あなたは、御名を通して導きの旗を掲げ、ご慈愛の輝きを放ち、君主としての主権を現わし給いました。またその御名を通して、あなたの諸々の名称のランプはあなたの属性の片隅に出現し、あなたの一体性の幕屋である御方、超脱の顕現者けんげんしゃなる御方は輝きでました。さらに、御名を通して導きの大道だいどうは明らかにされ、御心みこころに通ずる道は示されました。また、過あやまちの基盤は揺り動かされ、邪悪じゃあくのしるしは排除され、英知の泉が噴ふき出し、天の食卓が下されました。そして、あなたはその御名により、僕しもべらを保護し、治癒ちゆを与え、慈愛を示し、創造物の間に許しを示し給いました。その御名により嘆願いたします。あなたにしっかりとつかまり、 あなたの元へと戻り、 ご慈悲にすがり、あなたの愛の摂理せつりの裾すそを握りしめる者を安全に守り給え。その者にあなたの治癒ちゆを下し、完全な状態に戻し、あなたによって保障された安定と、あなたの高みより授けられた平穏を付与し給え。
まことに、あなたは治癒ちゆし給う御方におわし、保護し給う御方、援助者、全能者、力強き御方、栄光に満ち給い、すべてを知り給う御方におわします。
おお主なるわが神に賛美あれ。僕しもべらを奮い立たせ、あなたのすべての都市を築き給うた最大名により、また、あなたの最も優れた諸々の称号と最も尊とうとい属性とにより嘆願いたします。あなたの民があなたの無限の恩恵の方向へ向かい、ご英知の幕屋へ顔を据えるようなし給え。病やまいはあらゆる方向より人々を襲おそい、すべてを覆おおうあなたの御名によって保護された楽園に目を向けることを妨げています。どうか、これらの病やまいを癒いやし給え。あなたはその御名を、あらゆる名称の中の王として、天上と地上のすべての者に対して定め給いました。あなたは、お望みのままになす威力を持ち給う。すべての名称の帝国はあなたの手中にあります。あなたの他に神はいまさず、あなたは強大なる御方、賢き御方におわします。
私は哀あわれな存在であります、おおわが主よ。私は、あなたの富の御裾みすそにすがっております。私はひどく病やんでおり、あなたの治癒ちゆの御綱みつなをしっかりと握っております。私を取り囲んだ病やまいから私を救い、あなたの優しさとご慈悲の水で完全に洗い清め給え。そして、あなたのお許しとご恩恵を通して、私に健康の衣ころもを着せ、私の目をあなたに据えさせ、あなた以外のすべてのものへの愛着を私から取り除き給え。私があなたの望み給うことをなし、あなたのご希望を満たすことができるようになし給え。
まことに、あなたはこの世と来たる世の主におわします。まことに、あなたは常に許し給う御方、最も慈悲深き御方におわします。
女性のための治癒ちゆの祈り
おお主なるわが神に栄光あれ。あなたは、その御名を通して、あなたの美におわす御方を大業の玉座ぎょくざにつかせ給いました。また、御名を通して、万物を変化させ、万物を集合させ、万物に責任を問い、万物に報酬を与え、万物を保護し、 万物を支え給いました。その御名により、 嘆願いたします。あなたのもとに避難所を求めて逃れてきたこの侍女じじょ、あなたがご自身を顕あらわし給うた御方の加護を求め、あなたに全幅の信頼と確信を置いたこの侍女じじょを守り給え。
おおわが神よ。この侍女じじょは病やんでおり、あなたの治癒ちゆの木の下陰したかげに入りました。この侍女じじょは苦しんでおり、あなたの保護の都みやこへ逃げ込んできました。また、病やまいに冒おかされ、あなたのご恵沢けいたくの源みなもとを探し求めております。甚はなはだしく心をかき乱されており、あなたの平穏の泉に到達しようと急ぎました。罪の重荷を背負い、あなたのお許しの宮廷きゅうていに顔を向けました。
おおわが神よ、わが愛する御方よ。あなたのご主権と愛に満ちた優しさにより、あなたの安らぎと治癒ちゆの衣ころもで彼女を装よそおわせ、あなたの慈悲とご好意の杯から彼女に飲ませ給え。さらに、あらゆる苦悩と病やまい、あらゆる痛いたみと疾病しっぺいから、そしてあなたが忌いみ給うすべてのものから彼女を守り給え。
まことにあなたは、あなたご自身の他のすべてをはるかに超えて崇高におわします。まことに、あなたは治癒者におわし、すべてを満たし給う御方、保護し給う御方、常に許し給う御方、最も慈悲深き御方におわします。
幼子おさなごのための治癒ちゆの祈り
おおわが神よ。あなたは、あなたの諸々の名称を通して病やめる者を治癒ちゆし、苦しみにある者を回復させ給う御方におわします。また、渇かわきにあえぐ者を癒いやし、焦燥しょうそうの中にある者に平静を与え、道に迷う者を導き、卑いやしい者を高め、貧しい者を豊かにし、無知な者を啓発し、憂うれえる者に輝きを与え、悲嘆ひたんに沈む者を元気づけ、打ちしおれた者に活気を与え、踏みにじられた者を起こし給う御方におわします。おおわが神よ。あなたの御名を通してすべてのものは動きを与えられ、天界は広げられ、地球はうち建てられ、地上に雨をもたらすために雲は天上にあげられました。これこそまことに、あなたの創造し給うたものすべてに対するあなたの恩寵おんちょうのしるしであります。
それゆえ、あなたが神権しんけんをあらわし給い、すべての創造物の上に大業を高め給いました御名により嘆願いたします。また、あなたの最も卓越たくえつした称号と最も荘厳そうごんなる属性の一つ一つにより懇願いたします。そして、すべてを超越したあなたの最も崇高なる存在を称賛する美徳により嘆願いたします。どうか、この夜のうちに、あなたの御恵みめぐみの雲よりあなたの治癒ちゆの雨をこの乳飲ちのみ子に降り注ぎ給え。あなたは、この乳飲ちのみ子を、あなたの創造の王国において、栄光に満ちたあなたご自身と関係付け給いました。神よ、あなたの御恵みめぐみによりこの子に健全さと健康の衣ころもを着せ給え。 おおわが愛する御方よ。この幼子おさなごをあらゆる苦痛や疾病しっぺいから守り、あなたの忌いみ給うすべてのものより保護し給え。まことに、あなたのご威力はすべてのものに勝まさるものであります。まことに、あなたは最も力強く、ご自力にて存在し給う御方におわします。さらに、おおわが神よ、この乳飲ちのみ子に、この世と来たるべき世の良きもの、また、前の世代と後の世代の良きものを与え給え。まことに、あなたの威力と英知はこれに匹敵するものであります。
長い治癒ちゆの祈り
神こそは、治癒ちゆし給う御方、満ち足らしめ給う御方、救助し給う御方、すべてを許し給う御方、慈悲深き御方におわします。
我ここに懇願す、おお崇高なる御方、おお誠実なる御方、おお栄光ある御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお主権者におわす御方、おお高揚こうようし給う御方、おお裁さばき給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお比類なき御方、おお永遠なる御方、おお唯一なる御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお最も賞賛しょうさんされ給う御方、おお聖なる御方、おお援助し給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべてを知り給う御方、おお最も聡明そうめいなる御方、おお最も偉大なる御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、、 癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお寛容かんようなる御方、おお威厳いげんある御方、おお命令し給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお敬愛けいあいされ給う御方、おお慕したわれ給う御方、おお陶酔とうすいし給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお最も威力ある御方、おお支え給う御方、おお御力に満ち給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、 おお支配し給う御方、 おおご自力にて存在し給う御方、おおすべてを知り給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお聖霊におわす御方、おお光におわす御方、おお最も明白なる御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべての者が訪問する御方、おおすべての者に知られ給う御方、おおすべてのものから隠された御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお隠されたる御方、おお勝利をおさめ給う御方、おお授け給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお全能なる御方、おお援助し給う御方、おお隠し給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお形を与え給う御方、おお満足させ給う御方、おお根絶させ給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお上昇し給う御方、おお集め給う御方、おお高め給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお完成させ給う御方、おお束縛そくばくされぬ御方、おお恩 寵 おん ちょう 深き御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお情け深き御方、おお差し控え給う御方、おお創造し給う御方よ。
あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお最も崇高なる御方、おお麗うるわしき御方、おお恩恵深き御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお正義の御方、おお恩寵おんちょう深き御方、おお寛大なる御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべてを従えさせ給う御方、おお永遠に変らぬ御方、おお最も良く知り給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお荘厳そうごんなる御方、おお日の老いたる者におわす御方、 おお寛大なる御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、 癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお厳重に守られたる御方、おお歓喜の主なる御方、おお望まれ給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべてに親切なる御方、おおすべてに憐あわれみ深き御方、おお最もお情け深い御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべてのものの安息所である御方、おおすべてのものの避難所である御方、おおすべてのものを保護し給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべての者の救済者におわす御方、おおすべての者の祈願の的なる御方、おお活気づけ給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお解き明かし給う御方、おお破壊し給う御方、おお最も温厚おんこうなる御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおわが魂なる御方、おお敬愛けいあいしまつる御方、おおわが信念におわす御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお渇かわきを癒いやし給う御方、おお卓越たくえつし給う主におわす御方、おお最も貴い御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお最も偉大なる記憶におわす御方、おお最も気高い御名におわす御方、おお最古からの道におわす御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお最高に賞揚しょうようされ給う御方、おお最も聖なる御方、おお最も聖別された御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお解きほどき給う御方、おお忠言ちゅうげんを与え給う御方、おお救助し給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお友なる御方、おお病やまいを癒いやし給う御方、おお魅了みりょうし給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお栄光よ、おお美よ、おお慈悲深き御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお最も信頼され給う御方、おお最高の愛を注ぎ給う御方、おお夜明けの主におわす御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお燃えたたせ給う御方、おお輝かせ給う御方、おお喜びをもたらし給う御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、 おお恩恵の主におわす御方、 おお最も憐あわれみ深き御方、おお最も慈悲深き御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお不変なる御方、おお生命を与え給う御方、おおすべての存在の源みなもとにおわす御方よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おおすべてのものを見抜き給う御方、おおすべてを見給う神、おお発言の主よ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお明らかにして、しかも隠されたる御方、おお目に見えずして名高き御方、おおすべてのものが求めまつる傍観者ぼうかんしゃよ。あなたは満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、いつも変わらぬ御方におわします。おお永遠に変わることなき御方よ。
我ここに懇願す、おお愛する者を殺傷さっしょうし給う御方、おお邪悪じゃあくなる者に恩寵おんちょう深き神におわす御方よ。
おお満ち足らしめ給う御方よ。我ここに懇願す、おお満ち足らしめ給う御方よ。
おお癒いやし給う御方よ。我ここに懇願す、おお癒いやし給う御方よ。
おお不変なる御方よ。我ここに懇願す、おお変わることなき御方よ。あなたは永遠に変わることなき御方、おお変わることなき御方よ。
おお神聖なる御方、わが神よ。あなたの寛大さにより、ご慈悲とご恩寵おんちょうの扉は開け広げられ、あなたの神聖さの寺院は永遠の玉座ぎょくざの上に確立されました。また、あなたのご慈悲により、あなたはあなたの恩恵と賜物たまものの食卓へ全創造物を招き給いました。さらに、あなたのご主権と荘厳そうごんさが啓示された時、あなたのご統治の威力が明らかにされた夜明けに、あなたは、ご恩寵おんちょうにより、天と地にあるすべてのものになり代わり、あなたご自身、「然しかり」という言葉で答え給いました。そのご寛大さとご慈悲と御恵みめぐみにより嘆願いたします。また、これらの最も美しい御名と、これらの最も高貴にして気高い属性と、あなたの最も崇高なる記憶と、あなたの純粋で汚れなき美と、大天幕だいてんまくの最も内奥ないおうに隠されたあなたの光と、毎朝夕、苦難の衣服に覆おおわれているあなたの御名により嘆願いたします。この祝福された書簡を持参する者、これを唱える者、これに出会う者、この書簡が存在する家の前を通る者、これらすべての人々を守り給え。またこの書簡により、すべての病弱びょうじゃくなる者、病やめる者、哀あわれな者を、あらゆる困難と苦痛、あらゆる忌いまわしい苦難と悲嘆ひたんから癒いやし、あなたの御導きの通路と、あなたの御許みゆるしと御恵みめぐみの道に入ることを望むあらゆる者を導き給え。
まことに、あなたは御力に満ち給う御方、すべてを満ち足らしめ給う御方、癒いやし給う御方、守り給う御方、与え給う御方、憐あわれみ深き御方、最も寛大におわし、慈悲深き御方におわします。
おおわが神よ、あなたの御名は私の治癒ちゆであります。あなたを思いまつることは私の医薬であります。あなたのおそば近くにいることは私の望みであり、あなたへの愛情は私の伴侶はんりょであります。あなたのご慈悲は私をいやし、この世においても、来たるべき世においても私の救いであります。まことに、あなたは御恵みめぐみにあふれる御方におわし、全知にしてすべてに賢き御方におわします。
おお神よ、私をあなたのおそば近くに導き給い、あなたの御宮居おんみやいの境内けいだいに住まわせ給え。あなたから遠く離れていることにより、もはや私はまったく消耗し尽くされております。ご恩寵おんちょうの翼つばさの下陰したかげに私を憩いこわせ給え。あなたからの別離の炎は私の心を溶かしてしまいました。私をまことの命の川に近づけ給え。私の魂は絶えずあなたを求めまつる渇かわきで焼けつくばかりであります。おお神よ、私の嘆息たんそくは私の苦悶くもんの苦さを訴え、私の流す涙はあなたへの敬慕けいぼの証あかしであります。
あなたがご自身をたたえ給う賛美と、あなたがご自身のご真髄しんずいをほめ給う栄光により願いまつる。あなたの治おさめ給う御代みよに、あなたを知り、ご主権を認めた者らの中に私どもを加え給え。おお神よ、私どもを助け、御恵みめぐみの指からご慈悲の命の水を心行くまで飲ませ給え。そして、私どもがあなたの他のすべてを忘れ去り、ただあなたお一人のみに専心できますよう助け給え。あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは御力に満ち給う御方におわし、危急ききゅうの場の救助者にましまし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
すべての王の中の王におわす君よ、御名に栄光あれ。
おおわが神よ、あなたに誉ほまれあれ。あなたに感謝を捧げます。あなたはご慈悲の曙あけぼのであり、御恵みめぐみの夜明けの地である御方、大業の宝庫なる御方を私に知らしめ給いました。私が常に、いかなる状況のもとでもあなたの御綱みつなにすがり、あなた以外のすべてのものから離脱し、あなたの啓示の地平線を見つめ、あなたの書簡で私のために定め給うたことを私が実行できますよう、あなたの御名により懇願いたします。あなたの御名を通してあなたのおそばにはべる者らの顔は清らかさで輝き、あなたに献身する者らの心はあなたに向かって飛翔ひしょうしました。
おおわが主よ。私の内なる存在と外なる存在を、御恵みめぐみとご慈愛の衣服で装よそおわせ、私を、あなたの忌いみ給うすべてのものから安全に守り給え。また、私と、私の親族とがあなたに従い、心の中に邪悪じゃあくや腐敗した欲望を引き起こすすべてのことを避けられるよう恵み深く援助し給え。
まことにあなたは全人類の主におわし、この世と来たるべき世の所有者にまします。
あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてを知り、すべてに賢き御方におわします。
御名に誉ほまれあれ、おおわが神よ。ご命令により、またお望みに応じて全創造物に放散された御恵みめぐみの御衣ころもの芳香ほうこうにより懇願いたします。また、威厳いげんとご主権の力により、ご慈悲の地平線に明るく輝いた御心みこころの昼の星により懇願いたします。私がすべての愛情を込めて、あなたに向かうことができますよう、私の心からすべての空虚くうきょな思いと無益な想像を消し去り給え。おお全人類の主なる御方よ。
おおわが神よ。私は、あなたの僕しもべであり、僕しもべの子であります。私は、御恵みめぐみの取手を握り、ご慈愛の御綱みつなにすがっております。あなたと共にある良きものを私に定め給え。また、ご恩恵の雲とご恵沢けいたくの天から下し給う食卓より私を養い給え。
まことにあなたは、諸々の世界の主におわし、天と地のすべてのものの神におわします。
おおわが神よ、いかに多くの冷ややかな心があなたの大業の火で燃えさかり、いかに多くの眠りにあった人々があなたの甘美なる御声に呼び覚さまされたことでありましょう。また、何と多くの異邦人があなたの唯一性の木陰に庇護を求め、何と多くの渇かわきにあえぐ人々があなたの御代みよにあなたの生命の泉を渇望かつぼうしたことでありましょう。
あなたに向かい、お顔の御光の曙あけぼのに到達せんと急ぐ者に祝福あれ。あなたの啓示の
黎明れいめいの場であり、霊感の源泉である御方に、情熱のすべてを傾かたむけて向かう者に祝福あれ。ご恩恵とご愛顧あいことを通じ、あなたにより与えられたものを再びあなたの道に捧げまつる者に祝福あれ。あなたを一心に慕したいまつるあまり、あなた以外のすべてを投げ打つ者に祝福あれ。あなたと親しく交まじわり、あなた以外のものヘのすべての愛着を断つ者に祝福あれ。
主よ、あなたの御力とご主権の威力によりあの牢獄の地平線に出現したあなたの御名により願いまつる。すべての人々に、あなたに似につかわしいものと、あなたへの称揚しょうようにふさわしいものとを授け給え。
まことにあなたの威力はすべてのものに立ち向うことができるものにおわします。
おおわが神よ。あなたが御国に灯ともし給うた火が何であるのか私には分かりません。大地はその光輝を曇くもらせることができず、水もその炎を消すことはできません。世界中のいかなる人にもその勢力に抵抗する力はありません。その火に近づき、そのうなりを耳にした者への祝福はなんと大いなることでしょう。
おおわが神よ。あなたは、ある者はいや増す御恵みめぐみによりその火に近付け給い、一方、他の者は、あなたの御代みよにおいてその者の手がなしたことのゆえに、それを遠ざけ給いました。それに向かって急ぎ、それに達した者はみな、あなたの美を見ようという切なる思いであなたの道に命を捧げ、あなたの他のすべてを捨ててあなたのもとへ昇っていきました。
おおわが主よ。創造界で燃え上がり、荒れ狂ったこの火により願いまつる。あなたの
荘厳そうごんなる玉座ぎょくざの前に進むこと、また、御扉みとびらの前に立つことから私を妨げる暗幕あんまくを引き裂き給え。おおわが主よ。あなたの書しょに下し給いましたあらゆる良きものを私に定め給え。そして、ご慈悲の避難所より私を遠ざけ給わぬように。
あなたは御心みこころのままになす御力を持ち給う。まことにあなたは、力に満ち給う御方、最も寛大なる御方におわします。
おおわが神に賛美あれ。私はあなたの僕しもべのひとりであり、あなたと、あなたの御しるしを信じたものであります。ご覧のように私はご慈悲の御扉みとびらへ向かい、ご慈愛の方向へ顔を向けております。あなたの最も優れた称号と、最も崇高なる属性により懇願いたします。あなたの賜物たまものの扉を私の面前に開き給え。そして、私が良いことをなすよう助け給え、おおすべての名称と属性の所有者なる御方よ。
おおわが神よ、私は貧しい者であり、あなたは豊かなる御方におわします。私はあなたのお顔の方向へ面おもてを向け、あなた以外のすべてのものから離脱しました。ここに嘆願いたします。お優しいご慈悲の微風を私から取り上げ給わず、僕しもべらの間の選ばれし者らのために定め給うたものを私から引き離し給うな。
おおわが主よ、あなたが創造物のために望み給うたことを私が認め、あなたがその作品に顕あらわし給うたすべてのものの中に、あなたの全能なる力の啓示を発見できますよう、私の目から暗幕あんまくを取り除き給え。おおわが主よ、あなたの最も強大な御しるしにより、私の魂を恍惚こうこつとさせ、私の腐敗した、邪悪じゃあくな欲望の深みから私を引き上げ給え。そして、この世と来たるべき世の良きものを私のために書き下し給え。あなたはお望みのままになす力を持ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは栄光に満ちた御方、すべてのものが援助を求める御方におわします。
おおわが主よ、私を眠りから呼び覚さまし、奮い立たせ、あなたの僕しもべらの大半が理解できなかったことを感じ取りたいという願望を私に生じさせ給うたあなたに感謝を捧げます。それゆえ、おおわが主よ、私が、あなたへの愛とあなたのお喜びのためにあなたの望み給うことのすべてを見ることができるようなし給え。あなたは、すべてのものがその威力とご主権の力について証言する御方におわします。
あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者におわし、慈悲の御方におわします。
創造者におわし、主権者、すべてを満たし給う御方、最も崇高なる御方、すべての者が援助を求め、嘆願する御方である汝らの主の御名において。
言挙げよ。おおわが神よ。おお諸々の天と地の創造主よ。おお王国の主よ。あなたは私の心の秘密を知り給う。しかしながら、あなたのご存在はあなたご自身の他の何人なんびとも知ることができません。あなたは、私に関わることすべてをお見通しです。それができるのはあなたの他にはありません。あなたの御恵みめぐみを通して、あなた以外のすべてを投げ打つことを可能にするものを私に授け、あなた以外のあらゆる者から自由にさせるものを私に定め給え。私が、この世と来たるべき世での生命の成果を享受きょうじゅできるようなし給え。私の面前に御恵みめぐみの扉を開き、お優しい慈悲と賜物たまものを恵み深く授け給え。
おお豊かなる御恵みめぐみの主なる御方よ。あなたを愛する者らの周りをあなたの天なる援助で取り囲み、あなたが所有し給う贈り物と恩恵とを私どもに与え給え。あらゆる面で私どもを満たし、私どもの罪を許し、慈悲を垂たれ給え。あなたは私どもの主におわし、全創造物の主におわします。私どもはあなただけに加護を求め、あなたのご恵沢けいたくのみを懇願いたします。 あなたは恩恵と御恵みめぐみの主におわします。あなたの威力は無敵であり、設計において最も巧みな御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてを所有する御方、最も崇高なる御方におわします。
おおわが主よ、あなたの祝福をこの使者ら、聖なる者ら、高潔こうけつなる者らに授け給え。
まことにあなたは神におわし、比類なき御方、抵抗しがたい御方におわします。
おお主よ、私はあなたのもとに避難所を求め、あなたの御しるしのすべてに心をかけております。
おお主よ、私は旅に出ている時も、家に居る時も、就業の時も、作業中でも、いつもあなたにすべての信頼をささげております。
おお卓越たくえつせる慈悲を持ち給う御方よ、私がいかなる物にも左右されることなきよう、あなたの満ち足りた御助けをもたらし給え。
おお主よ、御心みこころに召めすままに私の分け前を授け給え。また、あなたが私に定め給うことは何であれ、私がそれに満足するようなし給え。
あなたは命令する絶対的権限を持ち給う御方におわします。
言挙げよ。神はすべてのものを超えてすべてに満ち足り給う。天上にも地上にも神の
他に満ち足らしめ給うものなし。まことに、神こそは知り給う御方、支え給う御方、全能なる御方におわします。
おお神よ、わが神よ。あなたは私の希望におわし、私の敬愛けいあいする御方、私の最高の目標と願望におわします。謙虚な心と、完全な献身をもってお祈りいたします。私を、あなたの領土におけるあなたのご愛情の尖塔せんとうとなし、あなたの創造物のなかのあなたの知識の光となし、御国における神聖なる恩恵の旗印はたじるしとなし給え。
あなた以外のすべてを離れ、この世のはかない事物から身を清め、むなしい空想を語る人々のささやきから自らを解放した僕しもべらのなかに私を数え給え。
御国より下し給う確証の精神により、私の心を喜びに満たし給え。また、あなたの全能なる栄光の王国から、次々と私に下される聖なる援助の軍勢ぐんぜいを見ることにより、私の目を輝かせ給え。
あなたはまことに全能者におわし、栄光に満ち給う御方、御力に満ち給う御方におわします。
おお神よ、わが神よ。私のために、あらゆるものからの離脱の杯を満たし、あなたの光輝と賜物たまものの集会において、あなたへの愛の美酒で私を喜ばせ給え。私を、情欲と欲望の攻撃から解放し、この下界げかいの足かせから解き放ち、恍惚こうこつとした状態であなたの天上の領域へ近付かせ、あなたの聖なる息吹いぶきをもって侍女じじょたちの中に生き返らせ給え。
おお主よ。あなたの賜物たまものの光で私の顔を輝かせ、すべてを征服する偉大なる力の御しるしを見ることで私の目を照らし、すべてを包みこむあなたの知識の栄光で私の心を喜ばせ、魂をよみがえらせる大いなる吉報により私の魂を喜ばせ給え。おおこの世と天上の王国の王なる御方よ、統治権とご威力の主なる御方よ、これらにより、私が御しるしと兆候ちょうこうを
四方に広め、大業を宣言し、御教えを伝え、あなたの法に仕え、御言葉を称揚しょうようすることができますように。
まことにあなたは力に満ち給い、常に与え給う御方、すべてに可能なる御方、全能なる御方におわします。
おお真理の探究者よ。もし汝、開眼(かいがん)を神に願うならば、
真夜中に神と対話し、祈り、次のように嘆願せよ。
おお主よ、私はあなたの一体性の王国に顔を向け、あなたの御恵(みめぐ)みの海に身を浸(ひた)しております。おお主よ、この暗い夜、あなたの御光を仰(あお)ぎ見ることにより私の視力を明るくし、この偉大なる時代に、あなたの愛の美酒により私を喜びに満ちた存在となし給え。おお主よ、私があなたの栄光の光を見、あなたの美に引き寄せられますよう、私にあなたの呼び声を聞かせ、私の面前にあなたの天上の御扉(みとびら)を開け広げ給え。
まことにあなたは与え給う御方、寛大なる御方、慈悲深き御方、許し給う御方におわします
おおわが神よ、おおわが望みよ。あなたは、あなたの僕しもべらと民があなたに背そむく中にあって、私がまっすぐな道をはっきりと見極みきわめ、あなたの偉大なる告知を私の目に明らかにし、私の顔を、啓示の曙あけぼの、大業の源泉である御方へと向かわせ給いました。それゆえ、あなたの御名を称え、感謝いたします。おお永遠の王国の主よ。青く生い茂る樹から声たからかに呼びかけている燃えさかる火により、 また、 栄光のペンの甲高かんだかい音と、バハの人々のために特別に定め給うた箱舟とにより懇願いたします。あなたに対する私の愛が確固としたものとなるように。また、あなたが私のためにあなたの書しょに定め給うたすべてのことに私が満足し、あなたとあなたが愛し給う者らへの奉仕において私が不動でありますように。おおわが神よ、大業の称揚しょうように資することを行い、あなたの書しょに啓示されたすべてのことを遵守じゅんしゅできますよう、僕しもべらを恵み深く援助し給え。
まことに、 あなたは力に満ち給う主におわし、 望むままに定め給う御方、万物を支配し給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてに力強く、すべてを知り、すべてに聡明そうめいなる御方におわします。
御名に誉ほまれあれ、おお主よ、わが神よ。全創造物を包みこむ御力により、また、全創造界を超越するご主権と、あなたの英知に隠された御言葉、天と地を創る手段となった御言葉により懇願いたします。私どもが、あなたを愛すること、あなたのお喜びに従順であることにおいて確固たるよう、また、あなたのお顔に視線を据え、栄光を称えることができますようなし給え。おおわが神よ、あなたの創造物の間で御しるしを広め、あなたの国々において信教を擁護ようごすることを可能にする力を私どもに授け給え。あなたは、常に、創造物のいかなる言及からも独立して存在し、これからも永遠に独立して存在し給う。
私はあなたに全幅の信頼を置き、あなたに顔を向け、慈愛に満ちたあなたの摂理せつりの御綱みつなにすがり、ご慈悲の下陰したかげに向かって急いでおります。おおわが神よ。私を、御扉みとびらの外にある失望した者として見捨て給うな。また、私から御恵みめぐみを差し控え給うな。なぜなら、私はあなただけを求めているからであります。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給う御方、最も恵み深き御方におわします。
あなたに誉ほまれあれ、 おお、 あなたを知るに至った者らの最愛なる御方よ。
あなたのおそばにいることは私の望みであり、あなたの存在は私の希望であります。あなたを思い起こすことは私の願望であり、あなたの栄光の宮廷きゅうていは私の目標であり、あなたのお住まいは私の目的であり、あなたの御名は私の治癒ちゆであり、あなたの愛は私の心の輝きであり、あなたへの奉仕は私の最高の熱望であります。あなたの御名により懇願いたします。私の顔をあなたのお顔へ向け、視線をあなたに据え、あなたのご栄光について語ることができるよう助け給え。その御名を通してあなたは、あなたを認めた者らがあなたの知識の最高点へ昇り、あなたを献身的に崇拝すうはいする者らが聖なる恩恵の宮廷きゅうていに昇るのを可能にされました。
おおわが主よ。私は、 あなたの他のすべてを忘れ、 御恵みめぐみの曙あけぼのに向かい、あなたの宮廷きゅうていに近づきたいという願いであなた以外のすべてを捨て去った者であります。それゆえ、私の目があなたのお顔の光の輝きできらめく玉座ぎょくざへ向けられているのを見そなわせ給え。おお最愛なる御方よ、私が不信心な者らの疑惑によってあなたへ向かうことを妨げられることなきよう、あなたの大業に確固たらしめるものを私に下し給え。
まことにあなたは、御力の神、危難の中の救助者、栄光に満ちた御方、全能者におわします。
おお神よ、わが神よ。私は悔くい改あらため、あなたを仰あおぎまつりました。まことにあなたは許し給い、憐あわれみ深き御方におわします。
おお神よ、わが神よ。私はあなたのもとに帰って参まいりました。まことに、あなたは常に許し給い、恩寵おんちょう深き御方にまします。
おお神よ、わが神よ。私はあなたの御恵みめぐみの御綱みつなにすがりました。天と地にあるすべてのものの宝庫はあなたと共にあります。
おお神よ、わが神よ。私はあなたのもとへと急ぎました。まことに、あなたは許し給い、限りなきご恩寵おんちょうの御方にまします。
おお神よ、わが神よ。私はあなたの恩寵おんちょうのすばらしい美酒を渇望かつぼうしております。まことに、あなたは与え給う御方におわし、恩寵おんちょう深く、御恵みめぐみ豊かにましまし、全能者におわします。
おお神よ、わが神よ。私はここに証言いたします。あなたは御教えを啓示し給い、もはや聖約を果たし給いました。そして愛し給う人々の心をあなたのもとへと引き寄せるものをご恩寵おんちょうの天上より遣つかわし給いました。あなたの光まばゆい御衣ころもの裾すそにすがる者は幸いなり。
おお存在するものすべての主におわし、目に見えるもの、見えぬものすべての王にまします君よ。御力と、 尊厳そんげんと、 ご主権とにより願いまつる。ご栄光のペンにより、あなたに献身する人々の中に私の名を書き加え給え。彼らこそは、罪深き者らの書物にも決して妨げられることなく一心にあなたのお顔の光を仰あおぎまつる人々であります。おお祈りを聞き給い、祈りに答え給う神よ。
あなたに誉ほまれあれ、おお主よ、わが神よ。最大なる御名である御方、あなたの真理を
否定した創造物に苦しめられた御方、いかなる舌も描写びょうしゃし得ない悲しみに包まれた御方により懇願いたします。すべての者があなたの美に顔を背そむけ、あなたに異論を唱え、あなたの大業の啓示者である御方に軽蔑けいべつをもって背いたこれらの日々において、私があなたを記憶し、あなたをほめ称えることを可能ならしめ給え。おおわが主よ、あなたご自身の他にあなたを助けるものはなく、あなたご自身の力の他にあなたを救助できる力はありません。
私が、あなたの愛とあなたを思い起こすことに確固たるよう、懇願いたします。まことに、これは私の力の範囲内にあり、あなたは私の内にあるものすべてを知り給う御方におわします。まことに、あなたは知り給い、すべてに精通し給う御方におわします。おおわが主よ、全世界を照らすあなたのお顔の光の輝きを私からお取り上げになりませぬよう願
いまつる。あなたの他に神はいまさず、あなたは最も力に満ち、栄光に満ち給う御方、常に許し給う御方におわします。
あなたに賛美あれ、おお主よ、わが最愛なる御方よ。私をあなたの大業に確固たらしめ給え。私を、あなたの聖約に違反する者や、自分のたわいない空想の神々に従う者らの一人と見なし給うことなく、私に、あなたの面前で真の座を得させ給え。私にあなたの慈悲の象徴を授け、恐れることも、悲しむこともないあなたの僕しもべらの中に私を加え給え。おお主よ、私をひとりにすることなく、あなたご自身の顕示者けんじしゃである御方を認めることを私から奪わず、また、私を、あなたの聖なる御前から背き去った者とみなし給わぬように。おおわが神よ、私を、あなたの美に視線を据える特権を得た者らの中に数え給え。私を、それに喜びを見出すものとなし、それらを、天と地の王国の主権や創造界の領域全体と交換しようなどと一瞬たりとも思うことなき者らの中に数え給え。おお、 、主よ、あなたの地上の諸民族が嘆なげかわしい過あやまちを犯したこれらの日々に、私の上に慈悲を垂たれ給え。そして、おおわが神よ、あなたのお目にかなう良きもの、ふさわしいものを私に授け給え。まことに、あなたは力に満ち給う御方、 恵み深き御方、恩恵深き御方、常に許し給う御方におわします。
おおわが神よ。私を、耳の聞こえないもの、目の見えないもの、語ることができないもの、心に悟りの欠けているもの、そのような者らの中に数え給うな。おお主よ、私を無知と利己的な欲望の火から救い、超越的なご慈悲の聖域に入らせ給え。選ばれた者らに定め給うたものを私に下し給え。あなたはお望みのままになす御力を持ち給う。まことに、あなたは危難の中の救助者におわし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
おお神よ、あなたに賛美と誉ほまれあれ。聖なる御前に達する日が急速に近づくようなし給え。あなたの愛とお喜びの力により、私どもの心を活気づけ、私どもが進んであなたの御心みこころとご命令に従うよう、私どもに不動の姿勢を授けたまえ。まことにあなたの知識は、あなたがお創りになったすべてのもの、あるいはこれから創り給うすべての物を包み込むものであり、あなたの天上のご威力はあなたが生じ給うたもの、これから生み出し給うもののすべてを超越するものにおわします。あなたの他に崇拝すうはいすべきものはなく、望むべきものはなく、崇敬すうけいすべきものはありません。また、あなたのお喜びの他に愛されるべきものはありません。
まことにあなたは、最高の支配者、至高の真理、危難の中の救助者、ご自力にて存在
し給う御方におわします。
おお主よ、わが神よ。愛し給う者らが信仰を固め、あなたの道を進み、あなたの大業に
不動であるよう助け給え。彼らが自我じがと欲望の猛襲もうしゅうをはねのけ、聖なる導きに従うことができますよう、ご恩寵おんちょうを垂たれ給え。あなたは御力に満ち給う御方におわし、ご仁慈じんじの御方、ご自力にて存在し給う御方におわします。また、与え給い、憐あわれみ給い、全能におわし、恵沢けいたく多き御方にまします。
おおわが神よ、探求者を正しい導きの道へ案内し給う御方よ。道に迷い、目の見えない魂を破滅の荒野から救い出し給う御方よ。誠実な者に大いなる恩恵と恵沢けいたくを授け給う御方よ。恐怖にかられている者をあなたの難攻不落なんこうふらくの避難所にかくまい給う御方よ。あなたに向かって叫びを上げる者らの声に、あなたの最高の地平線より答え給う御方よ。あなたに賛美あれ、おおわが主よ。あなたは、道からそれた者らを不信心という死から導き出し、また、あなたに近づいた者らを旅の目標へと導き給いました。そして、最も大切な願望をかなえることによって、僕しもべらの中で確信を得た者らを喜ばせ、あなたを切望する者らの前に、あなたの美の王国より、再会の扉を開き給い、剥奪と損失の火から彼らを救い給いました。それにより、彼らはあなたのもとへ急ぎ、ご面前に達し、歓迎の御扉みとびらに到達し、贈り物の豊富な分け前をいただきました。
おおわが主よ、彼らは喉のどの渇かわきにあえいでおりましたが、あなたは、彼らの乾いた唇
に再会の水を差し出し給いました。おお、お優しき御方よ、授け給う御方よ、あなたは、彼らの苦痛を、恩寵おんちょうと御恵みめぐみの鎮静剤ちんせいざいで和やわらげ、 彼らの病やまいを、 憐あわれみの最高の医薬で癒いやし給いました。おお主よ、あなたの道において彼らの歩みを確固たらしめ、彼らのために針の目を広くし、高貴な衣ころもを着せ、栄光の道を永遠に歩くことを許し給え。
まことにあなたは寛大にして、常に与え給う御方、尊敬すべき御方、最も恩寵おんちょう深き
御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは強大にして、力強く、崇高なる勝者におわします。
おおわが神よ、あなたの甘くかぐわしい久遠くおんの流れより私に飲ませ給え。おお希望の君よ、あなたのご存在の木の実を味わうことを私に許し給え。おおわが栄光よ、ご慈愛の水晶のごとき泉から心ゆくまで飲ませ給え。おおわが光よ、あなたの永遠の摂理せつりの下陰したかげに私を住まわせ給え。おお慕したいまつる君よ、あなたのみもとに近い牧場をそぞろ歩くことを許し給え。おお、あこがれの君よ。私をご慈悲の玉座ぎょくざの右手に座らせ給え。おおわが目標の君よ、馥郁ふくいくたるお喜びの微風を私の上に漂ただよわせ給え。おお熱愛しまつる君よ、私をあなたの実在の楽園の高所に入らしめ給え。おお光輝なる君よ、あなたの唯一性の鳩はとの調しらべに私の耳を傾かたむけさせ給え。おおすべてを与え給う御方よ。御力と権勢けんせいの精神により私をよみがえらせ給え。おおわが救助者よ、あなたの愛の精神の中に私を確固たらしめ給え。おおわが創造者よ、御心みこころにかなう道を私にしっかりと歩ませ給え。おお私に慈悲を垂たれ給う御方よ、あなたの不滅ふめつの花園の中であなたのお顔の御前に私を永遠に住まわせ給え。おおわが所有者よ、あなたの栄光の座に私をしっかりと据え給え。おお生気を与え給う君よ、ご慈愛の天国に私を引き上げ給え。おおわが魅惑みわく者よ、あなたの教導の昼の星のもとに私を導き給え。おおわが源みなもとにおわし、最高の希望にまします君よ、あなたの不可視の聖霊の啓示の場に私を召めし給え。おおわが神にまします君よ、あなたの現わし給う美の芳香ほうこうの精髄せいずいに私を帰らせ給え。
あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。まことにあなたはいと高貴なる御方におわし、栄光に満ち給い、最も高き御方にまします。
おおわが神よ、私の心を清らかなものとなし給え。おお希望の君よ、私に安らかな良心をよみがえらせ給え。おおわが最愛なる御方よ、威力の霊により私を御教えに確固たらしめ給え。おおあこがれの的よ、ご栄光の光であなたの道を示し給え。おおわが存在の源みなもとよ、すべてを超越するあなたの強大なる御力により、私をあなたの聖きよき天上に引き上げ給え。おおわが神にまします君よ、あなたの久遠くおんの微風により私を喜ばせ給え。おおわが友よ、あなたの永遠の調しらべを通じて私の上に安らぎの息吹いぶきを漂ただよわせ給え。おお師よ、古いにしえより続くお顔の富で私をあなた以外のあらゆるものから解き放ち給え。おお明らかなるものの中の最も明らかなる御方におわし、隠れたるものの中の最も隠れたるものにまします君よ。あなたの不朽のご真髄しんずいの啓示の吉報により私に喜びをもたらし給え。
神は恵み深き御方、すべてに恩寵おんちょう深き御方にまします。
おお神よ、わが神よ。あなたの呼び声は私を誘い、あなたの栄光のペンの声は私を目覚めさせました。あなたの聖なるお言葉の流れは私を恍惚こうこつとさせ、ご霊感の美酒は私を魅惑みわくしました。おお主よ、見そなわす通り私はあなた以外のあらゆるものから離脱し、あなたのご恩恵の御綱みつなにすがり、御恵みめぐみの不可思議を切に求めております。あなたのご慈愛の永遠の大波と、優しいご配慮とご恩恵の輝かしい光とにより嘆願いたします。あなたのお側に近づくことを可能にするものを私に授け給い、あなたの富により私を豊かになし給え。私の舌、私の筆、私の全存在はあなたの御力と威力、御恵みめぐみとご恩恵を証言し、また、あなたは神におわし、御力に満ち、強大なる御方であるあなたの他に神なきことを証言いたします。
おおわが神よ、私は今、私の無力なることとあなたのご主権、また私の弱さとあなた
の御力を証言いたします。私は、何が私のためになり、何が害になるかを知りません。まことにあなたはすべてを知り、すべてに聡明そうめいなる御方におわします。おお主よ、わが神よ、わが師よ。あなたの永続するご命令に私を満足させ、あなたのあらゆる世界で私を繁栄させるものを私に定め給え。まことにあなたは恩寵おんちょう深き御方、御恵みめぐみ深き御方におわします。
主よ、あなたの富の大海とご慈悲の天から私を退しりぞけ給わず、この世と来たるべき世の良きものを私に定め給え。まことに、あなたは最高の慈悲の座の主におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは唯一の御方、すべてを知り、すべてに聡明そうめいなる御方におわします。
おおわが主よ。あなたの美を私の糧かてとなし、あなたの存在を私の飲み物とし、あなたのお喜びを私の希望となし給え。また、あなたの賛美を私の行動に、あなたの記憶を私の伴侶はんりょに、あなたのご主権の力を私の救いに、そしてあなたのお住まいを私の住まいになし給え。そして私の住まいを、暗幕あんまくで被おおわれたかのようにあなたから閉め出された者らに課された制限から聖別し給え。
まことにあなたは、全能者におわし、栄光に満ち、最も力強き御方におわします。
おお主よ、わが神よ、御名に誉ほまれあれ。私はあなたのお優しい慈悲の御綱みつなを握りしめ
ている僕しもべであり、あなたのご寛大の御裾みすそにしがみついております。目に見えるもの、見えぬもの、すべての創造物を支配し、生命そのものである息吹いぶきを全創造物の上に漂ただよわせ給いましたあなたの御名により懇願いたします。 天と地を包含する御力により私を強め給え。また、すべての病やまいと苦難から私を守り給え。ここに証言いたします。あなたはすべての名称の主におわし、すべてを御心みこころのままに定め給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者におわし、すべてを知り、すべてに聡明そうめいなる御方におわします。
おおわが主よ、あなたの世界のすべてにおいて私のためになるものを私に定め、創造物の中で選ばれた者らに書き与え給いましたものを私に与え給え。その選ばれた者らとは、非難する者の非難によっても、異端者いたんしゃの抗議によっても、また、あなたから身を遠ざけた者らのよそよそしさによっても、あなたへ向かうことを妨げられなかった者らであります。
まことにあなたは、ご主権の威力により危難を救い給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者にして、最も力強き御方におわします。
おおわが神よ、ご恩恵とご慈悲の神よ。あなたはご命令の言葉により全創造を生じさ
せ給うた王におわします。また、あなたの僕しもべらの行いでその御恵みめぐみを示すことを妨げられることは決してなく、ご恩恵の啓示を廃棄し給うこともない、恩寵おんちょう深き御方におわします。
私が、あなたのすべての世において、救済の源みなもととなるものに到達できるよう、この
僕しもべを鍛きたえ給うよう懇願いたします。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者にして、最も力強き御方におわします。
彼こそは祈りを聞き、祈りに答え給う神におわします。
おお敬愛けいあいする御方よ、あなたのご栄光にかけて、あなたは世界に光を与え給う御方におわします。別離の炎は私を焼き尽くし、私の強情は私の心を溶かしてしまいました。あなたの最も偉大なる御名により願いまつる。おお、世界の願望におわし、人類の敬愛けいあいしまつる御方よ。私の魂がご霊感の微風によって支えられ、私の耳があなたのすばらしいお声を聞き、私の目があなたの諸々の名称と属性の顕示の中に表わされたあなたの御しるしと光をとらえることができますようなし給え。おお万物を手中に収め給う御方よ。
おお主よ、わが神よ、あなたは、あなたのご寵愛ちょうあいを受けた者らがあなたからの別離のために流した涙を見、あなたに献身する者らがあなたの聖なる宮廷きゅうていから隔絶されたために抱いた怖おそれを見給う。目に見えるもの、見えぬもの、すべてを支配し給うあなたのご威力にかけて。地上の不正者や圧制者の手が信仰深き者らにもたらしたことのために、あなたの愛し給う者らが血の涙を流すのはもっともなことであります。おおわが神よ、あなたは、どれほど多くの不信心な者らがあなたの町や領土を取り囲んでいるかを見給う。あなたの使者たちや選ばれた者ら、また、僕しもべらの間に聖なる一体性の御旗をたてた御方により願いまつる。ご恩恵により彼らを守り給え。まことにあなたは御恵みめぐみ深き御方、すべてに恩寵おんちょう深き御方におわします。
さらに、あなたのご恩寵おんちょうの甘美なる雨とご恩恵の大海の大波により願いまつる。あなたの聖者らのために、彼らの目を慰なぐさめ、心に安らぎをもたらすものを定め給え。主よ、あなたは、あなたへの奉仕に立ち上がろうと願ってひざまずく者、ご恵沢けいたくの大海から永遠の生命を求めて御豊かさの天へ舞い上がろうと切望する死者、御恵みめぐみの天蓋てんがいの下にある栄光の住居へ帰ることを欲する旅人、ご慈悲により恩恵の御扉みとびらへと急ぐ探求者、お許しとご寛容かんようの大海に顔を向ける罪深き者を見給う。
おお人々が心の中で称える御方のご主権にかけて。私はあなたに向かい、自らの意志と欲望を捨て去りました。それにより、あなたの聖なる御心みこころとご意志によって支配され、あなたの永遠のご命令のペンが私に定めたことに応じて行動いたします。おお、主よ、無力なるこの僕しもべはあなたの御力の天体へと向かっております。卑いやしい者ではありますがご栄光の曙あけぼのに向かって急ぎ、貧しい者ではありますが御恵みめぐみの大海を乞こい求めているその者を見捨て給わぬよう、ご恵沢けいたくとご恩恵により願いまつる。
まことにあなたは全能者におわし、許し給う御方、憐あわれみ深き御方におわします。
主なるわが神に栄光あれ。あなたの御代みよに私を生じさせ、あなたの愛と知識を私に吹き込み給いましたことを感謝いたします。あなたの御名を通して、あなたのおそば近くにはべる僕しもべらの心の宝庫よりあなたの英知とご発言のすばらしい真珠が生みだされました。また、それを通して、憐あわれみ深き御方という御名の昼の星はあなたの天と地に住むすべての者の上にその輝きを放ちました。その御名により懇願いたします。御恵みめぐみとご恩寵おんちょうにより、あなたの驚くべき、隠されたる恩恵を私に授け給え。
おおわが神よ。これらはあなたが、あなたご自身の御代みよと関連つけ給うた私の人生の最初の日々であります。このような栄誉を私に授け給いました今、選ばれし者らに定められたものを私から差し控え給うな。
おおわが神よ。私は、あなたの愛の土壌どじょうに植えられ、あなたのご恩恵の手で発芽を促された小さな種子しゅしであります。それゆえ、この種子しゅしはあなたのご慈悲の水と、御恵みめぐみの流水とを心の底より渇望かつぼうしております。あなたの下に、またあなたの宮廷きゅうていの境界の中に、この種子しゅしを繁茂はんもさせるものをご慈愛の天より下し給え。あなたは、あなたを認めたすべての者の心に、豊かな流れと活水かっすいの泉から水を与え給う御方におわします。
すべての世の主なる神に賛美あれ。
おおわが神よ。すべてを超越するあなたの御名の栄光により懇願いたします。あなたの愛し給う者らに正義の衣ころもを着せ、彼らの存在を信頼性の光で輝かせ給え。あなたは、お望みのままになす力を持ち給い、目に見えるもの見えざるもの、すべてのものを手中に収め、支配し給う御方におわします。
おおわが神よ。私にあなたの愛とお喜びを豊富に与え給え。また、あなたの光輝あふれる光を通して私どもの心を喜ばせ給え。おお、最高の御しるしなる御方、栄光に満ち給う御方よ。活気をもたらすあなたの微風を、あなたの御恵みめぐみのしるしとして、昼夜を通して私に下し給え。おお、ご恩寵おんちょうの主よ。
おおわが神よ。私はあなたのお顔を見るに値する行いをしておりません。また、世界が
続く限り私が生きながらえたとしても、このご恵沢けいたくに値する行為を成し遂げることはできないと承知しております。なぜなら、あなたのご恩恵が私に届き、優しいご慈悲が私に浸透し、ご慈愛が私を包みこむことがなければ、僕しもべの地位は決してあなたの聖域に達することはできないからであります。
あなたに最高の賛美あれ、おお、唯一の神なる御方よ。御恵みめぐみにより、あなたの元に昇っ
ていくこと、あなたのおそば近くに住む栄誉に預かること、そして、あなたお一人だけとの対話を私に可能ならしめ給え。あなたの他に神はありません。
まことに、もしあなたが僕しもべに祝福を授けたいとお望みなら、僕しもべの心の領土からは、あなたご自身について述べること以外のいかなる言及や意向も消去されることでしょう。また、もしあなたが、あなたの御前で僕しもべの手がなした不正のゆえにその僕しもべに不運を定め給
うなら、あなたは、この世と次の世におけるすべての良きものを与えることによって、その僕しもべがその利益りやくに溺おぼれ、あなたを記憶することを忘れてしまうかどうかを試されるでありましょう。
おおわが神よ。おおわが神よ。あなたに誉ほまれあれ。あなたは、あなたの一体性に対する私の認識を確固たらしめ、あなたの唯一性の言葉に引きつけ、あなたの愛の火で燃え立たせ、 あなたについて述べること、また、あなたの友らや侍女じじょらに奉仕することに私を従事させ給いました。
おお主よ、私が従順で、謙虚であるよう助け給え。また、すべてのものから自らを引
き離し、あなたの栄光の衣ころもの裾すそにすがることができるよう、私を強くなし給え。それにより、私の心があなたの愛によって満たされ、この世への愛やその特質に対する愛着の入る余地すらも残さないことでしょう。
おお神よ。あなた以外のすべてのものから私を聖別し、罪とあやまちの不純物から私を清め、精神的な心と良心とを持つ者となし給え。
まことにあなたは慈悲深き御方におわします。まことにあなたは、すべての者が助けを求める、最も寛大なる御方におわします。
おおわが主よ。おおわが主よ。これは、あなたの愛の火で灯ともされたランプであり、その火はご慈悲の木に灯ともされた炎で燃え上がっております。おおわが主よ、この火と熱と炎が、あなたの出現のシナイ山で灯ともされた火によってさらに勢いを増すようなし給え。まことに、あなたは確信を与え給う御方、援助者、力強き御方、寛大なる御方、愛情深き御方におわします。
神よ、あなたを目指して進み行くこの僕しもべはご愛情の砂漠を夢中でさまよい、ご奉仕の道を歩いております。そして、ご恵沢けいたくを待ち望み、ご恩恵を願望し、御国に頼り、賜物たまものの美酒に喜び勇んでおります。神よ、あなたの愛によせる僕しもべの熱情をいや増し給え。あなたを称えまつる心を確固たらしめ給え。ご愛情を乞こう熱烈な願いをいっそう強くなし給え。
あなたは恵沢けいたく多おおき御方におわし、偉大なるご恩寵おんちょうの御方にまします。あなたの他に神
はいまさず、あなたは許し給い、ご慈悲に満ち給う御方におわします。
おお神よ、わが神よ。これは光り輝くあなたの僕しもべであり、ただあなたのみに接近し、あなたの御前に近づく、あなたの精神の虜とりこであります。この僕しもべはあなたのお顔に面おもてをむけ、あなたの一体性を認め、あなたの唯一性を証言し、諸国であなたの御名を叫び、あなたのご慈悲の流水へと人々を導いております。おお、最も寛大なる主よ。あなたは、求める者にあふれる導きの杯より、計り知れぬ恵みの美酒を飲ませ給いました。
おお主よ、いかなる状況においてもこの僕しもべを助け、あなたの秘められた神秘を学ばせ、
あなたの隠された真珠を注ぎ給え。この僕しもべを、あなたの天来の援助の風を受けて楼閣ろうかくにたなびく旗となし、水晶のように澄んだ清水の源泉となし給え。
おお、御許みゆるしの主よ。四方を照らすランプの光で人々の心を明るくなし給え。そのラン
プの光は、あなたがあなたの民のなかでご恩寵おんちょう深く愛情を注ぎ給うた者らに対し、万物の本質を明かすものであります。
まことにあなたは強大にして力に満ち給う御方、保護し給う御方、強力なる御方、寛大にしてすべてに慈悲深き主におわします。
おお神よ、わが神よ。これらはあなたのか弱い僕しもべらであり、あなたの忠実な奴隷どれいであ
り、また侍女じじょらであります。彼らは、あなたの崇高なる発言の前で頭こうべをたれ、あなたの光の御敷居おんしきいの前で謙虚でありました。また、その太陽が真昼の光で輝くようなし給うたあなたの一体性を証言いたしました。彼らは、隠されたあなたの領域からあげられた召還しょうかんのお声に耳を傾かたむけ、愛と歓喜に心を震わせてあなたの呼びかけに応えました。
おお主よ、あなたのご慈悲の流出のすべてを彼らに注ぎ、御恵みめぐみの雨のすべてを彼らの
上に降らせ給え。彼らをして天上の庭園における麗うるわしき草木に成長させ、あなたの賜物たまものに満ちあふれた雲から、また、あなたの豊富な御恵みめぐみに満ちた深い池の中から、この庭に花を開かせ給え。そして、その庭園を常に青々とし、光沢あふれ、すがすがしく、きらめく、
麗うるわしいものとなし給え。
まことにあなたは、強大なる御方、崇高なる御方、力に満ち給う御方、天と地において唯
一、不変なる御方であり給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは明白なる御しるしと象徴の主におわします。
彼こそは神におわします。
おお神よ、わが神よ。これらの僕しもべらは、御代みよにおいてあなたの神聖さの芳香ほうこうに引きつけられた者であり、あなたの聖なる木に燃える炎で灯ともされ、あなたの御声に応え、あなたへの賛美の言葉を発しております。また、あなたの微風で目覚め、あなたの甘き香りに揺り動かされ、あなたの御しるしを目撃し、あなたの聖句を理解し、御言葉に耳傾かたむけ、あなたの啓示を信じ、あなたのご慈愛を確信しております。おお主よ。彼らの目は、光輝あふれる栄光の王国に据えられ、顔は天上の領土に向けられ、心はあなたの輝かしく栄光ある美への愛に鼓動しております。おおこの世と来たるべき世の主よ、彼らの魂はあなたのご慈愛の炎で焼き尽くされ、彼らの生命はあなたへの願望の熱情で燃え立っており、また、涙はあなたのために流されております。
あなたの保護と安全の要塞ようさいで彼らを守り、あなたの注意深いご配慮で擁護ようごし、摂理せつりと慈
悲の御目で見守り給え。彼らをして、すべての地域に現われた聖なる一体性のしるしとなし、あなたの壮大そうだいなる邸宅の上にたなびく旗となし、お導きのランプに英知の油で燃えるまばゆい灯あかりとなし、ご加護の楽園の最も高い枝でさえずる知識の園の小鳥となし、あなたの
無上のご慈悲によって底知れぬ深みに飛び込むご恩恵の海の大魚たいぎょとなし給え。
おお主よ、わが神よ。これらの僕しもべはあなたの卑いやしい僕しもべであります。天上の御国で彼らを高め給え。彼らはか弱いものであります。あなたの最高のお力で彼らを強くなし給え。彼らは卑いやしめられております。あなたの最高の領域で彼らに栄光を授け給え。彼らは貧しい者らであります。あなたの偉大なる領土で豊かになし給え。そして、目に見える世界、見えぬ世界、あらゆる世界であなたが定め給うた良きもののすべてを彼らに定め、この下界げかいにおいて彼らを繁栄させ、ご霊感により彼らの心を喜ばせ給え。おお、全存在物の主よ。あなたの栄光に満ちた地位から発せられた吉報で彼らの心を明るく照らし給え。また、彼らの歩みをあなたの最大なる聖約に確固としたものとなし、ご恩恵と約束された御恵みめぐみとによって、彼らの腰をあなたの堅固なご遺訓いくんに強め給え、おお、恵み深く、慈悲深き御方よ。まことにあなたは恵み深き御方、すべてに恩恵深き御方におわします。
おお、与え給う御方よ。あなたは、西洋の友らの上に聖霊の甘い香りを漂ただよわせ、聖なる導きの光で西の空を照らし給いました。かつては遠く離れていた者らをあなたのお側に近寄せ、見知らぬ者らを互いに親友となし、眠っていた者らの目を覚さまし、無思慮むしりょな者らを思慮深い者となし給いました。
おお、与え給う御方よ。これらの高貴な友らが、あなたのご意向に添うことができますよう助け、彼らをして見知らぬ者と友の幸せとを同じように願う者となし給え。彼らを永遠に続く世界に招き入れ、天なる御み恵めぐみの分け前を与え給え。彼らが心から神のものとなり、真のバハイとなるようなし給え。外見上の見せかけから彼らを救い、真理に確固たるものとなし給え。彼らをして御国の御しるしや象徴となし、この下界げかいの地平線に輝く明るい星となし給え。また、人類の慰なぐさめや安らぎとなし、世界平和のための僕しもべとなし給え。あなたの助言の美酒で彼らを活気づけ、彼らみなにあなたの戒律かいりつの道を歩ませ給え。
おお、与え給う御方よ。あなたの御敷居おんしきいにいるこの僕しもべの最大の願いは、東洋と西洋の友らが固く抱擁ほうようするのを目にすること、一滴いってき一滴の水が集まってひとつの強大な海となるかのように人類社会の構成員みなが一つの大きな会合に愛を持って集まるのを見ることであります。さらに、彼らみなを一つのバラ園の鳥、一つの海の真珠、また、一つの樹の葉、一つの太陽の光線として見ることであります。
あなたは強大なる御方、力に満ち給う御方におわします。そして、あなたは御力の神におわし、全能者にして、すべてを見給う御方におわします。
おお主よ、私どもは弱き者ゆえ、力づけ給え。おお神よ、私どもは無知な者ゆえ、知ある者となし給え。おお主よ、私どもは貧しき者ゆえ、富ませ給え。おお神よ、私どもは命なき者ゆえ、生命を与え給え。おお主よ、私どもは卑いやしさそのものゆえ、あなたの御国において栄光を与え給え。おお主よ、もしあなたのお力添えがあれば、私どもはきらめく星となれましょう。もしお力添えがなければ土塊つちくれより卑いやしいものとなりましょう。おお主よ、私どもを力づけ給え。おお神よ、私どもに勝利をもたらし給え。おお神よ、私どもに自我じがと欲望を克服させ給え。おお主よ、私どもを有形の世界の束縛そくばくより解き放ち給え。おお主よ、私どもがあなたを崇拝すうはいし、あなたに仕えるために立ち上がり、御国において誠実の限りを尽して努力するよう、聖霊の息吹いぶきで私どもをよみがえらせ給え。おお主よ、あなたは御力強くおわします。おお神よ、あなたは許し給う御方におわします。おお主よ、あなたは憐あわれみ深くおわします。
「会議室に入る度に、神の愛に高鳴る心と神を思うこと以外のすべてのもから清められた舌をもってこの祈りを唱えよ。されば、御力に満ち給う神が最高の勝利を達成できあなたがたを恩寵深く助け給うであろう」
おお神よ、我が神よ。私どもはあなたに献身し、あなたの聖きよき御顔を仰ぎ、この光栄ある日にあなた以外のすべてのものを超越する僕らであります。私どもは思いを一つにし、見解を一つにまとめ、あなたの御言葉を人類の間に高揚するという一致した目的のもとにこの精神行政会に参集するものであります。おお主よ、我らの神よ、私どもをしてあなたの聖なる導きの御しるしとなし、人々の中に立つあなたの崇高なる御教えの旗印となし給え。願わくは、私どもをして強大なる聖約の僕となし給え。おお最も高きにまします我らの主よ、私どもを栄光の御国におけるあなたの聖なる和合の表れとなし、あらゆる地域を照す輝く星となし給え。主よ、御援助により、私どもをあなたの驚異なる御恩寵の波が打ち寄せる海となし、御栄光の頂よりあふれでる流れとなし、あなたの神聖なる御教えの木に実る良き果実となし、天上の果樹園で御恩恵の微風にゆらぐ木となし給え。おお神よ、私どもの魂を、あなたの聖なる和合の聖句にたよるものとなし、あふれる御恩寵を通じて私どもの心を喜ばせ給え。よって私どもは同じ。一つの海の波のごとく和合し、御光の輝く光線のごとく一つに融合し、思考・見解・感情において、一つの実体のようになり、全世界に、一致和合の精神を示すことができましょう。あなたは御恩寵深き御方に在し、御思恵に満ち給い、与え給う御方に在し、全能者にして御慈悲深く、哀れみ給う御方にまします。
(全くの喜びの精神で集まり、会合の始まりにこの祈りを唱えよ)
おお御国の主に在します神よ。私どもの肉体はここに集うとも、心はあなたに魅せられ、あなたの愛に奪われ、そして光り輝くあなたの御顔の御光に私どもはすべて魅了されております。弱者たる私どもは、今やあなたの御力と御威力とが現わされることを待望しております。貧しく、いかなる物質も手段も持たない私どもは、今やあなたの王国の宝庫の富を賜わっております。一しずくの水滴にすぎない私どもは、今やあなたの大洋の底深く潜むものをくみ取っております。一片の塵ちりにすぎない私どもは、今やあなたの光り輝く太陽の栄光で輝いております。
おお私どもの支援者に在します神よ。ここに集う私どもの一人一人が灯ともされたロウソクのようになり、一人一人が人をひきつける中心となり、また一人一人があなたの天上の領土へと招き入れる者となり、ついには私どもがこの下界をまさにあなたの楽園を映し出すものとすることができますよう、御助けを下し給え。
(精神行政会の閉会時に唱えるお祈り)
おお神よ、おお神よ。あなたを信じ、あなたの御しるしを確信し、あなたの聖約に不動の信念をいだき、あなたに心ひかれ、御愛情の火に燃えさかり、あなたの大業に誠意をかたむけてこの精神の会合に集いました私どもを、あなたは目に見えぬあなたの一体性の御国より見守り給う。私どもはあなたの果樹園の僕であり、御教えの布教者であり、御顔の熱心な崇拝者であります。私どもは謙虚な心であなたが最も愛される御方に向い、御扉の前にあって従順な態度であなたに嘆願いたします。あなたの選び給いました人々への奉仕において、私どもにあなたの確証を授け給え。あなたの不可視の軍勢により私どもを支持し、あなたへの奉仕の道において私どもの腰をしっかりと据させ給え。そして私どもをして、あなたと親しく交わり、あなたに従順であなたを敬慕する僕となし給え。
おお我らの主よ、私どもは弱く、あなたは強大にして御力に満ち給う御方に在します。私どもは自らは生命を持たないものであり、あなたは生命を与え給う偉大なる聖霊にまします。私どもは貧しく、あなたは御力に満ち給い、支え給う御方に在します。
おお我らの主よ、私どもの面をあなたの慈悲深き御顔に向わせ給え。あなたの豊かな御恩寵により天上の食卓から私どもを養い給え。あなたの至高の天使たちの軍勢により私どもを助け給え。そして栄光の御国の聖者たちを通じて私どもにあなたの確証を授け給え。
まことにあなたは御寛大に在し、御慈悲深く、大いなる御恩恵の持主に在します。まことにあなたは哀れみ深く、御恩寵深き御方に在します。
アブドル・バハ
バハイの結婚は、 二者の間の調和と愛情である。
いかにあろうとも、彼らは最高の心配りをし、互いの性格を知る
ようにしなくてはならない。この永遠の絆きずなは固い誓いで確実な
ものとされ、その意図は、調和と友愛と和合を促進すること、
そして永遠の生命を得ることでなくてはならない。 アブドル・バハ
結婚の誓約は、新郎新婦がそれぞれ、最低二人の証人
の前で唱える。その聖句は、「アグダスの書しょ」 ( 最も神聖な書しょ) に
こう定められている。「私どもはみな、神の御心みこころに従います」 。 アブドル・バハ
神は寛大におわし、恩恵に満ち給う。
古いにしえより永遠に実在し給う不変の神に賛美あれ。神はご自身の存在を通して、まことに神は唯一におわし、何ものにもとらわれることなき御方、高遠なる御方におわしますことを証明し給いました。まことに私どもは神の他に神なきことを証言し、神の唯一性を認め、神の無二にましますことを言明いたします。神は常に到達し難い高所にとどまり給い、御自らの崇高さの頂いただきに住み給う。神は神以外のいかなる者の記述にもまして神聖におわし、ご自身以外のいかなる者の描写びょうしゃにもとらわれることなき御方におわします。
また、神は人間に恩寵おんちょうと御恵みめぐみをあらわし、世界に秩序を定めんと欲し給うた時、掟おきてをあらわし、法を創り給いました。その中に、神は結婚の法を定め給い、それを幸福と救いの要塞ようさいとなし、神聖なる天上より、神の最も聖なる書しょに下されたるところにより、私どもにそれを命じ給いました。偉大なる栄光の神は述べ給う。「おお人々よ、結婚せよ、わが僕しもべらの間に我のことを述べる者があらわれ出るように。これこそは汝らへのわが教えの一つである。自らの助けとしてこれに従え」 。
彼こそは神におわします。
おお比類なき主よ。あなたは、全能なる英知により、人々に結婚を命めいじ給いました。それにより、このはかない世界で世代が受け継がれ、 また、この世界が続く限り、彼らが、隷属れいぞくと崇拝すうはい、敬礼けいれい、崇敬すうけい、そして賛美の念を持って、あなたの一体性の敷居で勤いそしむようにし給いました。「我が霊と人間を創ったのは、彼らが我を崇拝すうはいするために他ならない」 。それゆえ、 あなたの慈悲の天で、あなたの愛の巣にいるこの二羽の鳥を結婚させ、彼らを、永続する御恵みめぐみを引きつける手段となし給え。それにより、この二つの愛の海の結合から、慈愛の波が打ち寄せ、純粋で善良な子孫の真珠が生命の岸辺に打ち上げられますように。
「主は、互いに出会えるようにと、二つの海を解放し給うた。その間には、越すことのできない障壁がある。そこで、汝らは主の数々の恩恵のうち、いずれを拒むや。主はそれぞれから、大なる真珠と小なる真珠をもたらし給う」 。
おお、お優しき主なる御方よ。この結婚が珊瑚さんごと真珠をもたらすようなし給え。まことに、あなたは力に満ち給う御方、最も偉大なる御方、常に許し給う御方におわします。
神に栄光あれ、おおわが神よ。まことに、これなるあなたの僕しもべと侍女じじょはあなたの慈悲の下陰したかげに集い、あなたの恩恵とご寛大さとにより結ばれました。おお主よ、この世と、あなたの御国とにおいてこの二人を助け、御恵みめぐみとご恩寵おんちょうとによりすべてのよきものを彼らのために定め給え。おお主よ、この二人のあなたへの隷属れいぞくを確固たるものとなし、あなたに仕えることができますよう彼らを助け給え。この二人を、あなたの御代みよにおけるあなたの御名の御しるしとなし、現世と来たるべき世を通じて尽きることのないあなたの賜物たまものにより彼らを守り給え。おお主よ、彼らはご慈悲に溢あふれる御国に向かって嘆願し、あなたの唯一性の領土を仰あおぎ祈願しております。まことに彼らはあなたの命めいに従って結婚いたします。未来永劫みらいえいごうを通じてこの二人を調和と和合のしるしとなし給え。まことにあなたは全能におわし、遍在へんざいし給い、力に満ち給う御方におわします。
おおわが主よ、おおわが主よ。これら二つの輝く天体は、あなたの愛で結ばれ、あなたの聖なる敷居への奉仕で融合し、あなたの大業に仕えることで一体になりました。おおわが主よ 、 慈悲深き御方よ、 この結婚を、あなたの豊富な御恵みめぐみに輝く光の糸となし給え。おお、お情け深き御方、常に与え給う御方よ、この結婚を、あなたの賜物たまものの輝かしい光線となし給え。それにより、この大樹から芽吹めぶく枝が、あなたの御恵みめぐみの雲から降り注ぐ贈り物を通して、青々と茂り、繁茂はんもするようなし給え。
まことに、あなたは寛大なる御方におわします。まことに、あなたは全能なる御方におわします。まことに、あなたは憐あわれみ深く、すべてに慈悲深き御方におわします。
おお永遠の王、国々の造り主、すべての骨組みの造形者よ、あなたに栄光あれ。あなた
は、御名を通して全人類を威厳いげんとご栄光の地平線に呼び寄せ、僕しもべらを御恵みめぐみとご恵沢けいたくの宮廷きゅうていへと導き給いました。その御名によりお祈りいたします。あなた以外のすべてを断ち切り、あなたに向かった者ら、また、あなたの定め給うた不運によってもあなたの贈物に向かうことを妨げられなかった者らの中に私を数え給え。
おおわが主よ、私はご恩恵の取とっ手てにつかまり、ご恵沢けいたくの衣ころもの裾すそにしっかりとすがっております。それゆえ、あなたの恩恵の雲より、あなた以外の者を記憶することから私を清めるものを私に下し、私に、全人類の崇敬すうけいの的なる御方に向かうことを可能ならしめ給え。扇動者せんどうしゃたちはその御方に対抗して隊を組み、あなたの聖約を破り、あなたとあなたの御しるしを否定いたしました。
おおわが主よ、あなたの御代みよにおいてあなたの御衣ころもの芳香ほうこうを私に拒み給わず、また、あなたのお顔の光の輝きが出現する時、ご啓示の息吹いぶきを私から奪い給うな。あなたは、御意みこころのままになし給う御力の御方におわします。何ものもあなたの御意志に逆さからうことはできず、あなたがご威力によって意図し給うたことを挫くじくことはできません。
あなたの他に神はいまさず、あなたは全能におわし、すべてに賢き御方にまします。
彼こそは強大なる御方、許し給う御方、憐あわれみ深き御方におわします。
おお神よ、わが神よ。あなたは、僕しもべらが破滅と誤りの底知れぬ深みに陥おちいっているのを見給う。あなたの聖なる導きの光はどこにあるのでしょうか、おお世界の願望なる御方よ。あなたは、僕しもべらの無力と弱さを知り給う。あなたの御力はどこにあるのでしょうか、おお天と地の力を手中に収め給う御方よ。
おお主よ、わが神よ、ご慈愛の光の輝きと、あなたの知識と英知の海の大波により願いまつる。あなたの国土の人々を支配し給うたその御言葉により願いまつる。私をあなたの書しょに述べられた命令に従った者らの一人となし給え。また、あなたの信頼し給う者らに定め給うたことを私にも定め給え。その者らは、ご恩恵の杯より聖なる霊感の美酒を飲み干した者ら、あなたのお喜びになることをなし、あなたの聖約と遺言ゆいごんに従おうと急いだ者らであります。あなたは、御心みこころのままになす御力の御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてを知り、すべてに賢き御方におわします。
おお主よ、この世と来たるべき世において私を繁栄させ、私をあなたに近づけるものをご恩恵により定め給え。おおすべての者らの主なる御方よ、あなたの他に神はいまさず、あなたは唯一なる御方、強大なる御方、栄光に満ち給う御方におわします。
おお主よ、あなたの道における私どもの歩みを確かなものとなし、あなたへの従順において私どもの心を強め給え。私どもの顔をあなたの唯一性の美へ向け、あなたの聖なる一体性の御しるしで私どもの胸を喜ばせ給え。私どもの体をあなたの恩恵の衣ころもで飾り、私どもの目から罪深さの暗幕あんまくを取り除き、私どもにご恩寵おんちょうの聖杯を与え給え。それにより、あらゆる創造物の本質が、あなたの壮大そうだいさの御前であなたを賞賛しょうさんいたしますように。おお主よ、あなたの慈悲深い発言とあなたの聖なる存在の神秘とを通して、ご自身を現わし給え。それにより、言葉や文字を超え、音節おんせつや音のさざめきを超越する祈りの聖なる喜悦きえつが私どもの魂を満たし、万物はあなたの輝きの啓示の前でまったくの無に浸ひたされますように。
主よ。これらの僕しもべはあなたの聖約とご遺訓いくんに確固とした者らであり、あなたの大業へ
の堅固さの手綱たづなをしっかりと握り、あなたの壮大そうだいさの衣ころもの裾すそにすがる者らであります。おお主よ、ご恩寵おんちょうにより彼らを助け給え。また、あなたの力で彼らを確固たらしめ、あなたへの従順において彼らを強くなし給え。
あなたは、許し給う御方、恩寵おんちょう深き御方におわします。
おお憐あわれみ深き神よ、私を目覚めさせ、意識ある者となし給いましたことを感謝いたします。あなたは私に、見える目を与え、聞こえる耳を恵み給いました。そしてあなたの御国に導き、あなたの道へと私を案内し給いました。あなたは正しい道を示し、私を御救いの箱舟に入らせ給いました。神よ、私を常に揺るがぬ者となし、確固不抜な者となし給え。私を厳しい試練から守り、あなたの聖約とご遺訓いくんの強固な砦とりでにかくまい、守り給え。あなたは御力に満ち給う御方におわします。あなたはすべてを見、聞き給う御方にまします。
おお憐あわれみ深き神よ。ご慈愛の御光を受けて鏡のように輝きわたる心を、また、天の恩寵おんちょうの発露はつろによりこの世をバラの園に変える思考を私に授け給え。
あなたは憐あわれみ深き御方におわし、慈悲に満ち給い、大いなる御恵みめぐみの神にまします。
おおわが主よ、わが望みよ。あなたの愛し給う人々があなたの強大なる聖約に確固たるよう、また、あなたの明白なる大業に忠実であり続けるよう助け給え。そして、彼らが、あなたの光輝の聖典中にあなたが定め給うた掟おきてを守ることにより導きの旗となり、天上の一団の灯あかりとなり、あなたの無限の知恵の泉となり、天空より輝きわたり、正しく導く星となるよう助け給え。
まことにあなたは無敵の御方におわし、全能にしてすべてに力強き御方にまします。
あなたに栄光あれ、おお主よ、わが神よ。あなたが選び給うた者ら、また、あなたの信託を携たずさえる者ら、預言者らや使者たちの封印と定め給うた者により懇願いたします。あなたのご記憶を私の伴侶はんりょとなし、あなたの愛を私の目標となし、あなたのお顔を私の目的となし、あなたの御名を私のランプとなし、あなたのお望みを私の願望となし、あなたのお喜びを私の歓喜となし給え。
おおわが主よ。私は罪人つみびとであり、あなたは常に許し給う御方におわします。私はあな
たを認めるやいなや、ご慈愛の崇高なる宮廷きゅうていに達するために急ぎました。おおわが主よ、私の罪を許し給え。私の罪は、私があなたのお喜びの道を歩むことを止め、一体性の海の岸辺に達することを妨げました。
おおわが主よ。私を恵み深く扱ってくれる者も、顔を向けることができる者もありません。また、慈悲を乞こい求めることができる者も、憐あわれむ者もありません。私は嘆願いたします。御恵みめぐみの御前から私を締め出し給うな。また、 あなたの寛大さと恩恵の流出を、 私から差し控え給うな。おおわが主よ、あなたを愛する者らに定め給うたものを私に定め、選ばれし者らに書き下し給うたものを私に書き下し給え。私の視線は常にあなたの恵み深い摂理せつりの地平線に据えられ、私の目はあなたのお優しき慈悲の宮廷きゅうていに向けられております。あなたにふさわしいように私をあしらい給え。あなたの他に神はいまさず、あなたは御力の神、栄光の神、すべての者が助けを嘆願する御方におわします。
主よ、私はあなたを仰あおぎまつり、あなたのご恩寵おんちょうの不可思議と、ご恵沢けいたくの出現とに望みを託すものであります。私があなたのご慈悲の御扉みとびらから、失望に打ちひしがれた姿で引き返すことのないよう祈りまつる。そして、御教えを拒む者らの中に私を放置し給わぬよう嘆願いたします。
神よ、私はあなたの僕しもべであり、あなたの僕しもべの子であります。あなたの御代みよにおいて私はあなたの真理を知るに至りました。そこで私は、あなたの唯一無二にましますことを公言し、あなたの一体性を認め、あなたのご寛恕かんじょと御許みゆるしをひたすら願いつつ、あなたの唯一性の岸辺へと歩みを向けております。
あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは栄光に輝き、常に許し給う御方にまします。
おおわが主よ。あなたは、私の顔があなた以外のすべてから離れ、ご恩恵の天とご恵沢けいたく
の海へ向けられているのを見そなわせ給う。シナイにおけるあなたの啓示の太陽の光輝により、また、常に許し給う御方という御名の地平線から輝きでる恩寵おんちょうの天体のきらめきにより懇願いたします。私に許しとご慈悲とを下し給え。そして、創造界において、あなたの御名を通して私を気高くするものを、あなたの栄光のペンをもって私のために書き給え。おおわが主よ。私があなたへ向かい、あなたの愛し給う者らの声に耳を傾かたむけるよう援助し給え。彼らは、地上の権力者らによっても弱められることなく、諸国の統治権をもってしてもあなたから引き離されなかった者らであり、あなたのもとへと進みながら、「神こそは我らの主、天と地に住むすべての者らの主なり」と語った者らであります。
おお主なるわが神に栄光あれ。私は、思い切ってあなたのことを述べようとするたびに、自らの重大な罪とあなたに対する嘆なげかわしい違反とにより引き止められ、御恵みめぐみを完全に奪われ、あなたへの賛美を称える力がまったくないことを思い知らされます。しかし、あなたの恩恵への私の強い信頼は、あなたに対するわが望みをよみがえらせました。また、あなたが私を恩寵おんちょう深くあしらい給うという私の確信は、あなたを賛美する勇気と、あなたが所有し給うものを求める勇気とを私に与えました。
おおわが神よ、全創造物を超越するあなたの慈悲と、諸々の名称の海に浸ひたされている
すべてのものが証言するあなたのご慈悲とにより嘆願いたします。私を置き去りにし給うな。なぜなら、私の心は悪に影響されやすいからであります。私をあなたのご保護の砦とりでと、お世話の避難所にかくまい給え。おおわが主よ、私はあなたのご威力により定められたことだけを唯一の望みとする者であります。私が自らのために選んだものは、あなたの恵み深いご指令と御心みこころのご支配とによって援助されること、あなたのご命令と裁さばきの諸々のしるしにより助けられることだけであります。
おお、あなたを切望する人々が敬愛けいあいする御方よ。あなたの大業の顕示者けんじしゃたちとご霊感の曙あけぼのたち、そしてご威厳いげんの解説者たちと知識の宝庫たちにより懇願いたします。あなたの聖なるお住まいと神殿と幕屋を私から奪い給うな。おおわが主よ、私が、彼の尊とうとい宮廷きゅうていに達し、彼の周りを回り、彼の御扉みとびらの前につつましく立つことができますよう助けたまえ。
あなたはその力が永遠の古いにしえより、永遠の未来にまで続く御方におわします。あなたの御知識は何事も見逃しません。まことにあなたは御力の神であり、栄光と英知の神におわします。
諸々の世界の主なる神に誉ほまれあれ。
御名に栄光あれ、おおわが神にして万物の神なる御方よ、わが栄光にして万物の栄光なる御方よ、わが望みにして万物の望みなる御方よ、わが強みにして万物の強みなる御方よ、わが王にして万物の王なる御方よ、わが所有主にして万物の所有主なる御方よ、わが目標にして万物の目標なる御方よ、私を動かし給う御方にして万物を動かし給う御方よ。懇願いたします。お優しいご慈悲の海より私を引き離し給わぬよう、また、あなたへの接近の岸辺から遠く引き離し給わぬように。
おおわが主よ。あなたの他に私のためになるものはありません。あなたに接近すること以外、有益なことはありません。他者をまったく必要としないあなたの無限の富により懇願いたします。あなたに顔を向け、あなたに仕えようと立ち上がった者のひとりとして私を数え給え。そして、おお、わが主よ、僕しもべらと侍女じじょらを許し給え。まことにあなたは、常に許し給う御方、最も憐あわれみ深き御方におわします。
自らの犯した罪や過あやまちを他人に告白することは許されない。
罪人つみびとは、ひとり神に向かって、慈悲の大海からのご慈愛を嘆願し、
寛大の天上からの寛恕かんじょを乞こい願い、唱えよ。
おお神よ、わが神よ。あなたに真に献身する者らの血潮ちしおにより懇願いたします。彼らは
あなたの甘美な御言葉に狂喜きょうきし、栄誉ある殉教の場である栄光の頂点へと急いだ者らであります。私はまた、あなたの知識に秘められた神秘と、恩寵おんちょうの大海に秘蔵されている真珠により嘆願いたします。私と、私の父母に御許みゆるしを与え給うよう。まことにあなたは慈悲深い者の中で最も慈愛深き御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは永遠に許し給う御方におわし、すべてに恩寵おんちょう深き御方におわします。
おお神よ、あなたは、この全く罪深き者があなたのご愛顧あいこの大海に向かい、このか弱い者があなたの聖なる御力の御国を求め、この貧しき生きものがあなたの御豊かさの昼の星に心惹ひかれているのを見給う。おお主よ、あなたのご慈悲とご慈愛にかけて、彼を失望させ給うな。また、あなたの日において、あなたの恩恵を現わすものから彼をしめ出し給うな。そして、あなたの天と地に住むすべての人々に開け広げられたあなたの御扉みとびらより彼を追放し給うな。
ああ悲しいかな、哀あわれ。私の罪は聖なるあなたの御宮居おんみやいに私が近付くことを妨げ、私の過あやまちはあなたの神殿から私を遠ざけました。私はあなたが禁じ給うたことを犯し、あなたが私に定め給うたことを放置してしまいました。
私は御名の主権の主におわす彼によりあなたに祈願いたします。私をあなたのおそば
近くに引き寄せ、私とあなたの寛恕かんじょと御許みゆるしの間に介在する私の過あやまちから私を清めるものをあなたのご恩恵のペンで私のために書き給え。
まことにあなたは御力を持ち給う御方、御恵みめぐみ深き御方におわします。あなたの他に神は
いまさず、あなたは御力強き御方におわし、ご仁慈じんじの御方におわします。
おおわが神よ、おおわが主よ、おおわが師よ。あなたの愛以外の諸々の喜びを、あなたのおそば近くにいること以外の諸々の安らぎを、あなたの御心みこころに召めすこと以外の諸々の歓喜を、またあなた以外の諸々の存在との対話を求めるこの私を許し給うよう懇願いたします。
おお神よ、我らが主よ。御恵みめぐみにより、私どもを、あなたが忌いみ給うすべてのことから守りたまえ。また、あなたに似につかわしいものを与え給え。あなたのご恩恵より、私どもに更に多くを与え、祝福し給え。私どもの行いを許し、罪を洗い流し給え。そして、恵み深き御許みゆるしにより、私どもを許したまえ。まことにあなたは、最も崇高なる御方、ご自力にて存在し給う御方におわします。
あなたの愛情あふれる摂理せつりは、天と地にある万物を取り囲みました。また、あなたのお許しは全創造物を凌駕りょうがしました。ご主権はあなたのものであり、創造と啓示の王国はあなたの御手の中にあります。あなたは右手に全創造物を保持し、掌中しょうちゅうには割り当てられただけの許しを携たずさえ給う。あなたは僕しもべらの中でご自分が気の向く者を許し給う。まことにあなたは、常に許し給う御方、すべてを愛し給う御方におわします。あなたの知識から漏もれるものは何もなく、 あなたより隠されるものもありません。
おお神よ、私どもの主よ。ご威力により私どもを守り、波打つ不思議の海に入らしめ給え。そして、あなたにふさわしいものを私どもに授け給え。
あなたは最高の支配者におわし、強大なる遂行者、崇高なる御方、すべてを愛し給う御方におわします。
おお主よ、あなたに賛美あれ。私どもの罪を許し、慈悲を授け、私どもがあなたのもとに戻ることを可能ならしめ給え。私どもがあなたの他の何者にも依存することを許し給うな。あなたのご恩恵により、あなたが愛し給い、望み給うもの、またあなたにふさわしいものを私どもに与え給え。心より信仰する者らの地位を高め、あなたの慈悲深い寛大さで彼らを許し給え。まことにあなたは危難の中の御救いにおわし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
おお主よ、私は嘆願いたします。あなた以外のことを述べ、あなた以外を賛美し、あなたの近くにはべること以外のことに歓喜し、あなたとの語らい以外に喜び、あなたへの愛とあなたのお喜び以外に楽しみを見出した私をお許しください。また、私がなしたことのうち、あなたに関係しないすべてのことに関して、私を許し給え。おお主の中の主よ、手段を与え、扉を開け給う御方よ。
あなたに栄光あれ、おお神よ。全人類の賛美から聖別されておられるあなたのことを、どうして私が述べられましょう。御名に誉ほまれあれ、おお神よ。あなたは王であり、永遠の真理であります。あなたは、天と地にあるものを知り給う。そして万物はあなたに戻ります。あなたは、神聖なる定めによる啓示を明確な尺度に応じて下し給いました。あなたに賛美あれ、おお主よ。あなたは、その命めいにより、天と地と、そしてその間にあるすべての軍勢ぐんぜいを通して望み給う者みなに勝利をもたらし給う。あなたは主権者におわし、永遠の真理にして、無敵の威力の持ち主におわします。
あなたに栄光あれ、おお主よ。あなたは、許しを嘆願する僕しもべらの罪を常に許し給う。
私の罪を洗い流し給え。さらに、夜明けにあなたの許しを求め、昼夜あなたに祈り、あなたのみを切望し、神が恵み深く授け給うたもののすべてを捧げ、朝な夕なにあなたの賛美を謳歌おうかし、義務を怠おこたらない者らの罪も洗い流し給え。
おお主よ。私は、私の罪が私の顔を覆おおい、あなたの御前で恥はじており、私の背に重荷を負わせ、あなたの美しいお顔と私の間をさえぎり、あらゆる方向から私を取り囲み、あなたの聖なる御力の現れへの接近を四方からさえぎっていることを気づいております。
おお主よ、もし、あなたが私をお許しにならなければ、誰が許しを与えてくれるでしょう。もし、あなたが私に慈悲を垂たれ給わなければ、誰が憐あわれみを授けられましょう。あなたに栄光あれ。あなたは、無の存在であった私を創り出し、まったく理解力のなかった私を養い育て給いました。あなたに賛美あれ、あらゆる恩恵の証拠はあなたに由来し、あらゆる恩寵おんちょうのしるしはあなたのご命令の宝庫より発するのであります。
おお、お許しになる主よ。あなたは、この僕しもべらみなの避難所におわします。あなたは諸々の秘密を知り、すべてのことに気づいておられます。私どもはみな、無力であり、あなたは強大にして、全能なる御方におわします。私どもはみな罪人つみびとであり、あなたは罪を許し給う御方、慈悲深き御方、憐あわれみ深き御方におわします。おお主よ、私どもの短所にはお目を向け給わず、御恵みめぐみとご恩恵に応じて私どもをあしらい給え。私どもの短所は数多く、あなたのお許しの海は無限です。私どもの弱点は嘆なげかわしく、あなたの救いと援助の証拠は明白です。それゆえ、私どもに確証を授け、強め給え。私どもが、あなたの聖なる御敷居おんしきいに値することをなすことができるよう助け給え。私どもの心を明るく照らし、認識力ある目と注意深い耳とを授け給え。死者をよみがえらせ、病人を癒いやし給え。貧者ひんじゃに富を授け、恐れる者に平穏と安全を与え給え。私どもをあなたの王国に受け入れ、導きの光で明るく照らし給え。あなたは力強き御方、全能なる御方におわします。あなたは寛大にして寛容かんようにおわし、お優しき御方におわします。
おお神よ、おそば近く仕える者にとってあなたの試練は妙薬みょうやくであり、あなたを愛する
者にとってあなたの剣は熱烈な願望であります。あなたを慕したう者にとってあなたの槍やりは最も切実な心の願いであり、あなたの真理を認める者にとってご命令は唯一の望みであります。あなたの聖きよき甘美と、お顔の栄光の輝きとにより嘆願いたします。あなたに近付くことを可能にするものを、高きにあるあなたの隠れ家より私どもに下し給え。おおわが神よ、私どもの歩みを御教えの中に確固たらしめ給え。そして、あなたの知識の光で私どもの心を明るくし、御名の輝きで私どもの胸を照らし給え。
神に栄光あれ。おおわが神よ、あなたの道でこうむる困難なくして、どうしてあなたを真に愛しまつる人々が見分けられましょう。また、あなたに対する愛のために忍ぶ試練なくして、どうしてあなたを心から慕したいまつる人々の地位が明らかにされましょう。あなたの御力はわが証人におわします。あなたを敬愛けいあいしまつるすべての人々の伴侶はんりょは彼らの流す涙であり、あなたを求めまつる人々の慰なぐさめは彼らの発するうめき声であり、あなたにお目にかかろうと急ぐ人々の糧かては、粉々に砕かれた彼らの心であります。
あなたの道における死の苦味はいかに甘く、御言葉をたたえるために受けるあなたの敵の矢は、私にとっていかに貴重なものでありましょう。おおわが神よ、あなたがお望みのものすべてを御教えの中で私が飲み干すことを許し給い、定め給うたものすべてをご愛情により私に下し給え。ご栄光にかけて誓います。私はあなたの望み給うもののみを望み、あなたの貴とうとび給うもののみを貴びます。私は常に完全なる確信と信頼をあなたにささげております。
おおわが神よ、ここに嘆願いたします。あなたの御名とご主権に相応ふさわしい人々を、この啓示を助ける者として引き上げ給え。そして彼らがあなたの創り給うたものの中で私を記憶し、あなたの地上にあなたの勝利の御旗を掲げるようなし給え。
あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方にまします。あなたの他に神はいまさず、あなたは危急ききゅうの場の救助者におわし、ご自力にて存在し給う御方におわします。
おお主なるわが神に栄光あれ。洞察力どうさつりょくある者はみなあなたのご主権と支配を認め、眼識がんしき
のある者はみなあなたの威厳いげんの卓越たくえつ性とご威力の圧倒的な力を感知しております。試練の風は、あなたのおそば近くはべる者らが栄光の地平線に顔を向けるのを阻むことができず、苦難の嵐も、あなたの御心みこころに完全に献身する者らがあなたの宮廷きゅうていへ近づくのを妨げることはできず、また、引き返させることもできません。
思うに、彼らの心にはあなたの愛のランプが燃え、彼らの胸にはあなたの優しさの光が灯ともされているのです。逆境ぎゃっきょうは彼らを大業から引き離すことはできず、人生の浮き沈みもあなたの御心みこころにかなう道から彼らを逸そらせることはできません。
おおわが神よ、彼らと、そしてあなたとの別離を嘆なげく彼らの心が発するため息とにより懇願いたします。彼らをあなたの敵の危害より安全に守り、恐怖に襲おそわれることも、悲しみに覆おおわれることもないあなたの愛し給う者らに定め与え給うたものにより彼らの魂を養い給え。
おお神よ、わが神よ。ご恩恵とご寛大さにより私の悲嘆ひたんを拭ぬぐい給え。ご主権とご威力により私の苦悶くもんを消し去り給え。おおわが神よ、あなたは、悲しみがあらゆる方向から私を取り囲んでいる時、私があなたに顔を向けるのを見給う。おお万物の主におわし、目に見えるもの、見えざるものすべてを庇護し給う御方よ。人々の心と魂を従わせ給いました御名と、ご慈悲の大海のうねりと、ご恩恵の昼の星の光輝とにより嘆願いたします。いかなることによってもあなたに顔を向けることを妨げられなかった者のひとりに私を数え給え。おおすべての名称の主におわし、天界を創り給いました御方よ。
おおわが主よ。あなたの御代みよにおいて私の身に降りかかったことを見そなわせ給え。諸々の御名の曙あけぼのであり、あなたの諸々の属性の夜明けの地である御方により懇願いたします。私があなたに仕え、あなたの美徳を賛美するために立ち上がることを可能にするものを私に定め給え。まことにあなたは、全能者におわし、最も力に満ち給う御方、すべての者の祈りに常に答え給う御方におわします。
そして最後に、お顔の御光により嘆願いたします。私の仕事を祝福し、負債を償却しょうきゃくし、
必要を満たし給え。あなたはその御力とご支配についてあらゆる舌が証言した御方であり、そのご威厳いげんとご主権についてあらゆる理解力ある心が認めた御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは聞き給い、常に答え給う御方におわします。
あなたに誉ほまれと栄光あれ、おおわが神よ。あなたの愛し給う者らのため息と、あなたを仰あおぎまつることを切望する者らが流した涙とにより懇願いたします。あなたの御代みよにおいて、あなたのお優しき慈悲を私から差し控え給わず、お顔から輝く光の前であなたの一体性を称える鳩はとのメロディーを私から奪い給うな。私は惨みじめな状態にある者であります。おお神よ、万物の所有者という御名にしっかりとすがる私を見そなわせ給え。私は消滅する者であります。不滅ふめつの御方という御名にしっかりとすがる私を見そなわせ給え。それゆえ、崇高なる御方、最も高遠なる御方というあなたご自身により嘆願いたします。私を見捨て給わず、腐敗した欲望の中に放置し給うな。御力の御手で私の手をにぎり、空想と無思慮むしりょな想像の深みから私を救い、あなたが忌いみ給うすべてのものから私を清め給え。
そして、私が完全にあなたに向かい、あなたに全幅の信頼を置き、あなたをわが避難所として求め、あなたのお顔に向かって急ぐようなし給え。まことにあなたは、ご威力を通して望み給うことのすべてをなし、御心みこころの力により、選び給うことのすべてを命めいじ給う御方におわします。何者もあなたのご命令の働きに逆さからうことはできず、あなたが定め給う進路を変えることはできません。まことにあなたは、全能者におわし、栄光に満ち給い、最も恩寵おんちょう深き御方におわします。
おおわが神よ、あなたは、苦難があらゆる方向から私に降りかかって いることをご存知です。また、それらの苦難を消し去ることや、変えることができるのはあなた以外にないことを十分にご存知です。あなたに対する私の愛により確信いたします。あなたは、あなたの天上の楽園でその者の地位を高めようと望み給うとき、あるいはこの地上の生活で、すべてを制する威力の防壁ぼうへきをもってその者の心を支えようとお望みのとき以外には、いかなる魂に対しても決して苦難をもたらすようなことはされません。それにより、この世の虚栄きょえいへの傾倒はなくなりましょう。私は、いかなる状態にあろうとも、天と地にあるすべてのものを所有することよりも、あなたのご記憶のほうをはるかに大切にいたします。まことに、あなたはこのことを十分にご存知です。
おおわが神よ、あなたへの従順と、あなたへの愛に対し、私の心を強くなし給え。また、私が、あなたの敵の集団とはまったく関わりがないようなし給え。まことに、あなたのご栄光にかけて誓います。私は、あなたの他には望むものはなく、あなたのご慈悲以外に求めるものはなく、あなたの正義以外に怖おそれるものはありません。あなたのお望みのままに、私と、またあなたを愛する者らとを許し給うよう懇願いたします。まことにあなたは、全能なる御方、御恵みめぐみ深き御方におわします。
おお天と地の主よ。あなたは、すべての者らの賛美をはるかに越えて崇高におわします。あなたの忠実なる僕しもべらに平穏あれ。そして、すべての世界の主なる神に栄光あれ。
おおわが神よ、御力により懇願いたします。試練の時、いかなる害悪も私を包囲する
ことなきよう、また私が無思慮むしりょな時、あなたのご神託しんたくにより私の歩みを正しく導き給うよう。あなたは神におわし、あなたは欲するままになし給う御力の御方におわします。何者もあなたの御心みこころに逆さからうことはできず、あなたの御目的を妨げることはできません。
おお主よ。あなたは、あらゆる苦悩を除去し給う御方、あらゆる苦難を追い払い給う御方におわします。また、あらゆる悲しみを消し、あらゆる奴隷どれいを解放し、あらゆる魂を救い給う御方におわします。おお主よ、ご慈悲により救いをもたらし給え。そして、救われた僕しもべらのなかに私を加え給え。
神の他に困難を除去し得るものがあろうか。おお神に誉ほまれあれ。彼こそは神におわします。すべてが彼の僕しもべであり、すべてが彼に従うものであります。
彼こそは、憐あわれみ深き御方、すべてに御恵みめぐみ深き御方におわします。おお神よ、わが神よ。あなたは私を見給い、私を知り給う。あなたは、私の安息所におわし、避難所にまします。私は、あなた以外の何ものをも求めたことはなく、これからも求めることはありません。あなたの愛の道以外を歩んだことはなく、これからも歩むことはありません。絶望の暗い夜、私の目は、期待と希望に満ちてあなたの無限のご恵沢けいたくの朝へ向けられています。また、夜明けには、私の消沈しょうちんした魂は、あなたの美と完全性を思い起こして活気づけられ、強められます。あなたのご慈悲の御恵みめぐみで救助された者は、たとえ、一滴いってきの水にすぎないものでも果てしない大海になれるのです。また、あなたのご慈愛の援助があれば、単なる原子ひとつも、輝かしい星のように輝きます。
おお、純潔の精神なる御方よ、すべてに恩寵おんちょう深き供給者なる御方よ、あなたに魅惑みわくされ、燃え立ったこの僕しもべをご庇護の下にかくまい給え。この生存の世界で、 あなたへの愛に確固たるよう、 この僕しもべを助け給え。また、この翼つばさ破れた鳥が、天なる樹の上にあるあなたの聖なる巣に隠れ家と避難所を見出すようになし給え。
おお主よ、慕したいまつる御方よ、希望の君よ。寂しい時の友となり、流浪るろうの時の伴侶はんりょとなり給え。私の悲しみを取り除き、私をあなたの美に献身する者となし給え。あなた以外のすべてのものから私を引き離し、あなたの聖きよき芳香ほうこうで私を引き寄せ給え。あなた以外のすべてのものを超越し、あなたの御国に仕えることを切望し、御国において御教えのために働く人々と親しく交まじわることを私に許し給え。私を御心みこころにかなう侍女じじょの一人となし給え。まことにあなたはご恩寵おんちょう深く、寛大なる御方にまします。
おおわが神よ、すべての栄光と主権の源みなもとにおわし、偉大さと誉ほまれ、主権と支配、崇高さと恩恵、また、畏敬いけいと権力の源泉にましますあなたを賛美いたします。あなたは望み給う者を最大の大海に招き寄せ、選び給う者には、古いにしえより続くあなたの御名を知る栄誉を授け給いました。天と地にあるものは皆、御心みこころの働きに逆さからうことはできません。あなたは永遠の古いにしえより全創造物を支配し給い、未来永劫みらいえいごうを通じてそのご主権を続け給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能にして、最も崇高なる御方におわし、また、御力に満ち給い、すべてに賢き御方にまします。
おお主よ、あなたを仰あおぎ、拝はいすることができますよう僕しもべらの面おもてを照らし給え。また、
天恵の御宮居おんみやいに向かい、あなたご自身の顕示者けんじしゃであり、あなたのご真髄しんずいの曙あけぼのである者を認めることができますよう、僕しもべらの心を洗い清め給え。まことにあなたは諸々の世界の主におわします。あなたの他に神はなく、あなたは全く自由な御方におわし、すべてのものを従えさせ給う御方にまします。
最も高遠なる神の御名において。主におわし、全能者にまします神に誉ほまれと栄光あれ。あなたの英知の御前では賢者も及ばず、無益となり、あなたの知識の御前では識者も無知を告白します。あなたの威力の御前では強者も無力となり、あなたの豊かさの御前では富者も貧しさを証言し、あなたの御光りの御前では啓発された者も闇やみの中に失せてしまいます。すべての理解力の精髄せいずいはあなたの知識の聖廟せいびょうに向かい、全人類の魂はあなたの存在の聖域の周りを旋回いたします。
賢者の英知も、識者の学識も理解できないあなたの本質について、どうして私が吟唱ぎんしょう
し、語ることができましょう。なぜなら、誰も自らの理解できないことを吟唱ぎんしょうすることはできず、達成し得ないことを語ることはできず、その上、あなたは、古いにしえより、接近不可能で、探し求めることのできない御方であるからです。あなたの栄光の天に昇ることも、あなたの知識の領域に舞い上がることもできない私でありますが、あなたの輝かしい御業みわざを証あかすあなたの御しるしについて語ることはできます。
あなたのご栄光にかけて。おおすべての心が敬愛けいあいする御方、あなたへのあこがれの苦悶くもんを静め得る唯一の御方よ。あなたは、御しるしのなかに、また御しるしをとおしてご自身を現わし給いました。天と地に住むすべてのものが寄り集まっても、あなたの最も小さな御しるしさえも十分に称えることはできません。ましてや、あなたのすべての象徴の創造者なるあなたの聖なる御言葉を適切に賛美することなど到底できません。
あなたにすべての賛美と栄光あれ。万物は、あなたが一つであり、古いにしえより、いかな
る類似や対等をも超えて崇高におわし、永遠にそのままであるあなたの他に神はいまさぬことを証言いたします。すべての王たちはあなたの僕しもべに過ぎず、目に見えるもの、見えぬもの、すべての創造物はあなたの御前では無に過ぎません。あなたの他に神はいまさず、あなたは恵み深き御方、力強き御方、最も高遠なる御方におわします。
主なる神よ、御名に誉ほまれあれ。あなたは諸々のものに崇敬すうけいされ、何ものをも崇拝すうはいし給う
ものなき御方におわします。また、あなたは諸々のものの主におわし、何ものの従者じゅうしゃにもおわさず、すべてを知り給い、しかもあなたご自身は何ものにも知られ給わぬ御方にまします。あなたはご自身を人間に知らせ給うため、御口をもれる御言葉を通して創造物に命を与え、宇宙を創り給いました。あなたの他に神はいまさず、あなたは創り給う御方、創造者にまします。また、全能の御方におわし、最も強力な御方にまします。
御心みこころの地平線に輝く御言葉により願いまつる。選ばれた人々の心を活気づけ、あなたを愛する者らを鼓舞こぶし給うための命の水を私にも心ゆくまで飲ませ給え。そしてまた、私がいつ、どこででもわき目もふらず、ただあなたお一人を仰あおぎ見まつりますよう助け給え。
あなたは御力の神、栄光と恩恵の神におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは最高のご支配者におわし、栄光に輝き給う御方にましまし、知らぬことなき御方におわします。
あなたに栄光あれ、おお主よ、わが神よ。あなたに感謝を捧げます。あなたは、私にあなたご自身の顕示者けんじしゃを認識させ、私をあなたの敵から遠ざけ、あなたの御代みよにおける彼らの邪悪じゃあくな行いと悪行を私の目に露あらわにし、彼らへの愛着のすべてを私から取り除き、私が、完全に、御恵みめぐみと恩恵深きご恵沢けいたくへ向かうようなし給いました。再度感謝いたします。あなたは、不信心者らのささやきや誤った信仰の持ち主の暗示から私を聖別し、私の心をしっかりとあなたに据えさせ、お顔の光を否定する者らから私を解放するものを御心みこころの雲より私に下し給いました。さらに感謝いたします。あなたは、私があなたへの愛に確固とし、あなたへの賛美を語り、あなたの美徳を称えるよう、力を与え給いました。また、目に見えるもの、見えざるものすべてに勝まさるご慈悲の杯より私に飲ませ給いました。
あなたは全能者、最も崇高なる御方、栄光に満ちた御方、すべてを愛する御方におわします。
あなたに賛美あれ、おお主よ、わが神よ。私はあなたのことを述べようとする度に、あなたの地位の荘厳そうごんさとご威力の圧倒的な強さに妨げられます。なぜなら、たとえ私が、あなたのご主権と統治が永続する限りあなたを賛美し続けたとしても、その賛美は、あなたの創造物であり、あなたのご命令の力で生じさせられ、御心みこころの力で形作られたこの私のような者に益えきをもたらすだけだからであります。また、私のペンが、あなたの御名のいずれかにでも栄光を与えようとする時はいつも、あなたに遠く及ばないことを嘆なげくそのペンの声が聞こえ、あなたご自身からの別離のために泣く声を認めざるを得ません。あなた以外のものはすべて、あなたの創造物でしかなく、あなたの掌てのひらに収まるものであることを証言いたします。あなたが、あなたの創造物の行いや賛美を受け入れ給うのは、あなたの御恵みめぐみと恩寵おんちょう深き恵沢けいたくの驚異の証拠であり、寛大と摂理せつりの現れでしかないのです。
おおわが主よ。あなたは、最大名を通して光を火と区別し、真実を否定と区別し給いました。その最大名により懇願いたします。私と、私と共にいる私の愛する者らのためにこの世と来たるべき世の良きものを下し給うように。そして、人々の目に隠されているあなたの驚くべき贈り物を私どもに与え給え。まことにあなたは全創造物の形成者におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者、栄光に満ち給う御方、最も高遠なる御方におわします。
おおわが神よ、すべての威厳いげんと栄光、すべての統治権と光、壮大そうだいさと光輝があなたにあらんことを。あなたは、ご自身のお望みのままに、ある者には主権を授け、またある者にはそれを保留し給います。あなたの他に神はいまさず、あなたはすべてを所有し給う御方、最も崇高なる御方におわします。あなたは、宇宙とそこに存在するすべてのものを無から創造された御方におわします。あなたご自身の他にあなたにふさわしいものはなく、あなたの聖なる御前ではあなたの他のすべてのものは追放者も同然であり、あなたご自身の存在の栄光に比べればまったくの無に等しいのです。
あなたの重要な書しょにおいてあなたがご自身を称揚しょうようし給うたことに頼る以外には、私があなたの美徳を賛美することなどはるかに及びません。あなたはその書しょでこう語っておられます。「いかなる目も神を捉えることはできない。一方、神はすべてのものを見給う。神は鋭敏えいびんなる御方、すべてを感知し給う御方におわす」 。おおわが神よ、あなたに栄光あれ。いかなる理性も洞察力どうさつりょくも、それがいかに鋭するどく、識別力があろうとも、あなたのしるしの中の最も取るに足らないものの性質さえも把握することはできません。まことにあなたは神におわし、あなたの他に神は存在しません。ここに証言いたします。あなたの属性を表現できるのはあなたご自身であり、あなた以外のいかなる者の賛美も聖なる宮廷きゅうていに達することはできず、あなたの属性はあなたご自身の他の誰にも計り知ることはできません。
あなたに栄光あれ。あなたは、あなた以外のいかなる者の描写びょうしゃをも超えて崇高におわ
します。あなたの美徳を適切に称え、あなたのご本質の最も内なる実在を理解することは、人間的着想を超越するものであります。あなたの創造物があなたを描写びょうしゃすること、あなた以外のものがあなたを知ることは、あなたの栄光に遠く及ばないことであります。おおわが神よ、私は、あなたがご自身を私に知らしめ給うたがゆえにあなたを知るに至りました。あなたがご自身を私に啓示されなかったなら、私があなたを知ることはなかったでしょう。私をあなたに召還しょうかんし給うたがゆえに、あなたを崇拝すうはいいたします。あなたのご召還しょうかんがなかったなら、私はあなたを崇拝すうはいすることはなかったでありましょう。
栄光に輝く主なる神よ。ご恩寵おんちょうの嵐により、また御目的の曙あけぼのであり、ご霊感の黎明れいめいの場である人々により嘆願いたします。私と、あなたのお顔を求める者皆の上に、あなたのご寛容かんようと、いと豊かなご恩寵おんちょうにふさわしく、ご恵沢けいたくと恩恵に値するものとを授け給え。おおわが主よ、貧しく哀あわれな私をあなたの富の大海に沈め給え。渇かわきにあえぐ私にご慈愛の生命の水から飲ませ給え。
あなたご自身により、また、天と地にあるすべてのものに対するあなたご自身の存在と、あなたの識別力に満ちた御言葉を顕示する者として定め給いました偉大なる御方により嘆願いたします。僕しもべらをみな恩寵おんちょう深きご神意の木陰に集め給え。そして彼らがその木の実の宴うたげにあずかり、その木の葉のそよぎと枝に歌う聖なる小鳥の甘美なメロディーに耳を傾かたむけるよう助け給え。まことに、あなたは危急ききゅうの場の救助者におわし、得がたい御方にましまし、全能にして最も恵み深い御方にまします。
おお慈悲深き神におわす御方よ。おお強大で力に満ち給う御方よ。おお最もお優しい父なる御方よ。これらの僕しもべは共に集い、あなたに向かい、あなたの御敷居おんしきいに嘆願し、あなたの大いなる確証から、あなたの限りない恩恵を求めております。彼らには、あなたのお喜び以外に何の目的もありません。彼らには、人類への奉仕以外に何の意図もありません。
おお神よ。この会合を輝くものとなし給え。彼らの心を慈悲深いものとなし給え。聖霊の恵みを与え給え。彼らに天よりの力を授け給え。彼らを天来の知性で祝福し給え。彼らがこの上ない謙虚と悔恨かいこんの心で御国へ向かい、人類への奉仕に専念しますよう、彼らの誠意を強め給え。ひとり一人が輝くろうそくとなり、ひとり一人がきらめく星となり、ひとり一人が神の王国で、色麗いろうるわしく、かぐわしい香りに満ちたものとなりますように。
おお、お優しき父よ。あなたの祝福を下し給え。私どもの短所に目を向け給わず、私どもをあなたの保護の下にかくまい給え。私どもの罪を記憶し給わず、慈悲をもって私どもを癒いやし給え。私どもは弱く、あなたは強大におわします。私どもは貧しく、あなたは豊かにおわします。私どもは病やんでおり、あなたは医師におわします。私どもは困窮こんきゅうした者であり、あなたは最も寛大なる御方にまします。
おお神よ、あなたの摂理せつりを私どもに授け給え。あなたは力強き御方におわし、与え給う御方、憐あわれみ深き御方におわします。
おお親切なる主よ。この会合に集うこれらの者はあなたの僕しもべであり、あなたの御国へ顔を向けており、あなたの賜物たまものと祝福を必要とする者であります。おお神にまします御方よ。すべての生命の本質に預け給うたあなたの一体性のしるしを現わし、明らかになし給え。あなたがこれら人間の本質に潜ひそませ、隠し給うた諸々の美徳を示し、解き明かし給え。
おお神よ。私どもは草木のようであり、あなたの恩恵は潤うるおいの雨であります。あなたの賜物たまものを通してこれらの草木を生き返らせ、成長させ給え。私どもはあなたの僕しもべであります。物質的存在の拘束から私どもを解放し給え。私どもは無知なものであります。英知を授け給え。私どもは死者であります。 生あるものとなし給え。 私どもは物質的存在であります。精神を授け給え。私どもは恵まれないものであります。あなたの神秘に親しく交まじわるものとなし給え。私どもは困窮こんきゅうしております。あなたの無限の財宝により私どもを豊かにし、祝福し給え。おお神よ、私どもをよみがえらせ給え。視力を与え、聴力を付与し、生命の神秘を知らしめ給え。それにより、御国の秘密がこの生存の世界で私どもに明かされ、また、私どもがあなたの一体性を証言することができますように。あらゆる賜物たまものはあなたから発し、あらゆる祝福はあなたのものであります。
あなたは強大なる御方、力強き御方におわします。あなたは与え給う御方、常に恵み深き御方におわします。
おおわが神よ。おおわが神よ。まことに、これらの僕しもべはあなたに顔を向け、あなたのご慈悲の御国に嘆願しております。まことに、彼らはあなたの神聖さに引きつけられ、あなたの愛の炎に燃え立ち、あなたのすばらしい御国からの確証を求め、あなたの天上の領土に達することを願っております。まことに、彼らはあなたの賜物たまものが下されるよう乞こい願い、実在の太陽に照らされることを求めております。おお主よ。彼らを輝くランプとなし、慈悲にあふれるしるしとなし、実りをもたらす木となし、きらめく星となし給え。彼らが、あなたへの奉仕に立ち上がり、あなたの愛の絆きずなであなたに結ばれ、あなたのご恵沢けいたくの光を求めますように。おお主よ。彼らを導きの印となし、あなたの不滅ふめつの王国の旗となし、ご慈愛の海の波となし、あなたの威厳いげんの光を映す鏡となし給え。
まことに、あなたは寛大なる御方におわします。まことに、あなたは慈悲深き御方におわし、気高い御方、敬愛けいあいされる御方におわします。
おお許し給う神よ。この僕しもべらは、あなたの御国に向かい、御恵みめぐみと恩恵を求めております。おお神よ、彼らの心を善良で純粋になし給え。それにより彼らがあなたの愛に相応ふさわしいものとなれますように。彼らの精神を清め、神聖になし給え。それにより実在の太陽の光が彼らの上に輝きますように。彼らの目を清め、神聖になし給え。それにより彼らがあなたの光を感じ取れますように。彼らの耳を清め、神聖になし給え。それにより彼らがあなたの御国の呼び声を聞くことができますように。
おお主よ。まことに、私どもは弱き者であり、あなたは強大なる御方におわします。
まことに、私どもは貧しい者であり、あなたは豊かなる御方におわします。私どもは探し求める者であり、あなたは探し求められる御方におわします。おお主よ。私どもを憐あわれみ、許し給え。私どもに能力と感受性を授け給え。それにより、私どもがあなたのご恵沢けいたくに値
する者となり、御国に引きつけられますように。また、生命の水を存分に飲み、あなたの愛の火で燃え上がり、この輝かしい世紀に、あなたの聖霊の息吹いぶきでよみがえらされますように。
おお神よ、わが神よ。この集会にご慈愛のまなざしを向け給え。各人をあなたの保護と擁護ようごのもとに守り給え。これらの魂にあなたの天なる祝福を下し給え。彼らを、あなたのご慈悲の海に浸ひたし、聖霊の息吹いぶきで活気づけ給え。
おお主よ。あなたの恵み深き助けと確証をこの公正な政府に授け給え。この国はあなたの保護の庇護のもとにあり、この国民はあなたに仕えるものであります。おお主よ。あなたの天なる恩恵を彼らに付与し、あふれる御恵みめぐみとご恵沢けいたくを、豊富に下し給え。この尊とうとい国家が尊敬の的となり、あなたの御国に迎え入れられるようなし給え。
あなたは力強き御方におわし、全能なる御方、慈悲深き御方、寛大なる御方、慈愛あふれる御方、豊富な御恵みめぐみの主におわします。
おお聖なる摂理せつりよ。この会合は、あなたの美に引きつけられ、あなたの愛の火により燃え上がった友らの集いであります。これらの魂を天上の天使となし、聖霊の息吹いぶきでよみがえらせ、雄弁な舌と決然けつぜんたる心を与え給え。彼らに天の力と慈悲深い感受性を与え、人類の一体性を宣布する者となし、人類の愛と調和のもととなるようなし給え。それにより、無知による偏見の危険な暗黒が真理の太陽の光を通して消滅し、この荒涼こうりょうとした世界が明るく照らされ、この物質世界が精神世界の光線を吸収し、これらの異なった色が一色になり、賛美のメロディーがあなたの聖域の王国へ昇っていきますように。
まことに、あなたは全能なる御方、力に満ち給う御方におわします。
おお愛に満ちた供給者なる御方よ。これらの魂は御国の召喚しょうかんに耳を傾かたむけ、真理の太陽の栄光を見つめております。彼らはさわやかな愛の空へ舞い上がり、あなたの本質に魅みせられ、あなたの美を崇拝すうはいするものであります。あなたに向かい、あなたについて共に語り、あなたの住処すみかを探し求め、あなたの天上の領土に流れる小川の水を渇望かつぼうしております。
あなたは与え給う御方、 授け給う御方、 常に愛し給う御方におわします。
(ノー・ルーズはバハイの暦の一年の最初の日であり、春分の日に祝われます。 )
おおわが神に賛美あれ。あなたは、あなたへの愛のために断食を守り、あなたの忌いみ給うすべてのものを断った人々の祝日としてノー・ルーズを定め給いました。おおわが主よ、ご愛情の炎と、あなたが命めいじ給う断食によって生じる熱とにより、彼らがあなたの大業に燃えあがり、あなたを賛美し、思いまつることにのみいそしむようなし給え。
おおわが主よ。あなたが定め給う断食をもって彼らを飾る装飾となし給いましたからには、ご恩寵おんちょうと、あふれるご恩恵とにより、あなたの承認という装飾をもあわせて彼らに授け給え。何となれば、人間の行いはすべてあなたの御心みこころに適かなうか否いなかにかかっており、あなたのご命令に左右されるからであります。断食を破った者も、それを守った者としてあなたが見なし給えば、その者は、永遠の昔から断食を守ってきた人々の中に数えられ、断食を守った者も、それを破った者としてあなたが定め給うなら、その者はあなたの啓示の聖衣を汚す者としてこの生命の源泉の清らかな流れから遠く引き離された者の中に数えられましょう。
あなたこそは「ほむべきかな、神の御業みわざ」の旗印はたじるしを掲げ、「すべては神の命めいに従う」の御旗をひるがえし給う御方におわします。おおわが神よ。あなたのこの地位を僕しもべらに知らしめ給え。そして、すべてのものの卓越たくえつ性はあなたのご命令と御言葉しだいで決まり、あらゆる行為の価値はあなたの御許みゆるしと御心みこころに召めすか否かに左右され、人間の行いの手綱たづなはあなたのご承認とご指令の御手の内にあるということを僕しもべらに悟らしめ給え。キリストは今日、「おお精神(イエス)の父よ、すべての支配はあなたにあり」と宣言しており、あなたの友(モハメッド)もまた今日、「おお最愛なる君に栄光あれ。あなたはご自身の美を現わし、選び給う者らに最大の御名の啓示の座に到達することを可能ならしめるものを書き与え給う。そして、最大の御名が啓示される時、あなた以外のすべてを断ち、あなたご自身の啓示者であり、あなたの属性の顕示者けんじしゃである御方に向かった者以外はすべて悲嘆ひたんに暮れた」と、声たからかに叫んでおります。このような日において、いかなるものもあなたの美より人々を締め出すことは断じてできないことを僕しもべらに知らしめ給え。
おおわが主よ。あなたの枝である者とそのすべての伴侶はんりょは、あなたの御宮居おんみやいの境内けいだいに
あってあなたの御心みこころにかなうことを切望し、ただひたすらに断食を守り、今日その断食を終えました。あなたの枝と伴侶はんりょたちのために、さらにはこの期間中あなたの御前に参じたすべての者のために、聖典中に定め給いましたものを授け給え。そして、現世と来たるべき世を通じて有益なるものを彼らに提供し給え。まことにあなたはすべてを知り、すべてに聡明そうめいなる御方にまします。
まことにホゴゴラは偉大な法である。それは恩寵おんちょうと、
豊かさと、すべての良きものの源泉であり、ホゴゴラの献納は万人ばんにんに
課せられた義務である。その献納によって賜たまわる恩恵は神のすべての世を
通じて残るものである。神こそはすべてを所有し、恩恵に満ち給う。
おお全創造物の主よ、万物が向かうべき御方よ。あなたに誉ほまれあれ。私は、あなたが
ご自身を現わし、啓示し、御しるしを下し、証拠を宣言し給うたことを、内なる舌と外なる舌とをもって証言いたします。さらに証言いたします。あなたはご自身以外の何ものにも依存し給わず、地上のすべてのものより聖別された御方におわします。あなたの大業の卓越たくえつした栄光と、あなたの御言葉の無上の威力により嘆願いたします。あなたがご自身の書しょに命めいじ給うたものを捧げ、あなたの受諾の芳香ほうこうを放散することを遵守じゅんしゅしたいと欲する者に確証を授け給え。まことに、あなたは全能者におわし、すべてに恩寵おんちょう深く、すべてを許し給い、すべてに寛大なる御方におわします。
あなたに誉ほまれあれ、おお憐あわれみ深きわが主よ。聖なるご発言の海のざわめきと、最高のご主権の諸々の御しるしにより懇願いたします。また、拒むことのできないあなたの神性の証拠と、あなたの知識の中に隠された神秘とにより懇願いたします。あなたと、あなたが選び給うた者らに仕える恩恵を私に授け給え。また、あなたの書しょに定め給うホゴゴラを従順な態度をもって捧げることができますよう私を助け給え。
おおわが主よ。私は、ご栄光の領土に愛情を向け、ご寛大の裾すそにしっかりとすがっております。全存在の主におわし、名称の王国の支配者にまします御方よ。ここに嘆願いたします。所有し給うものを私に拒み給うな。また、選ばれた者らに定め給うものを私に差し控え給うな。
おおすべての名称の主におわし、天の創造者にまします御方よ。ここに嘆願いたします。いや増すご恩寵おんちょうにより、私を大業に確固たらしめ給え。それにより、私が、この世の虚栄きょえいという暗幕あんまくによって閉め出されることなきよう、また、あなたの御代みよにおいてあなたの民を誤った道に導こうと立ち上がった邪悪じゃあくな者らの暴挙ぼうきょによって妨げられることなきよう助け給え。おおわが心の望みなる御方よ。この世と来たるべき世の良きものを私に定め給え。まことに、あなたは望むままになす威力を持ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは、常に許し給い、最も寛大なる御方におわします。
「故人のための必須の祈り」は、バハイの必須の祈りの中で唯一、 集会に寄り集まった人々を前にして唱えるものです。出席者全員が起立し、 沈黙した中で、一人の信者が唱えます。バハオラは、この祈りは故人が十五歳 以上である時のみ必須で、埋葬の前に唱えられ、唱える間にゲブレを向く必要は ないと明記されています。祈りの後半部分は、「アラホ・アブハ」を一回唱え、 次に最初の聖句を十九回唱え、次に「アラホ・アブハ」を一回唱え、二つ目の 聖句を十九回唱え、同じようにして、「アラホ・アブハ」と各聖句を交互に しながら最後まで唱えます。なお、死者が女性の場合、最初の聖句を「これは あなたの侍女じじょであり、あなたの侍女じじょの子であります」と言い換え、その後も「僕しもべ」 はすべて「侍女じじょ」 、「彼」は「彼女」に換えて唱えます。
おおわが神よ、これはあなたの僕しもべであり、あなたの僕しもべの子であります。彼はあなたご自身と、あなたの御しるしとを信じ、あなたに顔を向け、あなた以外のすべてのものを超越いたしました。まことに、あなたは慈悲深き者の中の最も慈悲深き御方におわします。
人々の罪を許し、人々の過あやまちを覆おおいかくし給う神よ。ご恵沢けいたくの天上と、ご恩寵おんちょうの大海原に相応ふさわしいままにこの僕しもべをあしらい給え。天と地の創造以前より続く崇高なるご慈悲の領土に入ることをこの僕しもべに許し給え。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、最も寛大なる御方におわします。
(次に「アラホ・アブハ」を一回唱えるごとに、その下に続く聖句をそれぞれ十九回ずつ唱える。 )
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神を礼拝いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神の御前に額ぬかずきます。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神に献身いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神を賛美いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神に感謝いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神のもとに、耐え忍びます。
おお主なるわが神に栄光あれ。不朽のご主権の威力により高め給いました者を卑いやしめ給わず、永遠の幕屋に召めし給いました者をあなたから遠く移し給うな。おおわが神よ、ご支配のもとにかばい給いました者をあなたは見捨て給うでしょうか。おおわがあこがれの御方よ、あなたがかくまい給いました者をあなたは追放し給うでしょうか。あなたが引き上げ給いました者をあなたはおとしめ給うでしょうか。また、あなたがあなたを思い起させ給いました者をお忘れになるでしょうか。
限りなき栄光に輝き給うあなたに栄光あれ。あなたは古いにしえより全宇宙の王におわし、その最初の原動力にましまし、未来永劫みらいえいごうを通じて森羅万象しんらばんしょうの主におわし、命令者におわします。おおわが神よ、あなたに栄光あれ。もしあなたが僕しもべらに御恵みめぐみを垂たれ給うことをおやめになれば、誰が代わって彼らに慈悲を示すでありましょう。もしあなたが愛し給う者らを救うことを拒み給えば、誰が代わって彼らを救うことができましょう。
計り知れぬ栄光に輝き給う御方なるあなたに栄光あれ。あなたは真実なるがゆえに敬愛けいあいされ給う。まことに、私どもはみなあなたを崇拝すうはいいたします。あなたはあなたの正義において明白におわします。まことに、私どもはみなあなたに証言いたします。実にあなたは恩寵おんちょう深きがゆえに敬慕けいぼの的におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは危急ききゅうの場の救助者におわし、ご自力にて存在し給う御方にまします。
彼こそは神におわします。神は崇高におわし、慈愛と恩恵の主にまします。
おお全能なる主にましますわが神に栄光あれ。あなたが全能者におわし、御力に満ち給うことを証言いたします。また、あなたのご主権、ご慈愛、ご恩寵おんちょう、 ご威力、 あなたの存在の唯一性、 ご本質の一体性、 そしてあなたは、創造の世界とそこにあるすべてのものより聖別され、はるかに超越し給うことを証言いたします。
おおわが神よ。ご覧のように、私はあなた以外のすべてのものを離れ、あなたにしっかりとすがり、御恵みめぐみの大海原に向かい、ご恵沢けいたくの天上と、恩寵おんちょうの昼の星に顔を向けております。
主よ、あなたは僕しもべに信頼をおき、その同じ精神によってこの世に生命を与え給いましたことを証言いたします。
あなたのご啓示の天体の輝きにより嘆願いたします。僕しもべがあなたの御代みよにおいて達成したことを、慈悲深く受け入れ給え。そして僕しもべがあなたの御心みこころに召めすことの栄光にあずかり、あなたのご承認をもって飾られるよう恵み給え。
おおわが主よ。私自身と、すべての創造物は皆共にあなたの強大なることを証言いたします。そして、あなたのもとへ、また、あなたの天上の聖所と至上の楽園へと昇り、あなたのおそば近い避難所へと昇天したこの魂をあなたのもとから退しりぞけ給わぬようお祈りいたします。おお全人類の主にまします御方よ。
おおわが神よ。筆舌ひつぜつに尽くしがたい天上の聖所でこの僕しもべが、あなたの選び給うた人々や、聖人たちや使徒らと共に親しく交まじわることができますよう恵み給え。
おおわが主よ。この貧しい者はあなたの富の王国に向かい、この旅人はあなたのご境内けいだいにあるわが家へと急ぎ、渇かわきにあえぐこの者はあなたの恩恵の天上の川へと旅立ちました。おお主よ。恩寵おんちょうの宴うたげの分け前と、賜物たまものの御恵みめぐみをその者に拒み給うな。まことに、あなたは全能者におわし、恩寵おんちょう深く、限りなき御恵みめぐみの御方にまします。
おおわが神よ。あなたが託し給いました者があなたのもとへと返されました。新しく迎え入れられた者にあなたの賜物たまものと贈物を授け、ご恩寵おんちょうの木の実を与え給うことは天と地のあなたの領土を取り囲むあなたのご恩寵おんちょうと恩恵に相応ふさわしいことであります。あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方にまします。あなたの他に神はいまさず、あなたは恩寵おんちょう深き御方におわし、恩恵に満ち、憐あわれみ深き御方にまします。そして、あなたは与え給い、許し給う御方におわし、いと貴く、すべてを知り給う御方にまします。
おおわが主よ。ここに証言いたします。あなたは人々に客人を敬うやまうことを命めいじ給いました。そしてあなたを目ざして昇天いたしました者は、まことにあなたのもとに届き、あなたの御前に到達いたしました。願わくは恩寵おんちょうとご恵沢けいたくとにかなうようこの僕しもべをあしらい給え。ご栄光にかけて申します。僕しもべらに命めいじ給いましたことをあなたご自身が拒み給うことは決してなく、また、ご恩恵の御綱みつなにすがり、あなたの富の曙あけぼのにのぼった者を退しりぞけ給うことは決してないと確信しております。
あなたの他に神はいまさず、あなたは唯一無二におわし、限りなき御力の御方にまします。あなたはすべてを知り給い、恩恵に満ち給う御方にまします。
おおわが神よ、罪を許し給う御方よ。賜物たまものを授け給う御方よ。苦しみをぬぐいさり給う御方よ。
肉体の衣ころもを捨て、霊の世界にのぼった人々の罪を許し給うよう切に嘆願いたします。
おおわが主よ。彼らを罪汚つみけがれから清め給い、彼らの悲しみをぬぐいさり、彼らの暗黒を転じて光明と化し給え。彼らを幸福の花園に迎え入れ、最も純粋な水で彼らを清め給え。そして、彼らに、至上の頂いただきに映えるあなたの御光を仰あおぎ見させ給え。
おおわが神よ、わが神よ。まことにあなたの僕しもべは、あなたの聖なる至高性の荘厳そうごんさの御前でへりくだり、あなたの唯一性の御扉みとびらの前で身分卑いやしい者でありますが、彼は、あなたとあなたの聖句を信じ、あなたの御言葉を証言し、あなたの愛の火に灯ともされ、あなたの知識の大海の底深く身をしずめ、あなたの微風に魅了みりょうされ、あなたに頼り、あなたに顔を向け、あなたに嘆願し、あなたのご寛恕かんじょと御許みゆるしを確信しております。僕しもべはこの有限の生命を放棄し、あなたに会うことを望みつつ、不滅ふめつの王国へ飛び立って行きました。
おお主よ、神秘の世の光の海に飛び込むことができますよう僕しもべの地位を高め、あなたの至高のご慈悲の宮廷きゅうていに庇護し給え。そして、あなたの栄光ある楽園に導き入れ、あなたの卓越たくえつした花園での存在を永遠なものとなし給え。まことに、あなたは寛大にして力強く、許し給い、与え給う御方におわします。
おお許し給う主なる御方よ。
ある魂たちは、人生の日々を無知のうちに過ごし、よそよそしく、反抗的になりました。しかし、あなたのお許しの大海からのたったひとつの波によって、罪に取り囲まれている者らはみな、自由にされましょう。あなたは、お望みならば、誰であれ親友となし、あなたの選択の対象外の者はだれであれ、違反者と見なし給う。あなたが、正義を持って裁さばき給えば、私どもはみな、罪人つみびとに他ならず、あなたから閉め出されるに値するのであります。しかし、もしあなたが慈悲を垂たれ給えば、あらゆる罪人つみびとは清められ、すべての見知らぬ者は友とされましょう。それゆえ、あなたのお許しとご容赦ようしゃを授け給え。また、すべての者に慈悲を垂たれ給え。
あなたは、許し給う御方、光を与え給う御方、全能者におわします。
おおわが神よ。おお罪を許し、苦難をぬぐいさり給う御方よ。おお許し給う御方、慈悲深き御方よ。私は嘆願の両手をあなたに差し伸べ、あなたの聖なるご本質の宮廷きゅうていで涙しながら懇願しております。真理の座へ昇っていった侍女じじょを、ご慈悲と御許みゆるしを通して容赦ようしゃし給うように。おお主よ。あなたの御恵みめぐみとご好意の雲で彼女を庇護し、御許しとご寛容の大海に浸ひたし給え。また、聖別された住処すみかたるあなたの天なる楽園に入らしめ給え。
まことに、あなたは強大なる御方、憐あわれみ深き御方、寛大なる御方、慈悲深き御方におわします。
おお主よ。あなたのご慈悲はすべてを取り囲み、御許みゆるしはすべてを超越し、ご恩恵は壮大そうだいであり、ご寛恕かんじょと寛大さはすべてを包み込み、御許みゆるしの光は世界中に放散されております。おお栄光の主よ。私は涙して、熱烈にあなたに懇願いたします。あなたのもとへ昇っていった侍女じじょに、ご慈悲の御まなざしを向け給え。天の楽園の飾りで輝く御恵みめぐみの衣ころもを彼女に着せ、あなたの一体性の木陰にかくまい、ご慈悲とあわれみの光でその顔を照らし給え。
おお神よ。あなたの天上の侍女じじょに、御許みゆるしの精神から生じる聖なる芳香ほうこうを授け給え。彼女を至福の住処すみかに住まわせ、あなたとの再会の妙薬みょうやくでその悲しみを癒いやし、 あなたの御心みこころに沿って、 聖なる楽園に入らしめ給え。彼女のもとへご慈愛の天使たちを次々と下し、彼女をあなたの祝福の木陰にかくまい給え。まことに、あなたは常に許し給う御方、最も寛大な
る御方、すべてに恩寵おんちょう深き御方におわします。
おお親切なる主よ。心より愛されたこの侍女じじょはあなたに魅みせられ、熟考じゅっこうと洞察どうさつを通して、あなたの面前に達し、あなたの領土に入ることを切望いたしました。そして、涙ながらの目で神秘の王国を見つめました。この侍女じじょは多くの夜をあなたとの親密な対話に費ついやし、多くの日を心からあなたを思って過ごしました。毎朝、あなたのことを心に留め、毎夜、あなたに思いを馳はせました。彼女は、さえずる小鳥のように聖句を唱え、鏡のようにあなたの御光を映し出そうと努力いたしました。
おお罪を許し給う御方よ。この目覚めた魂があなたの王国へ入れますよう道を開き給え。そして、あなたの御手によってしつけられたこの鳥が、永遠のバラ園に舞いあがれるようになし給え。彼女はあなたに近づくことを願って燃え上がっております。あなたの御前に達することができるようなし給え。彼女はあなたから引き離されたことにより取り乱し、苦しんでおります。彼女を天の館やかたに入らしめ給え。
おお主よ。私どもは罪人つみびとであり、あなたは許し給う御方におわします。私どもは欠点の海に沈められており、あなたは許し給う御方、親切なる御方におわします。私どもの罪を許し、満ち溢あふれる御恵みめぐみで祝福し給え。お顔を拝はいする特権を与え、歓喜と至福の杯を授け給え。私どもは自らの罪の虜とりことなっており、あなたは大いなる御恵みめぐみの王におわします。私どもは罪悪の海に溺おぼれており、あなたは限りないご慈悲の主におわします。あなたこそは与え給う御方、栄光ある御方、永遠なる御方、恩寵おんちょう深き御方におわします。そして、あなたはすべてに恵み深き御方、すべてに慈悲深き御方、全能なる御方、贈り物を授け、罪を許し給う御方におわします。まことに、あなたこそは、欠点を許していただくために私どもが向かう御方におわし、主の中の主にまします。
「アグダスの書しょ」には次のように記されています。 「我は、汝らに、成人(十五歳)に達した時から祈りと断食をするよう命めいじた…。 これは、汝らの主であり、汝らの先祖の主である神によって命めいじられている。 …旅人や病弱者びょうじゃくしゃ、妊娠中、あるいは授乳中の者らには断食の義務はない…。 日の出から日の入りまで飲食を断ち、聖典に定められたこの恩寵おんちょうを欲望のために 奪われぬよう、注意せよ。 」 ( 断食の期間はバハイの暦の一年の最後の月(高尚の月)に当たり、 ノー・ルーズ(春分の日)の前日に終わります。 )
おおわが神よ、これはあなたが愛し給う者らに断食を命めいじられた期間の最初の日であります。あなたご自身にかけて、また、自我じがや欲望、あるいはあなたの怒りへの怖おそれからでなく、あなたへの愛とお喜びのために断食を守る人々にかけて嘆願いたします。さらに、あなたの最も優れた諸々の御名と最も尊とうとい属性とにより懇願いたします。僕しもべらをあなた以外のすべてのものへの愛着から清め、お顔の光が射し出る夜明けの地と、あなたの一体性の玉座ぎょくざの領地へ彼らを近づけ給うよう。おおわが神よ、あなたの知識の光で彼らの心を照らし、御心みこころの地平線に輝く昼の星の光線で彼らの顔を輝かせ給え。あなたはお望みのままになす御力の御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは栄光に満ち給う御方、万人ばんにんが援助を求める御方におわします。
おおわが神よ。あなたに勝利をもたらし、あなたの御言葉を高めることができますよう、彼らを助け給え。そして彼らをして、僕しもべらの間にある大業の手となし、あなたの宗教と御しるしを人類に示す者となし給え。それにより、全世界はあなたへの思いと賛美、あなたの証明と証拠に満たされるでしょう。まことに、あなたはすべてに恵み深き御方、最も崇高なる御方、力強き御方、強大なる御方、慈悲深き御方におわします。
すべてを知り、すべてに精通し給う神の書しょに約束された御方の御名にかけて。あなたの玉座ぎょくざの周りを巡り、あなたの御前に達したこれらの僕しもべらが食を断つ断食の期間が始まりました。言挙げよ。おお諸々の名の神におわす天と地の創造者よ。栄光に満ち給う御方、あなたの御名により懇願いたします。あなたへの愛のため、また、あなたのお喜びのために断食を守り、聖なる書しょや書簡であなたが命めいじ給うたことを実行した者らの断食を受け入れ給うように。その者らにより懇願いたします。あなたが創造し給うた諸々のものらのどよめきのために足をすくわれることがないよう、あなたの大業を広めることにおいて私を援助し、あなたへの愛に確固たらしめ給え。まことにあなたは、御心みこころのままになす力を持ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたはよみがえらせ給う御方、力に満ち給う御方、最も恵み深い御方、日の老いたる御方におわします。
おおわが神よ。あなたの強大なる御しるしと、人々に示し給うご恩寵おんちょうとにより願いまつる。あなたのまします都みやこの門から私を追放し給わぬよう、また、創造物に現わし給うご恩寵おんちょうに望みをかける私を失望させ給わぬように。おおわが神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。あなたの最も甘美なる御声と、最も高貴なる御言葉とにより願いまつる。私を常に御扉みとびらの敷居により近く引き寄せ給え。ご慈悲の下陰したかげと、ご恩寵おんちょうの天蓋てんがいのもとから私が遠く留まることのないようなし給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。あなたの光り輝く御額おひたいの輝きと、至高の地平線から射し出るあなたのお顔の光明の輝きとにより願いまつる。御衣ころもの芳香ほうこうにより私を魅了みりょうし、御言葉の選り抜きの美酒を私に飲ませ給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。お顔にゆらぐ御髪おぐしにより願いまつる。あなたは最も崇高なる筆を御書の紙上に走らせ給い、諸々の隠された意味の芳香ほうこうを創造界に漂ただよわせ給いました。同じように私を御教えに奉仕すべく立ち上がらせ給え。そして、私が決してたじろぐことなく、また、御しるしを中傷し、お顔にそむく人々のささやきに妨げられることがないようなし給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。あなたがすべての名の王となし給いましたあなたの御名と、天と地にあるすべてのものを歓喜に奮い立たせ給うあなたの御名により願いまつる。私をしてあなたの美の昼の星を眺ながめることを可能ならしめ給え。そして、御言葉の美酒を私に授け給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。至高の頂いただきにそびえるあなたの荘厳そうごんなる聖堂と、最高の峰々に立つあなたのご啓示の天蓋てんがいとにより願いまつる。私があなたの御心みこころの望むままに行い、あなたの御目的の示すままになすことができますよう恩寵おんちょう深く援助し給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。永遠の地平線に輝くあなたの美により願いまつる。まことにあなたの美こそは、その姿を現わす時、美の王国も速やかに礼拝にひれ伏し、響ひびきわたる旋律せんりつをもって賛美をささげまつる美であります。願わくは私が所有するすべてのものに死し、あなたに属するあらゆるものの内に生きることができますようなし給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。あなたを愛しまつる人々の心を焼き尽くし、地上に住む者みなの魂を
天高く舞い上がらせるあなたの御名の顕示者けんじしゃにおわす最愛なる御方により願いまつる。あなたの創り給いました者らの中であなたを記憶し、あなたの民の中に立ち、あなたをほめ称えることができますよう私を助け給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。聖なるロートの木のさざめきと、御名の王国における御言葉のそよ風のささやきとにより願いまつる。御心みこころの忌いみ給うすべてのものから私を遠ざけ、あなたの御しるしの曙あけぼのにまします御方が輝き出る地位に私を近づけ給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。ご神意の御口から発せられるや、たちまち海原を波立たせ、風を巻き起し、果実を実らせ、木々を芽生えさせ、過去の痕跡こんせきを一掃し、すべての暗幕あんまくを引き裂き、あなたに献身しまつる人々を完全なる自由の御方にまします彼らの主のお顔に急ぎ向かわせたかの文字により願いまつる。あなたの知識の宝庫に隠され、あなたの英知の倉に秘められたものを私に知らしめ給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。選び給うた人々や、愛し給う者の目から眠りを追い払うご愛情の炎と、
また、暁あかつきに彼らがあなたにささげる賛美と追想とにより願いまつる。ご聖典に下し給い、御心みこころを通して啓示し給うことに到達した人々の中に私を数え給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。おそば近くはべる人々が、あなたのご命令の矢を受けとめ、献身しまつる人々をあなたの道においてあなたの敵の剣に立ち向かうよう駆かり立てたあなたのお顔の光明により願いまつる。信頼し給い、選び給うた人々に対し書き与え給いましたものを、あなたの最も崇高なる筆により私にも書き与え給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おおわが神よ。あなたの御名により願いまつる。あなたはその御名を通して愛しまつる者の呼び声と、慕したいまつる者の溜息ためいきとを聞き給い、あなたのおそば近く達した者の叫びと、あなたに献身する者のうめき声とに耳を傾かたむけ給いました。また、あなたは、その御名を通して、そして、ご恩寵おんちょうとご恩恵とにより、あなたに望みをかける者の希望を満たし、願いをかなえ給いました。そしてあなたの御名により、御許みゆるしの大海原はあなたのご面前に波打ち、ご寛容かんようの雲は僕しもべらの上に雨を降らせました。あなたは、あなたの御許みゆるしによってのみ語り、あなたへの愛とあなたへの道にすべての所有物を放棄する人々に対して報酬を定め給いました。願わくは、あなたを仰あおぎ、あなたが命めいじ給う断食を守るすべての者にも、同じ報酬を書き与え給え。
おおわが主よ。あなたご自身と、あなたの御しるしと、あなたの明白な証跡しょうせきと、あなたの美の昼の星より放射される光明と、あなたの御枝とにより願いまつる。あなたの掟おきてを固く守り、聖典中に命めいじ給うことを遵守じゅんしゅする者の罪過ざいかを取り消し給え。神よ、見そなわす通り、私は、最も神聖にして最も輝かしく、最も強大で、最も偉大なる御方、最も高貴にして最も栄光に満ち給う御方なるあなたの御名にすがり、現世と来たるべき世のすべての者がすがりまつる御衣ころもの裾すそをしっかりと握りしめております。
おお主なる神に賛美あれ。暗黒を光明に変え、人々が絶え間なく集う神殿を築き、書き記された書簡を現わし、繰り広げられた巻物のおおいを取り除いたこの啓示により嘆願いたします。私と、私と共にいる者らに、卓越たくえつした御光の天上に舞い上がることを可能ならしめるものを下し与え給え。そして、疑い深い者があなたの唯一性の聖堂に入ることを妨げる疑念の痕跡こんせきを洗い清めるものを私どもに授け給え。
おおわが主よ。私はあなたのご慈愛の御綱みつなをしっかりと握りしめ、ご慈悲とご恩恵の裾すそにすがりまつる者であります。私と、私の愛する者らに現世と来たるべき世の良きものを授け給え。そして、創造界の最も優れた者らに授け給う隠された賜物たまものを私たちにも定め与え給え。
おおわが主よ。今はあなたが僕しもべらに断食を守るよう命めいじ給いました日々であります。あなた以外のすべてのものを完全に超越し、ひたすらあなたのために断食を守る者に祝福あれ。主よ、あなたに従い、御戒おんいましめを守ることができますよう私と他の僕しもべらを共に助け給え。まことに、あなたは欲するがままになし給う御力の御方におわします。
あなたの他に神はいまさず、あなたは全知にして聡明そうめいなる御方におわします。諸々の世の主にまします神に賛美あれ。
おおわが神よ。今はあなたが僕しもべらに断食を守るよう命めいじ給うた期間であります。これをもってあなたは創造物に示された掟おきての書しょの序文を飾り給い、天と地のすべてのものの面前でご命令の宝庫に装飾を加え給いました。あなたはこの期間の一刻一刻に対し、万物を包含する知識を持ち給うあなたの他には、誰も計り知ることのできない特別の効力を授け給いました。また、あなたはご命令の書しょと、あなたの不変の審判の聖典とに従い、あらゆる魂に対し、この効力の分け前を与え給いました。さらにあなたは、地上の諸々の民族や親族に対し、これらの書しょや聖典の一枚一枚を割り当て給いました。
おお支配者の中の支配者にまします御方よ。あなたを切に愛する人々のために、あなたは御定めに沿って、毎日夜明けの時刻にあなたへの思慕しぼの聖盃を用意し給いました。ここに集う者は、あなたの豊かな英知の美酒に酔ようあまり、あなたを称え、あなたの美徳を称賛しようと床とこを離れ、あなたの御前に近づき、ご恩恵にあずかりたい一心に眠りを振り捨てた者らであります。彼らの目は常にあなたのご慈愛の曙あけぼのに注がれ、彼らの顔はあなたのご霊感の源みなもとに向けられております。あなたのご慈悲の雲から、御恵みめぐみとご恩寵おんちょうの天上に相応ふさわしいものを私どもの上に、また彼らの上に降り注ぎ給え。
おおわが神よ、御名に誉ほまれあれ。今こそは創り給いました者らの面前にご恩寵おんちょうの御扉みとびらを開き、地上に住むすべての者にご慈愛の門戸を広く開放し給うた時刻であります。あなたの神聖なる道を自らの血で染めたすべての者により嘆願いたします。彼らこそは、あなたを熱望するあまり、あらゆる創造物への執着を断ち、あなたのご霊感の甘美なる芳香ほうこうに恍惚こうこつとなるあまり、全身を通じて声たからかにあなたを賛美し、あなたの記憶に感動した者らであります。あなたがこの啓示において、変更し得ないものとして定め給いましたことを私どもからお取り上げになりませぬよう懇願いたします。この啓示は、あなたと語り合ったモーゼに対し燃えさかる薮やぶが以前宣言したことを、すべての樹木に叫び出させる威力を備え、また、あなたの友なるモハメッドの時代に岩が称えたあなたの栄光を、最も小さな石ころのすべてに同じように唱えさせる力を備えています。
おおわが神よ。この人々こそは、ご恩寵おんちょうによりあなたとの交流を認められ、あなたご自身の顕示者けんじしゃである御方と親しく語ることを許された者らであります。御心みこころの旋風せんぷうにより四散しておりました彼らを、今やあなたはご自身の下陰したかげに集め給い、あなたの御宮居おんみやいの境内けいだいに入らしめ給いました。彼らをご慈悲の天蓋てんがいのもとに住まわせ給いましたからには、彼らがその貴い地位に相応ふさわしいものを得ることができますよう、彼らを助け給え。おおわが主よ。あなたのおそば近くにはべりながら、あなたのお顔を認めることができず、あなたとの会見を許されながら、御前に至ることのできない人々の中に彼らを加え給わぬよう懇願いたします。
おおわが主よ。これらの者は、あなたと共にこの最大の牢獄に入り、掟おきての書しょと御定めの聖典中であなたが彼らに命めいじましたところに従い、この牢獄にあって断食を行う僕しもべらであります。それゆえ、彼らがあなたに完全に献身し、あなた以外のすべてのものから完全に離脱することができますよう、あなたの忌いみ給うすべてのものから彼らを完全に洗い清めるものを彼らに授け給え。
おおわが神よ。あなたのご恩寵おんちょうとご恩恵に相応ふさわしいものを私どもの上に雨と降らせ給え。そして、おおわが神よ、命あるかぎり常にあなたを記憶し、あなたへの愛と共にこの世を去ることができますよう恵み給え。また、あなた以外の何ものも計り知ることのできない、来たるべき諸々の世を通じてあなたの御前に達することの賜物たまものを私どもに授け給え。あなたは私どもの主におわし、諸々の世の主にましまし、天と地にあるすべてのものの神におわします。
おおわが神よ。あなたの御代みよにおいてあなたの愛し給う人々の上にいかなることが降りかかったかを見そなわせ給え。ご栄光にかけて証言いたします。あなたの領土の至る所で、選び給うた人々の悲嘆ひたんの声があがっております。ある者は、あなたの国土の不信心なる者らに囚とらわれ、あなたに近づくこともご栄光の御宮居おんみやいに到達することも阻まれました。他の者は、あなたに近づきながらも、あなたのお顔を拝はいすることができませんでした。また、他の者は、あなたを仰あおぎ見ることを切望し、あなたの御宮居おんみやいの境内けいだいに入ることを許されましたが、あなたの創造物が抱く空想と、あなたの民に降りかかった迫害者たちの悪しき行いとが暗幕あんまくとなり、あなたとの間をさえぎられることを許してしまいました。
おおわが主よ。あなたは今のこの時刻を他のどの時刻にも勝まさるものとなし給い、そのことを創造界の中で選び抜かれた者らに伝え給いました。おおわが神よ。あなたご自身と、その者らにより嘆願いたします。この年の内に、あなたの愛し給う者らを高めるものを定め給え。そして更に、この年の内に、あなたの御力の昼の星をしてご栄光の地平線上に輝かせ、あなたのご主権の威力により全世界に光を投じるものを命めいじ給え。
おおわが主よ。あなたの大業に勝利を授け給え。あなたの敵を卑いやしめ給え。そして、私どもに現世と来たるべき世の良きものを書き与え給え。あなたは、隠されたものを知り給う真理におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、ご恩恵に満ち給う御方にまします。
おお主なるわが神に栄光あれ。今は、あなたがすべての者に断食を守るよう命めいじ給うた期間であります。それを通して、彼らの魂は清められ、あなた以外のいかなる者への執着も捨てることができますように。また、彼らの心からあなたの尊厳そんげんの宮廷きゅうていに値するものが立ちのぼり、あなたの一体性の啓示の座に相応ふさわしいものとなれますように。おおわが主よ、この断食が、命を与える水の流れる川となり、あなたが断食に授け給うた美徳をもたらしますよう嘆願いたします。この方法により、あなたの僕しもべらの心を清め給え。その僕しもべらは、この世の悪によってもあなたの栄光に満ちた御名へ向かうことを妨げられることなく、また、あなたが主権と御力、威厳いげんと栄光を付与し給うたあなたの顕示者けんじしゃの到来に伴うあなたの最も輝かしい御しるしを否認した者らの喧騒けんそうや騒音そうおんによっても動かされなかった者らであります。これらの僕しもべは、あなたの呼び声が届くや否や、あなたのご慈悲に向かって急いだ者らであり、この世の移り変わりや異変、あるいは人間的な限界によっても妨げられなかった者らであります。
おおわが神よ。私はあなたの一体性を証言し、あなたの唯一性を認め、あなたの威厳いげんの
顕現の前で謙虚に頭こうべを垂たれ、あなたの卓越たくえつした栄光の光輝を拝はいする者であります。私は、あなたがご主権と威力を通して人間の目に明かし給うたご自身を私に知らせ給うた時から常に、あなたを信じております。私は、すべてのものから離脱し、あなたの賜物たまものとご好意の御綱みつなをしっかりと握りつつ、 その御方に向かい、 その御方の真実性を信じ、また、彼に下されたすばらしい法と教えのすべての真実性を信じております。私はあなたへの愛のために、また、ご命令に従うために断食をいたしました。そして、あなたへの賛美を口にし、
あなたのお喜びにかなうよう断食を終えました。おおわが主よ、昼間は断食をし、夜はあなたの御前でひれ伏しながら、あなたの真理を否認し、御しるしを疑い、あなたの証言を否定し、あなたの発言を悪用する者らの中に私を数え給わぬよう懇願いたします。
おおわが主よ。私どもがあなたの御目をもってあなたを認めることができますよう、私の目と、あなたを求めるすべての者の目を開き給え。これは、あなたが、聖なる書しょで私どもに与え給うた命令であります。その書しょは、あなたがご命令によって選び給うた御方、すべての創造物の中からご好意を与えるものとして選び出し給うた御方、御心みこころのままに主権を授け、特別にご愛顧あいこを注ぎ、あなたの民へのメッセージを託し給うた御方に下された書しょであります。あなたは慈悲深くも、私どもがその御方を認め、その御方に授けられたことのすべてを受け入れられるようなし給いました。そして、あなたの書しょと書簡に約束された御方の面前に達する栄誉を授け給いました。おおわが神よ、それゆえ、あなたに賛美を捧げます。
おおわが神よ。ご覧のように私はあなたを仰あおぎまつり、御恵みめぐみ深い摂理せつりとご寛容かんようの御綱みつな
をしっかりと握り、ご慈愛と豊富なご好意の裾すそにすがっております。あなたの宮廷きゅうていの境内けいだいとあなたの御前の聖域に向かい、あなたへの愛ゆえに断食を守った僕しもべらに定め給うものを得たいという私のこの望みを砕くだき給わぬよう、嘆願いたします。おおわが神よ。私より発せられるものはすべて、あなたのご主権にはまったく値しないものであり、あなたの荘厳そうごんさに及ばないものであることを告白いたします。にもかかわらず、私は懇願いたします。この啓示において、また最も卓越たくえつした名称の栄光において、すべての創造物に対してご自身を啓示し給うたその御名により、また、最も光輝ある御名を通してあなたの美を顕あらわし給うたその啓示により、御心みこころの右手から流れ出たご慈悲の美酒と、ご好意の清らかな飲物を私に飲ませ給うよう。それにより、私があなたに視線を据え、あなた以外のすべてから離脱し、この世とそこに創られたすべてのものを、あなたにとって創る価値もない、はかない日として見ることができますように。
おおわが神よ。さらに懇願いたします。私どもを罪の悪臭から洗い清める雨を、御心みこころの天とご慈悲の雲から降らせ給え。おおご自身を慈悲の神と称し給う御方よ。まことに、あなたは最も力強く、栄光に満ち、憐あわれみ深い御方におわします。
おおわが主よ、あなたを仰あおぎまつる者をしりぞけ給うな。また、あなたのお側に近づいた者をあなたの宮廷きゅうていから遠ざけ給うな。御恵みめぐみとご恩寵おんちょうを求めて熱望の両手をさしのべる嘆願者の望みを打ち砕くだき給うな。また、あなたの誠実なる僕しもべらから、あなたの驚くべきご慈悲とご慈愛を取り上げ給うな。おおわが主よ、あなたは許し給い、最も恩寵おんちょう深き御方におわします。あなたは御心みこころのままになす力を持ち給う。あなた以外のすべてのものは、あなたのご威力の出現の前では無力であり、あなたの富の証拠の面前では当惑させられ、すべてを超越するあなたのご主権の顕示に比べれば皆無に等しく、あなたの御力の象徴と御しるしに直面すればまったく力を失ってしまいます。おおわが主よ。あなたの他に、私が逃げ込める避難所がありましょうか、また、急ぎゆくことのできる安全な場所がありましょうか。いや、あなたのご威力が私の証人です。あなたの他に保護者はなく、逃げ場はなく、避難所もありません。おおわが主よ。あなたを思い、称賛することの聖なる甘美を味わうことを私に許し給え。ご威力にかけて誓います。その甘美を味わう者はみな、この世とそこにあるあらゆるものへの執着のすべてを捨て去り、あなた以外の者への思いから清められてあなたへ顔を向けるでありましょう。
おおわが神よ。あなたの御名を称えることができますよう、あなたの驚くべきご記憶をもって、私の魂を鼓舞こぶし給え。あなたの御言葉を読みながら、あなたからの、隠された贈り物を見つけることができない者らの中に私を数え給うな。その贈り物は、あなたの定め給うところにより、御言葉の中に収められ、あなたが創り給うた者らの魂と僕しもべらの心を活気づけるものであります。おおわが主よ。あなたの日々に漂ただよった甘美な香りに奮い立たされ、あなたに命を捧げ、あなたの美を見つめたいという熱望と、あなたの面前に達したいという切なる願いで、死の舞台に急いだ者らの中に私を加え給え。そして、その途上で、「汝いずこへ行くや」と問う者があれば、彼らはこう答えましょう、「すべての所有者におわし、危急ききゅうの場の救助者におわし、ご自力にて存在し給う御方である神のもとへ」と。
あなたから顔を背そむけ、あなたに対して傲慢ごうまんに振舞った者らが犯した罪も、彼らがあなたを愛しまつり、あなたに顔を向け、ご慈悲の方に向かうのを妨げることはできません。その彼らは、天上の群集により祝福され、諸々の永遠の都市の住民らから称えられた者らであり、あなたの最も崇高なるペンにより「これらこそは、バハの人々である。彼らを通して、導きの光の輝きは放たれた」と額ひたいに記されている者らからも称えられているのであります。変えることのできない書簡には、あなたのご命令と御心みこころによりこのように定められております。
それゆえ、おおわが神よ、彼ら、そして生存中、あるいは死後に彼らの周りを回った者らの偉大さを宣言し給え。創造物の間にある正しき者らのために定め給うたものを、彼らに授け給え。あなたはすべてのことをなす力を持ち給う御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは、力に満ち、危難の中の救助者におわし、全能なる御方、最も恩寵 おんちょう 深き御方におわします。
おおわが主よ。私どもの断食を、この断食で終りとせず、また、あなたの樹立し給うた聖約をこの聖約で終りとし給うな。私どもが、あなたへの愛とあなたのお喜びのためになしたことすべてを受け入れ、邪悪じゃあくで堕落だらくした欲望に屈服くっぷくしたためにやり残したことをも、成し遂げたものと見なし給え。そして、私どもを、あなたの愛とお喜びにしっかりとすがりまつるようなし、あなたを否定し、あなたの最も輝かしい御しるしを拒んだ者らの危害から守り給え。実に、あなたは現世と来たるべき世の主におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは崇高にして、最も高遠なる御方におわします。
おお主なるわが神よ。最初の点であり、聖なる神秘、不可視の本質、神性の曙あけぼの、あなたの主権の顕示者けんじしゃである御方を賛美いたします。彼を通して、過去と未来のすべての知識は明白にされ、あなたの隠された英知の真珠は披露ひろうされ、あなたの秘蔵の名は明かされました。また、 あなたは、「存」と「在」の二文字を結びつけ、結合させた御方の名を通してその御方の告知者と定め給い、彼を通してあなたの威厳いげんとご主権とご威力は知らされ、あなたの言葉は下され、あなたの法は明確に示され、あなたの御しるしが四方へ広められました。そして、あなたの御言葉は確立され、その御方を通してあなたが選び給うた者らの心情はあらわにされ、天と地にあるすべてのものは集められました。また、あなたは、彼を、名称の王国においてアリ・モハメッドと呼び、変えることのできない命令の書簡で霊魂の中の霊魂と呼び、あなたご自身の称号を付与し給いました。あなたのご命令とご威力とにより、他のすべての名は彼の名に戻り、あなたは、あなたの属性と称号のすべてが彼のなかで最終的完成に達するようなし給いました。目に見えぬあなたの世界と、あなたの聖別された諸々の都市と、あなたの汚れなき幕屋に隠された諸々の名もまた、彼に属するのであります。
さらに、彼の後に出現した顕示者けんじしゃの中にあなたの一体性を認めた者らの中から、彼、そして彼の諸々のしるしを信じ、彼に向かった者らを高め給え。その顕示者けんじしゃこそは、彼がその書簡、その聖典、その教典において、また、彼に下されたすべてのすばらしい聖句や、宝石のような言葉を通じて述べておられた顕示者けんじしゃであります。あなたはその顕示者けんじしゃに対し、自分自身の聖約を確立する前に、彼の聖約を確立せよと命めいじ給いました。バヤンの書しょが称賛しているのは、この顕示者けんじしゃであります。その書しょの中で、彼の優秀性が賛美され、彼の真実性が確立され、彼の主権が宣言され、彼の大業が完成されました。彼に向かい、彼が命めいじ給うたことをなした者は幸いなり。おお諸々の世界の主におわし、あなたを知るすべての者らの望みにまします御方よ。
おおわが神よ。私どもが彼を認め、彼を愛するよう助け給うたあなたに賛美あれ。彼にかけて、またあなたの神性の曙あけぼのである彼ら、そして、あなたの主権の顕現者けんげんしゃたち、あなたの啓示の宝庫、あなたの霊感の貯蔵庫らにより懇願いたします。私どもが彼に仕え、従うことができますように、また、彼の大業を援助し、彼に敵対する者らを追い払うことができるようなし給え。あなたは、望み給うことすべてをなす力に満ち給う。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者におわし、栄光に満ち給い、すべての者が援助を求める御方におわします。
おお主なるわが神に誉ほまれあれ。私どもは、ご命令に従って断食をし、あなたへの愛とお喜びにより、今、断食を終えます。おおわが神よ。私どもが、あなた以外のあらゆるものから解放され、あなたの大業に顔を向け、あなたの道においてあなたの美のためにのみなした行いを、受け入れ給え。そして、私どもと私どもの祖先に御許みゆるしを下し給え。また、この最も偉大で、最も栄光に満ちた啓示において、あなたを信じ、あなたの強大なる御しるしを信じた者らみなに御許みゆるしを下し給え。あなたは、欲するがままになす御力を持ち給う。まことにあなたは、最も崇高なる御方におわし、全能なる御方、何ものにも束縛そくばくされぬ御方におわします。
おお神よ、わが神よ、あなたに誉ほまれあれ。今は、あなたが選び給うた者や、愛し給う者、そして僕しもべらに断食を命めいじ給うた期間であります。必須の祈りを、あなたの一体性を認める者らが上昇するための梯子はしごとなし給うたように、あなたは、断食をあなたの王国の民への光となし給いました。おおわが神よ、あなたが全人類のための栄光と栄誉として定め給うたこれら二つの強大な柱により懇願いたします。あなたの宗教を、神を否定する者らの危害や、邪悪じゃあくな行いをなすあらゆる者の企たくらみから守り給え。おお主よ、あなたの御力と全能なる力を通して示し給いました光を隠し給うな。そして、あなたを真に信じる者らを、あなたのご命令とご主権とにより、目に見えるものと見えざる軍勢ぐんぜいをもって援助し給え。あなたの他に神はいまさず、あなたは全能者におわし、最も力に満ち給う御方におわします。
おお神の摂理せつりよ。私は肉体の欲求を拒み、飲食へのとらわれを断っております。同じように、私の心と生活をあなた以外のものへの愛から清め、清浄なものとなし給え。そして、私の精神が聖なる芳香ほうこうと交まじわり、あなた以外のことは一切口にしないよう、私の魂を自我じがと欲望から守り、庇護し給え。
彼こそは神におわします。
おお主よ、わが神よ。おお弱き者の援助者よ、貧しき者の救助者よ、あなたに向かう無力な者の御救いにおわす御方よ。
私は最大の謙虚をもって、あなたの美の王国に嘆願の両手を挙げ、内なる舌で熱烈に
あなたにこう呼びかけております。おお神よ、わが神よ。あなたを崇めることができますよ
う、私を援助し給え。あなたに仕えることができますよう、私の腰を強め給え。あなたに隷属れいぞくする私を御恵みめぐみによって助け給え。あなたへの私の服従を確固たらしめ給え。ご恩恵の惜おしみない放出を私に注ぎ、ご慈愛のまなざしを向け、お許しの大海に浸ひたらしめ給え。御教えに対する私の忠誠心を強め、更なる確信と確約を私に授け給え。それにより、私が、この世を完全に断ち切り、完全なる献身をもってあなたのお顔を仰あおぎ、証明と証言の抵抗しがたい力で強化され、威厳いげんと威力を付与され、天と地のあらゆる地域を通り過ぎることができるようになし給え。まことにあなたは、慈悲深き御方、栄光に満ち給う御方、親切なる御方、憐あわれみ深き御方におわします。
おお主よ。これらは、祝福された人々の集合なる殉教者たちの遺族であります。彼らは、あらゆる苦難に耐え、許しがたい不正の前で忍耐を示しました。彼らは、あらゆる安らぎと繁栄を捨て去り、あなたの愛の道において極度の苦しみと逆境ぎゃっきょうを甘んじて受けいれました。そして、あなたのまっすぐな道を確固として歩んだという理由で彼らはいまだに押さえつけられ、痛いたましい苦悩で彼らを苦しめ続ける敵の手中に捕らわれたままであります。彼らを助ける者はなく、彼らの味方となる者もおりません。下劣でよこしまな者らの他には誰一人、彼らと関わり、交まじわる者はありません。
おお主よ。これらの人々は、この地上での生活で苦々しい苦悶くもんを味わいました。そして、あなたのお顔の輝かしい美への愛のしるしとして、また、あなたの天上の王国に達したいという熱望により、残虐ざんぎゃくな者らが彼らに加えた、身の毛もよだつような侮辱ぶじょく行為のすべてを耐え忍んだのであります。
おお主よ。彼らの耳を聖なる援助と速やかなる勝利の聖句で満たし、恐ろしい力を振りかざす者らの圧制から彼らを救い給え。邪悪じゃあくなる者らの手を引き止め、これらの魂が、獰猛どうもうな獣けものたちの爪つめや牙きばによって引き裂かれないようになし給え。なぜなら、 彼らは、 あなたへの愛に心を奪われ、あなたの神聖さの神秘を託され、御扉みとびらの前につつましく立ち、あなたの崇高なる聖域に達したからであります。
おお主よ。新しい精神をもって、彼らを慈悲深く強め給え。夜の暗闇の中で、あなたのすばらしい証拠を見ることを可能にすることにより、彼らの目を明るくし給え。永遠の神秘の御国に豊富に存在するすべての良きものを彼らに定め給え。彼らを、あらゆる地域に輝く星となし、多くの果実を実らせる豊かな木となし、 夜明けの微風になびく枝となし給え。
まことにあなたは、恵み深き御方、強大なる御方、全能なる御方、抑制されぬ御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは愛とご親切なる慈悲の神におわし、栄光に満ち、常に許し給う御方におわします。
おお神よ、 わが神よ。 私は胸を弾はずませ、 涙しながら嘆願いたします。 毎朝、毎夕、あなたの
御名が述べられるこの礼拝堂、この建物を造り上げるために力を尽くす者みなを援助し給うように。
おお神よ。この礼拝堂に奉仕し、世界の民族や諸宗教の中にそれを打ち建てるために努力するすべての人の上にあなたの聖なるご利益りやくを下し給え。人類の安寧あんねいの促進のために彼が行うあらゆる善行に確証を与え給え。富と豊かさの扉を開放し、彼をして不滅ふめつの王国の財宝の相続人となし、人々の間にあるあなたの賜物たまもののしるしとなし給え。そして、あなたのご恩寵おんちょうと恵沢けいたくが波打つ、寛大さと恵みの海で彼を強化し給え。
まことに、あなたは寛大にして、慈悲深く、恵み深い御方におわします。
バ ハ イ の 暦 で は 春 分 の 日 を 一 年 の 最 初 の 日(ノー・ルーズ)と しています。春分の日は三月二十一日に当たることが多いものの、 年によって前後することがあるため、その場合、春分を起点として ノー・ルーズ、閏日、断食の始まる日が変わります。
( 断食の期間が始まる直前の四日、または五日間を閏日と言い、 断食のための準備を行うと共に、もてなし、 慈善行為、 贈り物などをする時期です。 )
神よ、わが炎におわし、わが光にまします君よ。あなたが聖典中に閏日うるうびと名付け給いました期間が始まりました。おおすべての名の王にまします君よ。あなたの最も崇高なペンが創造の世のすべての者に命めいじ給うた断食の期間が近付いております。主よ、これらの日々にかけて、 また、この期間中、あなたのご命令の御綱みつなにすがり、ご教訓の取とっ手てを握りしめる者みなを通じて嘆願いたします。すべての者の魂があなたの神聖なる御宮居おんみやいに場を与えられ、あなたのお顔の光明の輝きが出現する時、そこに座を賜たまわることができますようなし給え。
おおわが主よ。これらの者は、いかなるよこしまな考えによっても、あなたがご聖典に下し給いましたことに向かうことを妨げられない僕しもべらであります。彼らはあなたの大業の前にひれ伏し、あなたから生じる確固とした決意をもって聖典を受けとり、あなたが命めいじ給いましたことを守り、下し給いましたことへの服従を選びました。
おおわが主よ。あなたは、聖典中に示し給いましたことのすべてを彼らがいかに認め、
それを告白しているかを見給う。おおわが主よ。あなたの永遠性の清水を、ご恩寵おんちょうの御手より彼らに飲ませ給え。そして、あなたの御前の大海原に自らを沈め、あなたとの会見の選り抜きの美酒にあずかった人々のために定め給う報酬を彼らに書き与え給え。
おお、王の中の王にましまし、踏みにじられた人々を憐あわれみ給う御方よ。僕しもべらに現世と来たるべき世の良きものを定め給うよう懇願いたします。更にまた、あなたが創り給うたいかなる者もいまだ見たことがないことを彼らに書き与え、あなたを取り巻き、あなたの諸々の世界を通じてあなたの玉座ぎょくざの周囲を行く人々の中に彼らを数え給え。まことに、あなたは全能者におわし、すべてを知り給い、すべてに精通し給う御方にまします。
おお類たぐいなき神よ、御国の主よ。ここに集う者はあなたの天上の軍勢ぐんぜいであります。彼らを助け給え。そして、彼らの一人一人が連隊にも匹敵する力を発揮し、神の愛と、聖きよき御教えの光明とによりこれらの国々を征服することができますよう、至上の集合の一団をもって彼らに勝利を得させ給え。
神よ、彼らを支持し、彼らの救助者であり給え。荒野でも山でも谷間でも、また森や
草原、海でも、彼らのたしかな友であり給え。それにより彼らは御国の御力と聖霊の息吹いぶきとを通じて声たからかに公言することができましょう。
まことに、あなたは御力に満ち、強大におわし、全能者におわします。そして、あなたは聡明そうめいにおわし、すべてを聞き給いすべてを見給う御方にまします。
布教のため各地に旅立つ者は、
異国の地を旅する時、この祈りを日夜唱えよ。
おお神よ、わが神よ。あなたは栄光の御国に魅みせられ、心ひかれたこの私を見給う。私は人類に向け給うあなたのご愛情の火で燃え上がり、あなた以外のすべてのものを断ち、あなたにすべてをゆだね、憩いこいも安息もふり捨て、故郷を遠く離れた者であります。広大無辺こうだいむへんの国々にあなたの御国の使者として臨み、これらの地方をさすらい、身寄りもなく地に倒れたこの私を見そなわせ給え。私はあなたの高遠なる敷居の前にひざまずき、従順な心でいと高きあなたの領土を仰あおぎ、夕べとなく真夜中となくあなたに祈りをささげ、朝な夕なにあなたを呼び、あなたに懇願しております。願わくはあなたの大業に仕え、世界の東の果てから西の極きわみまで御教えを広め、御言葉を高揚こうようすることに努める私に御力を垂たれ給え。
主よ、私の背を強くなし給え。私の有するすべての能力をもって行うあなたへの奉仕の道において、私の上にあなたの確証を授け給え。そして、この地に私をただ一人孤独のうちに打ち捨て給うことなきよう願いまつる。
主よ、寂しさの中の私の友となり、この異邦の旅の伴侶はんりょとなり給え。まことに、あなたは意図し給う事柄において御心みこころのままに選び給う者に確証を授け給う。
まことに、あなたは御力に満ち給う全能者にまします。
布教のため各地に旅する者は、
山でも砂漠でも陸でも海でもこの祈りを唱えよ。
おお神よ、 おお神よ。あなたは、 あなたの創り給いました者に対する時、私がいかに弱く、 卑いやしく、つましい者であるかを見給う。にもかかわらず、私はあなたを信じ、あなたの御力とご威力とに頼り、あなたの力強い僕しもべらに向かい、御教えを広めようと立ち上がりました。
主よ、私はあなたの果てしない空間に舞うことを切望する翼つばさ破れた小鳥であります。
あなたの摂理せつりとご恩寵おんちょう、あなたよりの確証とご助力なくしてどうしてそのようなことが私にできましょう。
主よ、私の弱さを憐あわれみ給い、御力により私を強くなし給え。主よ、私の無力なることを憐あわれみ給い、あなたのご威力とご威厳いげんとをもって私を助け給え。
おお主よ、創造物の中の最も弱小なものでさえ、もし聖霊の息吹いぶきに確証を授かれば望むことのすべてを果たし、欲するもののすべてをわが物とすることができましょう。まことに、あなたは過去においても僕しもべらを援助し給いました。そして、彼らはあなたの創り給いましたものの中でも最も弱く、あなたの僕しもべらの中でも最も卑いやしく、また地上の命あるものの中でも最も取るに足らないものでありました。にもかかわらず、あなたのご裁可さいかと権威とによって彼らはあなたの民の中の最も栄光ある人々や、人類の中の最も高貴な人々にも勝まさる存在となりました。ご恩恵とご慈悲とにより、かつては蛾がにも等しかったものが堂々たる鷹たかとなり、それまでは小川にも等しかったものが海のようになりました。そして、あなたの最も大いなるご恵沢けいたくにより彼らは導きの地平線に輝く星となり、不滅ふめつのバラ園に歌う小鳥となり、知識と英知の森にその声がとどろく獅子ししとなり、生命の大海原を遊泳する大魚たいぎょとなりました。
まことに、あなたはご仁慈じんじの御方におわし、御力と権威に満ち給い、また、慈悲深き者の中の最も慈悲深き御方におわします。
おお神よ、わが神よ。見そなわすとおり、暗黒がすべての地域を覆おおい、すべての国が紛争の炎で燃え上がり、戦争と殺戮さつりくの火が東洋と西洋の至る所で燃え広がっております。血は流され、死体は地上に散乱し、切断された頭は戦場の塵ちりの上に捨てられております。
おお主よ。これらの無知なる者らに憐あわれみを垂たれ給え。また、お許しと容赦ようしゃのまなざしで彼らを見給え。この火を消し給え。それにより、地平線を覆おおうこれらの厚い雲が霧散むさんされ、実在の太陽が和解の光線をもって輝き出で、この強烈な暗黒が追い払われ、平和の輝かしい光がすべての国に光輝を放ちますように。
おお主よ。憎しみと敵意の大海の深淵しんえんから人々を引き上げ、この見通しのきかない暗闇から彼らを救い給え。彼らの心をひとつにし、平和と和解の光で彼らの目を輝かせ給え。彼らを戦争と流血の深みから救い出し、過あやまちの暗黒から解放し給え。彼らの目から暗幕あんまくを取り除き、彼らの心を導きの光で照らし給え。強大なる者の四肢ししを震え上がらせるあなた
の正義と激怒げきどをもってではなく、あなたのお優しきご慈悲とお情けをもって彼らをあしらい給え。
おお主よ。戦争は長引いております。苦悩と不安は増し、繁栄していた地域はみな廃墟はいきょと化しました。
おお主よ。心は重く、魂は苦悶くもんしております。この哀あわれな者らに慈悲を垂たれ給え。そして、彼らを自分自身の過度な欲望のもとに放置し給うな。
おお主よ。あなたの地に、謙虚で従順な魂たちを現わし給え。その魂たちは、導きの光で顔を輝かせ、この世から切り離され、あなたの御名を称賛し、あなたの賛美を語り、人々の間にあなたの神聖さの芳香ほうこうを放散させます。
おお主よ。彼らの背を強くし、腰を強固にし、あなたの愛の最も強大なる印で彼らの心を魅了みりょうし給え。
おお主よ。まことに、彼らは弱く、あなたは力強き御方、強大なる御方におわします。
彼らは無力であり、あなたは援助者におわし、慈悲深き御方におわします。
おお主よ。反逆の大海はうねりを上げております。すべての地域を覆おおうあなたの限りない恩寵おんちょうの他にはこれらの嵐を鎮しずめることのできるものはありません。
おお主よ。まことに、人々は情欲の深淵しんえんに落ち込んでおります。あなたの無限のご恩恵の他には彼らを救助できるものはありません。
おお主よ。これらの腐敗した欲望の暗闇を追い払い、あなたの愛のランプで彼らの心を照らし給え。やがて、すべての国はその愛のランプで照らされるでありましょう。さらに、あなたの愛し給う者らに確証を与え給え。彼らは、あなたの美を愛するがゆえに故国や家族や子どもを離れ、あなたの芳香ほうこうをまき散らし、教えを広めようと異国へ旅立ちました。彼らが孤独なとき彼らの伴侶はんりょとなり、異国の地における援助者となり、悲しみをぬぐい去る者となり、災難のとき彼らを慰なぐさめる者となり給え。彼らの喉のどの渇かわきを癒いやす者となり、彼らの病やまいの治療薬となり、彼らの灼熱しゃくねつの心を鎮しずめる妙薬みょうやくとなり給え。
まことにあなたは、 最も寛大なる御方、 豊かな御恵みめぐみの主におわします。そして、まことにあなたは、憐あわれみ深き御方におわし、慈悲深き御方におわします。
布教者も友らも、この祈りを毎日唱えよ。
おお、お優しき主よ。あなたに誉ほまれあれ。あなたは私どもに導きの大道だいどうを示し給い、御国の扉を開き、実在の太陽を通してあなたご自身を示し給いました。あなたは、目の見えない者に視力を与え、耳の聞こえない者に聴力を与え給いました。死者をよみがえらせ、貧者ひんじゃを富ませ、ふみ迷った者に道を示し、渇かわきにあえぐ者を導きの泉へと誘い、水を求める魚うおを実在の大海に導き、さ迷う小鳥を御恵みめぐみのバラ園へ招き給いました。
おお全能者なる御方よ。私どもはあなたの僕しもべであり、貧しき者らであります。私どもは、あなたから遠く離れており、あなたの御前に達することを切望し、あなたの泉の水を渇望かつぼうしております。私どもは病やんでおり、 あなたの治癒ちゆを熱望しております。私どもはあなたの道を歩んでおり、あなたの芳香ほうこうを放散させることの他にはいかなる目標も希望もありません。それにより、すべての魂は「おお神よ、私どもをまっすぐな道へ導き給え」と叫び声を上げるでしょう。光を見るために彼らの目が開かれ、無知の暗闇から解放されますように。彼らがあなたのお導きのランプの回りに集りますように。分け前のないすべての者が分け前にあずかりますように。恵まれない者があなたの神秘の親友となりますように。
おお全能者よ。ご慈悲のまなざしで私どもを見守り給え。天の確証を私どもに与え給え。私どもに聖霊の息吹いぶきを授け給え。それにより、私どもはあなたへの奉仕において援助され、輝かしい星のように、これらの地域をあなたのお導きの光で照らすことでしょう。
まことにあなたは、力強き御方、強大なる御方、全知にして、すべてを見給う御方におわします。
これらの州の都市や町や村を旅し、
神の芳香ほうこうを放散させようとする者は毎朝この祈りを熟読せよ。
おおわが神よ。おおわが神よ。あなたは卑いやしく、か弱い私を見給う。そしてその私が、最も大いなる事業に取り組み、大衆にあなたの御言葉をもたらし、あなたの民に教えを広める決意をしているのを見給う。あなたが、聖霊の息吹いぶきをもって助け、勝利をおさめるよう栄光の御国の軍勢ぐんぜいをもって援助し、私の上に確証をふり注ぎ給わなければ、どうして私に成功がありましょう。ただあなたの確証のみが、ぶよを鷲わしに変え、一滴いってきの水を川や海と化し、一個の原子を光や太陽に変えることができるのです。おおわが主よ。勝利をもたらす、あなたの真の御力で私を助け給え。そうすれば、私の舌はすべての人々の間であなたの賛美と属性を語り、私の魂はあなたの愛と知識の美酒で満ちあふれることでしょう。
あなたは全能の御方におわし、望むままになし給う御方におわします。
神の芳香ほうこうを伝え広める者は、毎朝この祈りを唱えよ。
おお主よ、わが神よ。あなたに賛美と感謝をささげまつる。あなたは私を御国の大道だいどうに導き給い、どこまでも真直ぐ伸びるこの道を歩むことを許し給いました。御光を見ることにより私のこの目を輝かせ給いました。そして、神秘の王国からもれる聖なる小鳥たちの妙たえなる歌声を私に聞かせ、正しい人々に向け給うご愛情により私の心を魅了みりょうし給いました。
おお主よ、あなたの御名をもって国々に公布し、御国の出現の吉報を人々に伝えることができますよう、聖霊により私に確証を授け給え。
主よ、私は弱い者であります。御力と威力とにより私を強くなし給え。私の舌はためらい、口ごもります。私にあなたをたたえ、あなたへの賛美を声たからかに語らせ給え。私は取るに足らないものであります。御国に入ることにより私に栄誉を授け給え。私は遠くさまよう者であります。ご慈悲の敷居に私を近づけ給え。
主よ、私を輝くともしびとなし、きらめく星となし給え。主よ、私を、枝もたわわに実を結ぶ祝福された木となし、その枝々がこの地の全域を覆おおうようなし給え。まことにあなたは、強大にして、御力に満ち、完全に自由な御方におわします。
この祈りを毎日唱えよ。
おお神よ、おお神よ。これは翼つばさ破れた小鳥であり、ゆっくりと飛んでおります。彼を
援助し給え。そうすれば、彼は繁栄と救済の頂点へ向かって飛翔ひしょうし、最高の喜びと幸福の状態で無限の空間を羽ばたき、美しい調しらべをもって全地域であなたの最高の御名を高く掲げ、その呼び声で人々の耳を喜ばせ、お導きの印を見ることで人々の目を輝かせることができましょう。
おお主よ。私は独りであり、孤独で、卑いやしい者です。私にはあなたの他に支えはなく、あなたをおいて援助者もなく、あなた以外に支援者もありません。あなたへの奉仕において私に確証を授け給え。あなたの天使たちの軍勢ぐんぜいで私を援助し、御言葉を広めることにおいて私に勝利を得させ、創造物の間であなたの英知を語らせ給え。まことにあなたは弱き者の援助者、小さな者らの擁護者におわし、あなたは、まことに、強大なる御方、力強き御方、何ものにも束縛そくばくされぬ御方におわします。
あなたに賛美あれ、おおわが神よ。この僕しもべらは、あなたのご慈悲の芳香ほうこうに引きつけられ、あなたの唯一性の木に燃える炎でともされており、彼らの目はあなたの一体性のシナイ山に輝く光線の輝きを見ることによって輝かされております。
おお主よ。あなたの民の間であなたのことを語ることができますよう、彼らの舌を緩ゆるめ給え。また、御恵みめぐみと慈愛を通して、あなたを称えることができるようなし給え。天使たちの軍勢ぐんぜいで彼らを援助し、あなたへの奉仕において彼らの腰を強め、彼らをして、創造物の間にあるあなたの導きのしるしとなし給え。
まことにあなたは、力に満ち給う御方、最も崇高なる御方、常に許し給い、すべてに
慈悲深き御方におわします。
神の芳香ほうこうを広める者は、毎朝この祈りを唱えよ。
おお神よ、わが神よ。見そなわす通り、この弱き者は天の強さを乞こい求め、この貧しき者はあなたの天来の宝を渇望かつぼうしており、この渇かわきにあえぐ者は永遠の生命の泉を切望しております。そして、この病やめる者は、無限の慈悲を通してあなたが約束された治癒ちゆを熱望しております。そのご慈悲は、高きにあるあなたの王国で、あなたが選び給うた者らのために定め給うたものであります。
おお主よ。私にはあなたの他に援助者はなく、あなた以外に避難所はなく、あなたを除いて支援者はありません。あなたが選び抜かれた人々の間にあなたの聖なる芳香ほうこうを放散し、御教えを広く伝えるため、あなたの天使たちをもって私を助け給え。
おおわが主よ。私が、あなた以外のすべてのものから離脱し、ご恩恵の裾すそにすがり、あなたの信教に完全に献身し、あなたの愛に確固として揺るがぬようなし給え。また、あなたがあなたの書しょに定め給うたことを遵守じゅんしゅするようなし給え。
まことにあなたは、力強き御方、強大なる御方、全能なる御方におわします。
「治癒ちゆの祈り」や「アーマドへの書簡」などいくつかの特別な祈りは、日々の必須の祈りと同様、バハオラにより、特別の力と意味を授けられています。したがって、これらの祈りは、そのようなものとして受け入れ、 絶対的信仰と 確信をもって、唱えるべきです。それにより、信者らは、神とより密接に 交まじわることができ、神の法や掟おきてとの一体感を強めることでしょう。(ショーギ・エフェンディの代理による手紙から)
神こそは全知にして、聡明そうめいなる王である。
見よ、永遠の木の小枝に歌う楽園の小夜鳥さよどりは聖きよく、麗うるわしい調しらべにのせて誠意ある人々に神が近づき給うとの吉報を宣言し、神の唯一性を信ずる人々を寛大なる者の御前に招き、この世のものへの愛着を断った人々に比類なき栄光の王である神により啓示されたメッセージを伝え、愛する人々を神聖の座とこの光り輝く美に導いている。
これこそまことに使者たちがそれぞれの書しょに予言したかの最大の美に他ならない。この美により真理は誤りと区別され、あらゆる命令の妥当性は試されよう。まことに、この美こそは高遠にして威力ある、また偉大なる神の果実を結ぶ生命の木である。
おお、アーマドよ。まことに神は神であり、比類なき全能者にして加護者であること、また、王なる彼の他に神なきことを証言せよ。そして、神によりこの世に遣つかわされたアリという名の者は、我らが皆その命めいに従うところの、神の真の使者であることを証言せよ。
言挙げよ。おお人々よ、栄光ある賢き者がバヤンの書しょに命めいぜられた神の掟おきてに服従せよ。彼こそは使者たちの中の王であり、彼の書しょは母なる書しょである。汝、まことに、このことを知り得たならば。
このように小夜鳥さよどりはこの牢獄よりあなたがたに呼びかける。小夜鳥さよどりはただひたすらにこの明白なメッセージを伝えることに努めるのみである。この忠告に顔をそむけたいと欲する者はそむけるがよい。望む者は主の道に入ることを選ぶがよい。
おお人々よ、もしこれらの聖句を否定するなら、一体どのような証拠をもとに神を信じて来たのか。その証拠を示してみよ、おお不実なる人々の群れよ。
否、私の魂をその御手に持ち給う御方にかけて言う。このような不実なる人々がその証明を示すことは、たとえ彼らが寄り集まり、力を合せても断じて不可能である。
おお、アーマドよ。私のいない時でも私の恵沢けいたくを忘れず、私の過ごした日々と、この辺境の牢獄での私の苦難と追放とを、日々記憶せよ。そして、たとえあなたの上に敵の剣が雨と降り注ぎ、天地が共にあなたに歯向かっても決してたじろぐことのないほどに私の愛に確固としたものであれ。
そして、私の敵に対しては燃える炎のごとく、私の愛するものには永遠の生命の川のごとくなり、疑う者となってはならない。
また、あなたがもし私の道において苦難に陥おちいり、あるいは私のために辱はずかしめを受けても、それを思いわずらうことはない。
あなたの神であり、あなたの祖先の主である神を信頼せよ。なぜなら人々は迷いの道にさまよい、自らの目で神を見、自らの耳で神の調しらべを聞く力を失っているからである。私は世の人々がこの状態にあることを見いだし、あなたもそれを証言するであろう。
こうして彼らの迷信は、彼らと彼ら自身の真心まごころとの間をさえぎる暗幕あんまくとなり、高遠にして偉大なる神の道から彼らを遠ざけたのである。
まことに、この美に顔をそむける者は過去の使者たちに顔をそむけ、かつ、神に対し永遠の古いにしえより永劫えいごうの未来にわたって慢心まんしんを示すものであることを深く認識せよ。
おお、アーマドよ。この書簡を暗記し、日々それを唱えよ。このことを怠おこたるな。まことに、神はこの書簡を唱える者に百人の殉教者の報むくいと、現世と来世にわたる奉仕を定められた。これらの恩恵は私の方からの恵沢けいたくとして、また私のもとからの慈悲としてあなたに与えられた。それによりあなたが感謝する者らの中に数えられんことを願う。
苦難と憂愁ゆうしゅうに悩む者がこの書簡を真心まごころこめて唱えるならば、神がその悲しみをぬぐい去り、困難を解決し、苦境を取り除き給うことを神かけて誓う。まことに、神は慈悲深く、憐あわれみ深き御方である。あらゆる世界の主におわす神に賛美あれ。
おお主なるわが神に賛美あれ。全創造物をとり巻くあなたの 御しるしと、天と地にあるすべてのものを照らし給うたあなたの お顔の御光と、創造されたすべてのものを超越するあなたのご慈悲と、 全宇宙に満ちるあなたのご恩寵おんちょうとにより、あなたから私を隔へだてる ヴェールを引き裂き給うよう嘆願いたします。それにより私はあなたの 強大なる霊感の源みなもとと、あなたの啓示と豊富なご恵沢けいたくの曙あけぼのへと急ぎ、 あなたのおそば近くにはべり、あなたのお喜びの大海に身を沈めることが できましょう。
おおわが主よ。あなたの日において、私があなたを知ることを逸いっすることなきよう、また、あなたの御導きの衣ころもを私からお取り上げになりませぬよう嘆願いたします。私の目が開かれ、私の顔が照らされ、私の心が安らぎ、私の魂が啓発され、私の足どりが確固としたものとなるよう、すべてに慈悲深き御方というあなたの御名の玉座ぎょくざが据えられた楽園
(レズワン)から流れ出た、まさに生命そのものである川から飲ませ給え。
あなたは永遠の古いにしえより、ご威力を通じて万物を支配する主権を持ち給い、御心みこころの働きを通して万事を定めることができる御方におわします。あなたの天と、あなたの地にあるいかなるものもあなたの御目的を妨げることはできません。おおわが主よ。あなたの恩寵おんちょう深き摂理せつりと寛大さにより、私に慈悲を垂たれ給え。そして、あなたの一体性の木の枝々の間であなたへの賛美の歌をさえずる小鳥たちの甘美なメロディーに私の耳を傾かたむけさせ給え。
あなたは偉大なる賦与ふよ者におわし、常に許し給う御方、最も憐あわれみ深き御方におわします。
(この祈りはバブとバハオラの霊廟れいびょうにおいて用いられる。 また、バブとバハオラに関連する祝祭日にも用いられる。 )
荘厳そうごんなる顕示者けんじしゃにおわし、永遠の王にましまし、天と地にあるすべての者の主にまします君よ。最も貴いあなたご自身から発せられた賛美と、最も光輝あふれるあなたの美から輝きわたる栄光とをあなたにささげまつる。そして私はここに証言いたします。あなたを通じて神のご主権とご支配、神の尊厳そんげんと偉大さは現わされました。また、あなたを通じて 古いにしえより輝く昼の星は、取り消すことのできないあなたの掟おきての天上を照らし、目に見えざる者の美は創造界の地平線に輝き出たのであります。更に証言いたします。あなたの筆の一つの動きにより、あなたの、「存在せよ」との命令が実行され、神の隠された秘密が明らかにされ、万物は存在するに至り、すべての啓示が下されました。
再度証言いたします。あなたの美を通じて敬愛けいあいされる者の美は明らかにされ、あなたのお顔を通じて求められる者のお顔は光り輝きました。そして、あなたの発せられた一言によりあなたはすべての創造物に審判を下し給い、それによりあなたに献身する者は栄光の頂いただきにのぼり、不信仰な者は深い淵ふちに陥おちいりました。
あなたを知る者は神を知る者、あなたの御前に至る者は神の御前に至る者でありますことを証言いたします。それゆえに、あなたを信じ、あなたの御しるしを信じ、ご主権の前にひれ伏し、あなたと会うことの名誉にあずかり、あなたの御心みこころにかない、あなたのおそば近くはべり、あなたの玉座ぎょくざの前に立つ者の幸せは、まことに大いなるものであります。あなたにそむき、あなたを否認し、御しるしを否定し、ご主権に反駁はんばくし、あなたに敵対し、あなたの御前で虚勢きょせいを張り、あなたの証言に対し異論を唱え、あなたの統治とご支配を逃れ、あなたのご命令の指により、あなたの清き書簡にその名が記された不信仰な者たちの中に数えられる者に災わざわいあれ。
おおわが神よ、慕したいまつる君よ。あなたの御恵みめぐみとご慈愛の右手から私の上にご恩恵の息吹いぶきを漂ただよわせ給え。そしてそれにより私を自我じがと現世から引き離し、あなたのおそば近く、あなたの御前の御宮居おんみやいに引き寄せ給え。 あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。まことに、あなたはすべてのものの上に君臨くんりんし給う御方にまします。
おお神の美にまします君よ。神によるご記憶と賛美、また神の栄光と光輝とがあなたのもとに捧げられんことを。創造界の目はあなたのように虐しいたげられた者をかつて見たことがなかったことを私はここに証言いたします。あなたは生涯を通じて日々苦難の大海に浸ひたっておられました。ある時は鎖くさりにつながれ、またある時は敵の剣に脅おびやかされました。しかもこうした中であなたはなお、全知にして聡明そうめいなる神があなたに告げ給うことを遵守じゅんしゅするようすべての人々に命めいじ給いました。
あなたの身に降りかかった虐待に対し、私の精神を捧げまつる。私の魂もまた、あなたが耐えられた逆境ぎゃっきょうに対する償いとなし給え。あなたと、あなたのお顔から発せられた光の輝きにその面おもてを照らされ、あなたの愛のために、命めいじられたことをすべて遵守じゅんしゅした人々を通じて神に嘆願いたします。あなたと創造物との間をさえぎる暗幕あんまくを取り除き、現世と来たるべき世の良きものを私に授け給え。まことに、あなたは全能者におわし、最も高貴なる御方にましまし、栄光に満ち給い、常に許し給い、最も憐あわれみ深き御方にまします。
おお主なるわが神よ。あなたの最も高貴なる名称の続く限り、またあなたの崇高なる属性が持続する限り、神聖なるロートの木とその葉とその枝と幹、そしてその芽とを祝福し給え。それを侵略者の危害や、暴虐ぼうぎゃくの軍勢ぐんぜいから守り給え。まことにあなたは全能者におわし、最も力強き御方にまします。主なるわが神よ、あなたの御前に参じたあなたの僕しもべらと侍女じじょらを祝福し給え。まことに、あなたは御恵みめぐみに満ち給い、限りなき恩寵おんちょうの御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、最も寛大なる御方にまします。
(この祈りはバブとバハオラの霊廟れいびょうにおいて用いられる。 また、バブとバハオラに関連する祝祭日にも用いられる。 )
荘厳そうごんなる顕示者けんじしゃにおわし、永遠の王にましまし、天と地にあるすべての者の主にまします君よ。最も貴いあなたご自身から発せられた賛美と、最も光輝あふれるあなたの美から輝きわたる栄光とをあなたにささげまつる。そして私はここに証言いたします。あなたを通じて神のご主権とご支配、神の尊厳そんげんと偉大さは現わされました。また、あなたを通じて 古いにしえより輝く昼の星は、取り消すことのできないあなたの掟おきての天上を照らし、目に見えざる者の美は創造界の地平線に輝き出たのであります。更に証言いたします。あなたの筆の一つの動きにより、あなたの、「存在せよ」との命令が実行され、神の隠された秘密が明らかにされ、万物は存在するに至り、すべての啓示が下されました。
再度証言いたします。あなたの美を通じて敬愛けいあいされる者の美は明らかにされ、あなたのお顔を通じて求められる者のお顔は光り輝きました。そして、あなたの発せられた一言によりあなたはすべての創造物に審判を下し給い、それによりあなたに献身する者は栄光の頂いただきにのぼり、不信仰な者は深い淵ふちに陥おちいりました。
あなたを知る者は神を知る者、あなたの御前に至る者は神の御前に至る者でありますことを証言いたします。それゆえに、あなたを信じ、あなたの御しるしを信じ、ご主権の前にひれ伏し、あなたと会うことの名誉にあずかり、あなたの御心みこころにかない、あなたのおそば近くはべり、あなたの玉座ぎょくざの前に立つ者の幸せは、まことに大いなるものであります。あなたにそむき、あなたを否認し、御しるしを否定し、ご主権に反駁はんばくし、あなたに敵対し、あなたの御前で虚勢きょせいを張り、あなたの証言に対し異論を唱え、あなたの統治とご支配を逃れ、あなたのご命令の指により、あなたの清き書簡にその名が記された不信仰な者たちの中に数えられる者に災わざわいあれ。
おおわが神よ、慕したいまつる君よ。あなたの御恵みめぐみとご慈愛の右手から私の上にご恩恵の息吹いぶきを漂ただよわせ給え。そしてそれにより私を自我じがと現世から引き離し、あなたのおそば近く、あなたの御前の御宮居おんみやいに引き寄せ給え。 あなたは御心みこころのままになし給う御力の御方におわします。まことに、あなたはすべてのものの上に君臨くんりんし給う御方にまします。
おお神の美にまします君よ。神によるご記憶と賛美、また神の栄光と光輝とがあなたのもとに捧げられんことを。創造界の目はあなたのように虐しいたげられた者をかつて見たことがなかったことを私はここに証言いたします。あなたは生涯を通じて日々苦難の大海に浸ひたっておられました。ある時は鎖くさりにつながれ、またある時は敵の剣に脅おびやかされました。しかもこうした中であなたはなお、全知にして聡明そうめいなる神があなたに告げ給うことを遵守じゅんしゅするようすべての人々に命めいじ給いました。
あなたの身に降りかかった虐待に対し、私の精神を捧げまつる。私の魂もまた、あなたが耐えられた逆境ぎゃっきょうに対する償いとなし給え。あなたと、あなたのお顔から発せられた光の輝きにその面おもてを照らされ、あなたの愛のために、命めいじられたことをすべて遵守じゅんしゅした人々を通じて神に嘆願いたします。あなたと創造物との間をさえぎる暗幕あんまくを取り除き、現世と来たるべき世の良きものを私に授け給え。まことに、あなたは全能者におわし、最も高貴なる御方にましまし、栄光に満ち給い、常に許し給い、最も憐あわれみ深き御方にまします。
おお主なるわが神よ。あなたの最も高貴なる名称の続く限り、またあなたの崇高なる属性が持続する限り、神聖なるロートの木とその葉とその枝と幹、そしてその芽とを祝福し給え。それを侵略者の危害や、暴虐ぼうぎゃくの軍勢ぐんぜいから守り給え。まことにあなたは全能者におわし、最も力強き御方にまします。主なるわが神よ、あなたの御前に参じたあなたの僕しもべらと侍女じじょらを祝福し給え。まことに、あなたは御恵みめぐみに満ち給い、限りなき恩寵おんちょうの御方におわします。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、最も寛大なる御方にまします。
( この祈りは、アブドル・バハにより著あらわされたもので、 その霊廟れいびょうにおいて用いられる。また一般の祈りとしても用いられる。 )
「謙虚な心で、熱意をこめてこの祈りを唱える者は誰であれ、 この僕しもべ(アブトル ・ バハ)の心に、喜びと楽しみをもたらすであろう。 それはまた、この僕しもべと対座することに等しい。」
神は栄光に満ち給う。
おお神よ、わが神よ。私は涙して、謙虚な気持で嘆願の両手をあなたに差し伸べております。そして賢者の知識も及ばず、あなたを賛美しまつるすべての者の賞讃も及ばぬほど高貴にましますあなたの御敷居おんしきいの塵ちりに顔をうずめております。御扉みとびらの前の、つつましく謙虚なこの僕しもべにご慈悲のまなざしを向け給え。願わくは、この僕しもべをあなたの永遠のご恩寵おんちょうの大海原に浸ひたらしめ給え。
主よ、 これはあなたの貧しく卑いやしい僕しもべであります。あなたに心うばわれ、嘆願し続け、あなたの御手の中の虜とりことなり、熱烈にあなたに祈り、あなたを信頼し、 あなたの御前に涙してあなたを呼び、こう嘆願しております。
おお主なるわが神よ。あなたの愛し給う者らに仕えることができますよう、私にご恩寵おんちょうを垂たれ給え。あなたへの奉仕の道において私を強くなし給え。願わくは、神聖なる御宮居おんみやいにおける敬慕けいぼの光と、壮大そうだいなる御国への祈願の光とで私の額ひたいを照らし給え。あなたの御扉みとびらの聖なる入口の前で私が無我であることができますよう助け給え。あなたの聖域の中で私があらゆる事を超越することができますよう助け給え。主よ、私に無我の聖盃から飲ませ給え。自我じがなき衣ころもで私を装よそおわせ、無欲の大海原に浸ひたらしめ給え。おお至上の主よ、私をあなたの愛し給う人々の通路の塵ちりのごとくなし給え。あなたの道を行く選ばれた人々の歩みによって気高くされた土に私の魂をささげることを許し給え。この祈りをもってあなたの僕しもべは、朝な夕なにあなたに呼び掛けております。おお主よ、僕しもべの心の願いをかなえ給え。僕しもべの心を明るく照らし、その胸を喜ばせ給え。そして、あなたの大業に奉仕し、あなたの僕しもべらに仕えることができますようこの僕しもべの心の火を灯ともし給え。
あなたは与え給う御方におわします。あなたはお情け深く、 ご恵沢けいたく多く、ご恩恵に富み、恩寵おんちょう深くまします。そしてあなたはご慈悲深く、憐あわれみ給う御方にまします。
( この祈りは、アブドル・バハにより著あらわされたもので、 その霊廟れいびょうにおいて用いられる。また一般の祈りとしても用いられる。 )
「謙虚な心で、熱意をこめてこの祈りを唱える者は誰であれ、 この僕しもべ(アブトル ・ バハ)の心に、喜びと楽しみをもたらすであろう。 それはまた、この僕しもべと対座することに等しい。」
神は栄光に満ち給う。
おお神よ、わが神よ。私は涙して、謙虚な気持で嘆願の両手をあなたに差し伸べております。そして賢者の知識も及ばず、あなたを賛美しまつるすべての者の賞讃も及ばぬほど高貴にましますあなたの御敷居おんしきいの塵ちりに顔をうずめております。御扉みとびらの前の、つつましく謙虚なこの僕しもべにご慈悲のまなざしを向け給え。願わくは、この僕しもべをあなたの永遠のご恩寵おんちょうの大海原に浸ひたらしめ給え。
主よ、 これはあなたの貧しく卑いやしい僕しもべであります。あなたに心うばわれ、嘆願し続け、あなたの御手の中の虜とりことなり、熱烈にあなたに祈り、あなたを信頼し、 あなたの御前に涙してあなたを呼び、こう嘆願しております。
おお主なるわが神よ。あなたの愛し給う者らに仕えることができますよう、私にご恩寵おんちょうを垂たれ給え。あなたへの奉仕の道において私を強くなし給え。願わくは、神聖なる御宮居おんみやいにおける敬慕けいぼの光と、壮大そうだいなる御国への祈願の光とで私の額ひたいを照らし給え。あなたの御扉みとびらの聖なる入口の前で私が無我であることができますよう助け給え。あなたの聖域の中で私があらゆる事を超越することができますよう助け給え。主よ、私に無我の聖盃から飲ませ給え。自我じがなき衣ころもで私を装よそおわせ、無欲の大海原に浸ひたらしめ給え。おお至上の主よ、私をあなたの愛し給う人々の通路の塵ちりのごとくなし給え。あなたの道を行く選ばれた人々の歩みによって気高くされた土に私の魂をささげることを許し給え。この祈りをもってあなたの僕しもべは、朝な夕なにあなたに呼び掛けております。おお主よ、僕しもべの心の願いをかなえ給え。僕しもべの心を明るく照らし、その胸を喜ばせ給え。そして、あなたの大業に奉仕し、あなたの僕しもべらに仕えることができますようこの僕しもべの心の火を灯ともし給え。
あなたは与え給う御方におわします。あなたはお情け深く、 ご恵沢けいたく多く、ご恩恵に富み、恩寵おんちょう深くまします。そしてあなたはご慈悲深く、憐あわれみ給う御方にまします。
最古より存在し給う御方、最も偉大なる御方である神の御名において。
まことに、誠実なる者たちの心は別離の火中で焼き尽くされております。どこにあなたのお顔の光の輝きはあるのでしょうか。おお諸々の世界が敬愛けいあいしまつる御方よ。
あなたのおそば近くにいる者たちは、荒廃こうはいの暗黒の中に見捨てられております。どこにあなたとの再会の朝の輝きはあるのでしょうか。おお諸々の世界が待望しまつる御方よ。
あなたが選び給うた者たちの身体は、遠方の砂漠で倒れ、震えております。どこにあなたの御前にあることの大海はあるのでしょうか。おお諸々の世界の魅惑者みわくしゃよ。
あこがれの両手は、あなたの御恵みめぐみとご寛大さの天に向かって差し伸べられております。どこにあなたの賜物たまものの雨はあるのでしょうか。おお諸々の世界に答え給う御方よ。
不信心な者たちは四方八方に暴虐ぼうぎゃくをふるっております。どこにあなたの命令のペンの持つ、人を動かさずにはおかない力はあるのでしょうか。おお諸々の世界の征服者よ。
犬の吠ほえ声ごえは四方に騒々そうぞうしく響ひびいております。どこにあなたの威力の森の獅子ししはいるのでしょうか。おお諸々の世界の懲罰者よ。
寒気が全人類を包み込んでおります。どこにあなたのご愛情の温かさはあるのでしょうか。おお諸々の世界の炎よ。
惨禍さんかはその極に達しております。どこにあなたの救援の御しるしはあるのでしょうか。おお諸々の世界の救済者よ。
暗黒が人類の大半を覆おおい包んでおります。どこにあなたの光輝の輝きはあるのでしょうか。おお諸々の世界を照らす光よ。
人々は敵意をもって頭をもたげております。どこにあなたの復讐ふくしゅうの剣はあるのでしょうか。おお諸々の世界の破壊者よ。
屈辱くつじょくはどん底にまで達しております。どこにあなたの栄光の象徴はあるのでしょうか。
おお諸々の世界の栄光よ。
悲嘆ひたんが慈悲深き御方なるあなたの御名の啓示者を悩ましております。どこにあなたの啓示の夜明けの歓喜はあるのでしょうか。おお諸々の世界の喜びなる御方よ。
苦悶くもんが地上の全人類に降り掛かっております。どこにあなたの歓喜の御しるしはあるのでしょうか。おお諸々の世界の歓喜のもとなる御方よ。
ご覧のように、あなたの御しるしの黎明れいめいの場はよこしまな示唆によって隠されております。どこにあなたの威力の指はあるのでしょうか。おお諸々の世界の御力なる御方よ。
全人類はのどの渇かわきに圧倒されております。どこにあなたの御恵みめぐみの川はあるのでしょうか。おお諸々の世界の慈悲なる御方よ。
貪欲どんよくが全人類を虜とりこにしております。どこに世俗超越の権化ごんげはあるのでしょうか。おお諸々の世界の主なる御方よ。
ご覧のように、この虐しいたげられた者は寂しく流罪になっております。どこにあなたのご命令の天上の軍勢ぐんぜいはいるのでしょうか。おお諸々の世界を統すべ給う御方よ。
私は異国の地にあって見捨てられております。どこにあなたの誠実さの象徴はあるのでしょうか。おお諸々の世界が信頼しまつる御方よ。
死の苦悶くもんがすべての人々を捕らえております。どこにあなたの永遠の生命の大海に打ち寄せる潮騒しおさいはあるのでしょうか。おお諸々の世界の命なる御方よ。
悪魔のささやきがあらゆる生き物に小声で語りかけております。どこにあなたの炎の流星はあるのでしょうか。おお諸々の世界の光明よ。
人類の大半は情欲に酔よいしれて邪道に陥おちいっております。どこに純潔の夜明けはあるのでしょうか。おお諸々の世界が熱望しまつる御方よ。
ご覧のように、この虐しいたげられた者は、シリア人の中で暴虐ぼうぎゃくにより覆おおい隠されております。どこにあなたの夜明けの光の輝きはあるのでしょうか。おお諸々の世界の光明なる御方よ。
ご覧のように、私は声を上げることを禁じられております。ならば、いずこよりあなたのメロディーが発せられるのでしょうか。おお諸々の世界の小夜鳥さよどりにまします御方よ。
人類の大半は妄想と空想に包まれております。どこにあなたの確信を陳述する者たちはいるのでしょうか。おお諸々の世界に確信を与え給う御方よ。
バハは苦難の海でおぼれかけております。どこにあなたの救助の箱船はこぶねはあるのでしょうか。おお諸々の世界の救助者にまします御方よ。
ご覧のように、御言葉の曙あけぼのは創造界の闇やみに覆おおわれております。どこにあなたのご恩寵おんちょうの天に輝く太陽があるのでしょうか。おお諸々の世界に光明を与え給う御方よ。
真理と純潔、忠誠と栄誉の灯ひは消されております。どこにあなたの復讐ふくしゅうの怒りの徴候があるのでしょうか。おお諸々の世界を動かし給う御方よ。
あなたご自身を擁護ようごするために奮闘し、あなたの愛の道において彼に降り掛かったことを考える者を見いだすことができましょうか。今や私のペンは停止いたします。おお諸々の世界の敬愛けいあいしまつる御方よ。
神聖なるロートの木の枝々は、吹きあれる運命の疾風しっぷうによって折れ、横たわっております。あなたの救助の御旗はどこにあるのでしょうか。おお諸々の世界を擁護ようごし給う御方よ。
この顔は中傷の塵ちりの中に隠されております。どこにあなたの憐あわれみの微風はあるのでしょうか。おお諸々の世界の慈悲なる御方よ。
清らかさの衣ころもは虚偽きょぎの人々によって汚されております。どこにあなたの神聖さの衣ころもはあるのでしょうか。おお諸々の世界を飾り給う御方よ。
恩寵おんちょうの海は人々の手が行なったことのために静まり返っております。どこにあなたの恩恵の波はあるのでしょうか。おお諸々の世界が待望しまつる御方よ。
神聖なる者の御前に通じる扉は、あなたの敵の暴虐ぼうぎゃくによって堅く閉ざされております。
どこにあなたの賜物たまものの鍵はあるのでしょうか。おお諸々の世界の錠を開け給う御方よ。
木の葉は扇動せんどうの有毒な風によって黄ばんでおります。どこにあなたの御恵みめぐみの雲からの雨はあるのでしょうか。おお諸々の世界の贈与者にまします御方よ。
宇宙は罪の塵ちりで暗やみになっております。どこにあなたの御許みゆるしの微風はあるのでしょうか。おお諸々の世界の罪を許し給う御方よ。
この若者は荒廃こうはいの地で独り寂しく過ごしております。どこにあなたの天上の御恵みめぐみの雨はあるのでしょうか。おお諸々の世界に授け給う御方よ。
おお至高のペンよ、我は永遠の王国で汝の最も甘美な呼び掛けを聞いた。荘厳そうごんなる舌が発したことに耳を傾かたむけよ。おお諸々の世界の虐しいたげられし者よ。
もし寒さがなかったなら、いかにして汝の言葉の熱は流布されようか。おお諸々の世界の解説者よ。
もし災難がなかったなら、いかにして汝の忍耐の太陽は輝けようか。おお諸々の世
界の光よ。
悪人のなすことを嘆なげくな。 汝は忍び、耐えるために創造された。 おお諸々の世界の忍耐よ。
扇動者せんどうしゃたちに囲まれる中、聖約の地平線上への汝の出現と、汝の神に対するあこがれはいかに甘美であったことか。おお諸々の世界の愛する者よ。
汝によって独立の旗は最も高い頂いただきに立てられ、恵みの海は波打った。おお諸々の世界を恍惚こうこつとさせる者よ。
汝の孤独により一体性の太陽は輝き出し、汝の追放により和合の地は飾られた。忍耐せよ。おお諸々の世界の追放者なる者よ。
我は屈辱くつじょくを栄光の衣ころもとし、苦難を汝の聖堂の飾りとした。おお諸々の世界の誇りよ。
汝は諸々の心が悪意に満ちているのを知っているが、看過かんかすることが汝の務めである。
おお諸々の世界の罪を隠す者よ。
剣がひらめく時、前進せよ、矢が飛ぶ時、突進せよ。おお諸々の世界の生贄いけにえなる者よ。
汝が嘆なげくか、それとも我が嘆なげこうか。むしろ、汝の擁護者の少数たることに我は涙を流そう。おお諸々の世界の嘆なげきの源みなもとなる者よ。
まことに、私はあなたの御呼びかけを耳にいたしました。おおすべてに栄光ある、最愛なる御方よ。そして今、バハの顔は苦難の熱と、あなたの輝く御言葉の火により燃え上がっております。そして彼はあなたのお喜びを求めて、生贄いけにえのささげ台に忠実に立ち上がっております。おお諸々の世界の命令者にまします御方よ。
おお、アリ・アクバルよ。この書簡をもって汝の主に感謝せよ。これにより汝は、我の従順さの香りをかぎ、諸々の世界のあこがれである神の道において何がわが身に降り掛かったかを知るであろう。
すべての僕しもべがこれを読み、熟考じゅっこうするならば、彼らの血管中に諸々の世界を燃え上がらせる火が赤々と燃え立つであろう。
「聖なる水夫の書簡」を学習せよ。それによって真理を悟り、 未来の出来事が、祝福された美によって予告されていたことを知れ。 理解できる者は、これを警告とせよ。 アブドル・バハ
彼こそは慈悲深き御方、最愛なる御方なり。
おお聖なる水夫よ。
汝の永遠の箱船はこぶねが天の群集の前に現れるよう、命めいじ、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
最も素晴らしき御方、彼の御名において、古来の海に船出せよ。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そして、最も高遠なる御方、神の御名において、天使のような者らを乗り込ませ、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
それから、栄光の海へと出航するため、とも綱を解け。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
その中に住む者らが、永遠なる領土にある近接きんせつの隠れ家に達することができるように、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
深紅しんくの海の岸辺、神聖なる岸辺に達したなら、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼らに下船げせんを命めいじ、目に見えぬこの天空の地位に向かわせよ。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
その地位とは、主が、彼の美の炎に包まれて、不死の樹上に出現されたところであり、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そこでは、彼の大業の具現者ぐげんしゃらが、自我じがと情欲から身を清め、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
その周りには、モーゼの栄光が永遠の軍勢ぐんぜいと共に回り、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
それは、神の御手が彼の壮大そうだいの胸元から引き出された場所である。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
大業の箱船はこぶねは、その船の住人たちに聖なる属性のすべてが宣言された後も、そこに静止したまま留まる。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
おお水夫よ。神秘のヴェールの後ろで、我が汝に教えたことを、箱船はこぶねの中にいる者らに教えよ。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼らが雪のように純白な聖なる地点に留とどまることなく、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
精神の翼つばさに乗り、主が下界げかいのあらゆる叙述を超えて高められた地位へと舞い上がって行き、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
あたかも、永遠なる再会の領土で寵愛ちょうあいを受けた鳥たちのように、空間を飛んでいくことができるように、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
諸々の光の海に隠された神秘を熟知できるように。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼らは、世俗的制限の段階を通過し、天の導きの中心である聖なる和合の段階へ達した。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼らは、主が彼らの地位よりも上に定め給うた状態へ舞い上がることを欲した。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
その時、燃え盛る流星が、彼らを主の御前の王国に住む者らの中から追放し、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そして彼らは、栄光の高みにある、不可視の大天幕だいてんまくの後ろから上がる壮麗そうれいなる声を聞いた、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「おお守護天使たちよ。彼らを、下界げかいにある彼らの住まいに戻すがよい」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「何となれば、 彼らは、 天来の鳩はとの翼つばさも決して達したことのない領域に昇って行こうとしたがために」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「幻想の船は最早もはやそこで停止し、理解力ある者らの思考もこのことを把握し得ない」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
すると、天の乙女がその崇高なる部屋から顔を出して、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
天なる群衆に目で合図して、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
その顔の光で天と地を満たし、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼女の美の輝きが塵ちりの人々の上に輝くと、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
全存在物が彼らの必滅ひつめつの墓の中で揺り起こされた。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
次に彼女は、永遠の古いにしえより誰も耳にしたことがない呼び声を上げ、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
こう告げた。 「主にかけて誓う。崇高にして栄光あるアラビアの若者の愛の芳香ほうこうが心にない者は」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「決して、最高の天の栄光に昇っていくことはできない」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
それから彼女は、侍女じじょの中からひとりを呼び出し、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
こう彼女に命めいじた。「永遠の館やかたから空間へと降り、 」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「彼らがその心の最も奥底に隠しているものへ向かえ」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「もし、邪悪じゃあくなる者らの手がなしたことで、光の幕屋の中に隠された若者の衣ころもの香りを嗅かいだなら」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「永遠の富の具現者ぐげんしゃたちである、楽園の部屋の住人たちみなが理解し、注意をむけるよう、汝自身の内で叫びを上げよ」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「彼らみなが、永遠の部屋から降りてきて、身を震わせ、 」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「忠誠の高みに舞い上がったという理由で彼らの手と足に接吻せっぷんし、 」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「彼らの衣ころもから最愛なる御方の芳香ほうこうを発見しようとするように」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
すると、 選ばれた乙女の顔は、 天界の諸々の部屋の上で輝いた。あたかも、若者の顔より放射され、彼の肉体の上に輝く光のように、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
すると彼女は、天上とそこにあるすべてを明るく照らすほどの飾りをもって降りていった。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼女は奮起して、神聖と壮大そうだいの地にあるすべての物を香りで満たした。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
その地に達した時、彼女は、創造界の中心に進み、身を高く起こした。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そして初めも終わりも知らない時点に立って、彼らの芳香ほうこうを探し求めた。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
彼女は、彼らのなかに、彼女が求めたものを見出せなかった。これはまことに、彼の不思議な物語のひとつでしかない。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そこで彼女は大声で叫び、むせび泣いて、自身の最も高きにある館やかたの、自身の地位へと戻っていった、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そして、彼女の甘く響ひびく口調くちょうで神秘の言葉をひとつ囁ささやき、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
天の群集と不滅ふめつなる天の乙女らの間で、叫びを上げた、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「主にかけて誓う。私は、これらの空虚くうきょな主張者らから、誠実の微風を見いだせなかった。 」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
「主にかけて誓う。この若者は、流刑の地で不信心な者らの手中にあり、ただひとり見捨てられている」
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
それから彼女は、自身の内で、天の群集が悲鳴ひめいを上げ、身震いするほどの叫びを上げた、
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
そして彼女は塵ちりの上に倒れ、息絶えた。あたかも彼女は、天上の領土へ彼女を召還しょうかんする御方の呼び声に答えたかのようであった。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
崇高なる彼の楽園の中心で、愛の真髄しんずいから彼女を創造された御方に栄光あれ。
栄光に満ち給うわが主に栄光あれ。
すると天の乙女らは自分たちの部屋から急ぎ出てきた。最も高きにある楽園の住人たちの誰も、その乙女たちの顔を見たことはなかった。
最も高遠なる我らの主に栄光あれ。
乙女たちはみな、彼女の周りに集まったが、見よ。乙女たちは塵ちりの上に倒れている彼女を見いだした。
最も高遠なる我らの主に栄光あれ。
乙女たちが彼女の状態を凝視ぎょうしし、若者が語った物語の一言を理解したとき、彼女らは頭の覆おおいをはぎ取り、衣ころもを引きちぎり、自分たちの顔を打ち、喜びを忘れ、涙を流し、手で頬ほおを強打したのである。これは、まことに、神秘に包まれた苛酷かこくな苦難のひとつである。
最も高遠なる我らの主に栄光あれ。